イル・ポルデノーネ
表示
イル・ポルデノーネ Il Pordenone | |
---|---|
『画家・彫刻家・建築家列伝』の肖像画 | |
生誕 |
1484年頃 イタリア、ポルデノーネ |
死没 |
1539年1月14日 イタリア、フェラーラ |
イル・ポルデノーネ(Il Pordenone) として知られる、ジョヴァンニ・アントニオ・ダ・ポルデノーネ(Giovanni Antonio da Pordenone、1484年頃 - 1539年1月14日)はイタリアの画家である。ジョルジョ・ヴァザーリは『画家・彫刻家・建築家列伝』 の中でイル・ポルデノーネをルネッサンス期のフリウーリ地方(イタリア北東部)で最大の画家と評している。
略歴
[編集]現在のイタリア、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州のポルデノーネで生まれた。通称の「イル・ポルデノーネ」は出身地に由来する。ヴァザーリの「列伝」によればヴェネツィアの画家、ジョルジョーネの影響を受けたとしているが、17世紀の美術史家のカルロ・リドルフィはフリウーリの画家、ペッレグリーノ・ダ・サンダニエーレ(Pellegrino da San Daniele:1467–1547)から影響を受けたとしている。初期には同時代の画家、アンドレア・マンテーニャと同じようにアルブレヒト・デューラーのようなフランドルやドイツの画家の影響もみられるとされる。1514年から1515年の間はローマで働き、ラファエロやミケランジェロの作品を見たと思われる。ウンブリアやヴェネツィアの貴族ダルヴィアーノ家の領地で活動した。1528年にはヴェネツィアの教会(Basilica dei Santi Giovanni e Paolo)の祭壇画の注文をティツィアーノ・ヴェチェッリオと競い、敗れた。1532年にはジェノヴァで働いた。仕事で訪れたフェラーラで没した。
作品
[編集]-
祝福される聖母子 (c.1525)、スゼガーナの教会蔵
-
宗教画 (1532)
アカデミア美術館 (ヴェネツィア)蔵 -
『ノリ・メ・タンゲレ』
-
サンタ・マリア・ディ・カンパーニャ聖堂、天井画
-
ゴルゴタ
クレモナの聖堂 -
サン・ロッコと犬
脚注
[編集]参考文献
[編集]- Giorgio Vasari, Vite de' più eccellenti architetti, pittori, et scultori italiani, da Cimabue insino a' tempi nostri, 1550, 1568.
- Giuseppe Fiocco, Giovanni Antonio Pordenone, Udine 1939 (1ª ed.) e Padova 1943 (2ª ed.).
- Charles E. Cohen, The drawings of Giovanni Antonio da Pordenone, La Nuova Italia, Firenze, 1980
- Caterina Furlan, il Pordenone, Milano Electa 1988, pag.396
- Amedeo Calligaris, Taccuino: considerazioni critiche su Giovanni Antonio de Sacchis detto il Pordenone, Gorizia, 1997.
- Francesco Boni De Nobili, Giovanni Antonio de' Sacchis, Il Pordenone, De Bastiani, Godega S.U. 2013.
- Francesco Boni De Nobili, Guida ai luoghi e alle opere di Giovanni Antonio de Sacchis detto il Pordenone nella provincia di Pordenone, De Bastiani, Godega S.U., 2015, ISBN 978-88-8466-450-1.
- AA.VV. Il Rinascimento di Pordenone, catalogo della Mostra, Skira, Milano, 2019