イネ (化学)
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-イネ(-ine)は、化学において2通りの物質を意味する接尾辞である。
なお、日本語ではドイツ語風に-イネとする場合と、英語風に-インとする場合があり、化合物によって異なる。
1つ目は、塩基性のアルカロイドを表す。これは、フリードリッヒ・ゼルチュルネルの論文において”モルフィウム”(morphium)を単離したと書かれていたのを、ジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサックが”モルヒネ”と修正したことに由来する[1]。例としては、キニーネ、モルヒネ、グアニジン等がある[2]。
2つ目は、不飽和度が2の炭化水素を表す。例としては、ヘキシンやヘプチンがある[2]。単純な炭化水素では、この用法は、IUPACによる接尾辞である-yneと同一になる。
関連項目
[編集]- 有機化合物のIUPAC命名法
- イン (化学)(-yne)
出典
[編集]- ^ Sneader W. (2005). Drug Discovery: A History, pp. 90-91. Wiley.
- ^ a b “Definition -ine”. Centre for Cancer Education. 2009年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年3月29日閲覧。