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剛Q超児イッキマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イッキマンから転送)
剛Q超児イッキマン
ジャンル SFスポーツアニメ
アニメ
原作 たなみやすお
シリーズディレクター 西沢信孝
キャラクターデザイン 西城隆詞
音楽 横山菁児
アニメーション制作 東映動画
製作 読売広告社、東映動画
放送局 日本テレビ
放送期間 1986年4月13日 - 11月23日
話数 全32話
沢村一気
天馬宙子
メカニクリッヒ
カトリーヌ
孫天空
ランボーマン
堀秀行
渡辺菜生子
野田圭一
山本百合子
古谷徹
佐藤正治
漫画
原作・原案など たなみやすお
作画 高橋かずお
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックスマガジン(KCM)
発表号 1986年19号 - 1986年36号
巻数 全2巻
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

剛Q超児イッキマン』(ごうきゅうちょうじイッキマン)は、1986年4月13日から同年11月23日[1] まで日本テレビ系列で全32話が放送された、東映動画製作のSFスポーツアニメ

概略

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西暦2062年、新たな形の野球「バトルボール」が誕生していた。おっちょこちょいだが熱い闘志を燃やすイッキマンこと沢村一気は、仲間とともに優勝を目指してバトルボールを戦い続ける。

放送枠移動となった前番組『キン肉マン』の荒唐無稽ぶりを継承した形で、制作前年に阪神タイガースが21年振りの優勝・初の日本一になったことによる野球人気にあやかって制作された作品。

韓国では韓国放送公社で『ホームラン王剛速球』のタイトルで放映されたが、作中の暴力シーンについて視聴者から苦情が殺到したことから放送中止に追いやられた。局側の説明では「予定の放送回数を終えたため」としている[2]

バトルボールについて

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本作品で扱われる競技「バトルボール」は、野球を基礎とする格闘技ドッジボールを掛け合わせた異種球技である。ただし、次の相違点がある。

ルールでの相違点

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  • 実際の野球では9人で守備を行うのに対して、同作では7人で行う(遊撃手中堅手がいない)。
  • 打撃では、バット以外にもラケットの使用や、素手やキックなど多彩な方法が認められる。実際の野球は木製バット、軟式・硬式野球は金属バット以外での打撃は禁止である。
  • 走者心臓の位置にボールをタッチするとアウト。これは1塁へ向かう走者にも適用される。そのため、進塁を狙う走者とそれを阻止する守備との間で、格闘を伴うことがある。野球でのルールはタッチアウトで、格闘技を伴う行為は守備妨害となる。

選手登録での相違点

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  • テニスやアイスホッケーなど、野球以外の競技を専門とする選手もチームに加わっている。
  • ユニフォームは選手自前となっている。

キャラクター

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ブループラネッツ

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地球代表チーム。

沢村 一気(さわむら いっき)(イッキマン)
- 堀秀行
投手。通称イッキマン。北海道出身。超人的な身体能力を持つ少年。実は十数年前にカプセルに乗ってやって来た宇宙人。
幼なじみの桃江星子に片思いしていたが、星子が歌手デビューにより上京したために失恋、しかし星子への夢は諦め切れず、有名超人になるべくブループラネッツに入団した。
ブループラネッツのエースピッチャー。
名投手沢村栄治の子孫の設定。
天馬 宙子(てんま ちゅうこ)
声 - 渡辺菜生子
ブループラネッツのオーナーの娘。
メカニクリッヒ
声 - 野田圭一
ブループラネッツのドクター。
カトリーヌ
声 - 山本百合子
二塁手。ブループラネッツの女性選手。金髪の大柄な女性。バッティングにはラケットを使用。
孫 天空(そん てんくう)
声 - 古谷徹
三塁手。ブループラネッツの選手。小柄で身軽。デビルサターンズ戦で深手を負った。
孫悟空の子孫の設定。
ランボーマン
声 - 佐藤正治
投手・一塁。実は受刑者で、試合の時だけ刑務所から招聘されている。
シルヴェスター・スタローンがモデル[要出典]
縁側 卓二(えんがわ たくじ)
投手。一気が入団するまではエースピッチャーだった。
当時の読売ジャイアンツの投手・江川卓がモデル。
ペラ・ペロー
投手。
イワノフ
捕手。ブループラネッツ一の巨漢にしてスラッガー。バッティングにはアイスホッケースティックを使用。
ロング・レッグ
一塁手。
カルイッス
一塁手。控え。
コマネチャクレ
二塁手。控え。
ジョニー・ウォークマン
ライト。イギリスの出身。
ドン・ハレンチノ
レフト。
養子田(ようしだ)監督
声 - 大竹宏
苗字のモデルは当時、阪神タイガースの監督だった吉田義男[要出典]

