イネ目
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イネ目 | |||||||||||||||
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イネ
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分類(APG IV) | |||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||
Porales Small |
イネ目(イネもく、Poales)は、単子葉植物の分類群である。ただし、イネ目と訳される分類群には他に Graminales 等があるが、現在はほとんど使われない。
分類
[編集]APGでは階級のない単子葉植物 (monocots) ツユクサ類 (commelinids) に属する。 APG IVでは以下の科が所属する[1]。
- ガマ科 Typhaceae(ミクリ科 Sparganiaceaeを含む) - ガマ属・ミクリ属の2属、約40種
- パイナップル科 Bromeliaceae - 57属1770種
- ラパテア科 Rapateaceae - 16属94種
- トウエンソウ科 Xyridaceae - 5属260種
- ホシクサ科 Eriocaulaceae - 10属1160種
- マヤカ科 Mayacaceae - 1属4種
- トゥルニア科 Thurniaceae - 2属4種
- イグサ科 Juncaceae - 7属430属
- カヤツリグサ科
- サンアソウ科 Restionaceae - 51属572種 (APG IV改訂後より、旧アナルトリア科・旧カツマダソウ科を含む)
- トウツルモドキ科 Flagellariaceae - 1属4種
- ジョインビレア科 Joinvilleaceae - 1属2種
- エクデイオコレア科 Ecdeiocoleaceae - 2属3種
- イネ科 Poaceae - 668属11163種
系統
[編集]科の間の系統関係は次のようになる[1]。
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以前の分類体系
[編集]以下はいずれも歴史的な分類だが、非学術分野では使われることもある。
Graminales は新エングラー体系 (1964) で使われ、イネ科 (Gramineae) のみを含む。直訳すると「穀物目」のような意味である(科名も同じ)。
Glumiflorae はヴェットシュタイン体系 (Wettstein system) (1935) で使われ、イネ科 (Gramineae) のみを含む。頴花目(えいかもく)とも訳す。
Glumaceae はベンサム&フッカー体系 (Bentham & Hooker system) (1883) で使われ、イネ科 (Gramineae) など5科を含む。
クロンキスト体系
[編集]クロンキスト体系 (1988) にはイネ目はない。APGでイネ目に属する科は
- パイナップル目 Bromeliales
- カヤツリグサ目 Cyperales
- ヒダテラ目 Hydatellales
- イグサ目 Juncales
- サンアソウ目 Restionales
- ガマ目 Typhales
に分かれて属している。イネ科はカヤツリグサ目に含まれている。
脚注
[編集]- ^ a b Angiosperm Phylogeny Group (2016), “An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG IV”, Botanical Journal of the Linnean Society 161 (2): 1–20, doi:10.1111/boj.12385 2016年5月20日閲覧。