ブラッキーズ

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ハレー彗星から地球に遠征してきたチーム。

サムソン
声 - 郷里大輔
一塁手。孤高的な宇宙代表のブラッキーズの強打者。心臓の発作に苦しむ。
イッキマンの生き別れの兄。デビルサンダーズ戦で途中からブループラネッツの一員となった。
サタノワール
声 - 柴田秀勝
チームのオーナー。
デネボラ
捕手。
タックール
一塁手。
アルテリフ
一塁手。
ルーズ
二塁手。
マッケンゾー
二塁手。
ラサラス
三塁手。
アルギエバ
レフト。
レオニス
ライト。

その他

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桃江 星子(ももえ せいこ)
声 - 秋本理央
沢村一気の幼なじみ。人気アイドル歌手。
名前のモデルは山口百恵松田聖子
ソフィー
声 - 柴田由美子
ドアクスキー
声 - 戸谷公次

スタッフ

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主題歌・挿入歌

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オープニングテーマ - 「いくぜ! イッキマン!!」
作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - フランキー・T / 編曲 - 矢野立美 / 歌 - 樋浦一帆
エンディングテーマ - 「イッキマン・マーチ」
作詞 - 阿部孝夫/ 作曲・編曲 - 矢野立美 / 歌 - 樋浦一帆
挿入歌
「ときめきセブンティーン」
作詞 - 竜真知子 / 作曲 - 国安わたる / 編曲 - 林有三 / 歌 - 秋本理央
「夏の予感」
作詞 - 森浩美 / 作曲 - 瀬井広明 / 編曲 - 林有三 / 歌 - 秋本理央

主題歌と挿入歌をそれぞれ収録したEPレコードは、キングレコードスターチャイルド・レーベル)より発売。

各話リスト

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話数 放送日(再放送) サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
第1話 1986年
4月13日
めざせ! てっぺんヒーロー 山崎晴哉 西沢信孝 西城隆詞
今井正彦
第2話 4月20日 イッキ投法! ヒグマ殺し!! 石崎すすむ 西城隆詞
進藤満尾
第3話 4月27日 特訓なんかクソくらえ!! 芹川有吾 西城隆詞
第4話 5月4日 地獄のサードつぶし!! 寺田憲史 石崎すすむ 西城隆詞
進藤満尾
第5話 5月11日 ゴルフ超人の逆襲! 笠井由勝 又野弘道 直井正博
第6話 5月18日 秘打! ダイヤモンドヘッド!! 石崎すすむ 進藤満尾
第7話 5月25日 強敵! サムソン登場!! 白土武 又野弘道 河合静男
第8話 6月1日 イッキ投法対居合い抜き打法 菅良幸 笠井由勝 川端蓮司 直井正博
第9話 6月8日 マサイマン殺人事件!! 寺田憲史 石崎すすむ 進藤満尾
第10話 6月15日 新魔球! ヒグマ殺し パートII 梅澤淳稔 菊池一仁 上村栄司
第11話 6月22日 復活! 新魔球!! 菅良幸 森田風太 石崎すすむ 進藤満尾
第12話 6月29日 地獄から帰って来た男 梅澤淳稔 堀川和政 直井正博
第13話 7月6日 怒れる男! ランボーマン 寺田憲史 森田風太 石崎すすむ 進藤満尾
第14話 7月13日 怒りの新魔球! イナズマ返し 菊池一仁 上村栄司
第15話 7月20日 男の約束! 勝利の2文字!! 菅良幸 石崎すすむ 進藤満尾
第16話 7月27日 不屈の闘魂! 明日への挑戦 遠藤勇二 河合静男
第17話 8月3日 魔球! ピラニアの牙 寺田憲史 森田風太 石崎すすむ 進藤満尾
第18話 8月10日 <P.D.>は殺しの合図!? 東野竜夫 堀川和政 直井正博
第19話 8月17日 打倒! ピラニア投法 菅良幸 石崎すすむ 進藤満尾
第20話 8月31日[3](11月30日) 熱投復活! 電気ウナギ投法!? 菊池一仁 上村栄司
第21話 9月7日(12月7日) 恐怖!! サタノワールの野望! 山崎晴哉 東野竜夫 堀川和政 山崎展義
第22話 9月14日(12月14日) とどけ! 友情のサムソンシフト 石崎すすむ 進藤満尾
第23話 9月21日(12月21日) 星の運命を背負った男たち! 寺田憲史 東野竜夫 堀川和政 河合静男
第24話 9月28日(12月28日) 勝負!!バトルボール決勝戦! 福留政彦 進藤満尾
第25話 10月5日 THE NEW CHALLENGE あらたなる挑戦!! 菅良幸 勝間田具治 直井正博
第26話 10月12日 守れ! チャンピオンフラッグ 石崎すすむ 進藤満尾
第27話 10月19日 殺人軍団の罠 山崎晴哉 菊池一仁 内山正幸
第28話 10月26日 戦慄のデビルサンダース!! 福留政彦 進藤満尾
第29話 11月2日 死を呼ぶか!? バトル&ラン! 寺田憲史 芹川有吾 河合静男
第30話 11月9日 怒れ! ランボーマン!! 石崎すすむ 進藤満尾
第31話 11月16日 野獣! コマンドマン現わる!! 菅良幸 芹川有吾 直井正博
第32話 11月23日 やったぜ!! てっぺんヒーロー 福留政彦 進藤満尾

放送局

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放送系列は放送当時、放送日時は個別に出典が掲示されてあるものを除き、1986年8月中旬 - 9月上旬時点のものとする[4]

放送地域 放送局 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 日本テレビ 日曜 10:00 - 10:30 日本テレビ系列 制作局
宮城県 ミヤギテレビ
福島県 福島中央テレビ
新潟県 テレビ新潟
静岡県 静岡第一テレビ
中京広域圏 中京テレビ
近畿広域圏 読売テレビ
広島県 広島テレビ
香川県・岡山県 西日本放送
福岡県 福岡放送
熊本県 熊本県民テレビ
北海道 札幌テレビ 日曜 8:30 - 9:00
山梨県 山梨放送 水曜 17:30 - 18:00
長野県 テレビ信州 火曜 17:00 - 17:30 日本テレビ系列
テレビ朝日系列
長崎県 テレビ長崎 火曜 16:30 - 17:00 フジテレビ系列
日本テレビ系列
宮崎県 宮崎放送 金曜 17:30 - 18:00[5] TBS系列
沖縄県 琉球放送 月曜 - 木曜 17:00 - 17:30[6] 本放送終了後、1988年頃に放送。

コミック版

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講談社の『週刊少年マガジン』1986年19号から36号に、原案たなみやすお・作者高橋かずおによるコミカライズ版が連載された。単行本は全2巻。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 11月30日から12月28日までは第20話から第24話まで傑作選として再放送。
  2. ^ 読売新聞夕刊 1993年9月29日 21頁「韓国市場制圧する日本アニメ 表現へのクレームや規制の動き」
  3. ^ 8月24日24時間テレビ「愛は地球を救う」放送のため休止。
  4. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1986年9月号、学研、81 - 83頁。 
  5. ^ 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1987年2月号、徳間書店、131頁。 
  6. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1988年3月号、学研、94頁。 

外部リンク

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日本テレビ系列 日曜10:00 - 10:30枠
前番組 番組名 次番組
キン肉マン
(第1話 - 第124話)
(1983年4月3日 - 1986年2月2日)
  • 火曜19:00 - 19:30枠へ移動
剛Q超児イッキマン
(1986年4月13日 - 11月23日)