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イワイチョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イワイチョウ
2008年7月 福島県会津地方
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナス目 Solanales
: ミツガシワ科 Menyanthaceae
: イワイチョウ属 Nephrophyllidium
: イワイチョウ N. crista-galli
学名
Nephrophyllidium crista-galli
(Menz. ex Hook.) Gilg 1895
シノニム

Fauria crista-galli (Menz) Makino.

和名
イワイチョウ(岩銀杏)

イワイチョウ(岩銀杏、学名:Nephrophyllidium crista-galli )はミツガシワ科多年草。別名、ミズイチョウ(水銀杏)。本種のみでイワイチョウ属を形成する(1属1種)。

かつての属名は Fauria であったが、国際植物分類学会(IAPT)は Fauriaシノニムとし、Nephrophyllidium を正式な属名にすることを決定した。

特徴

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花茎の高さは20cmから40cm。は根生し、厚い腎臓形で葉柄があり、縁は鋸歯状になる。秋になると黄葉する。花期は6月から8月で、花茎の先に5裂する白色のを数個咲かせる。

分布と生育環境

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南千島と日本の北海道本州の中部以北に分布し、多雪地の亜高山から高山にかけての湿原などに自生する。群生することが多い。基準標本八甲田山のもの。

学名の由来

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属名の Nephrophyllidium は、ギリシア語の nephron(腎臓)と phyllon(葉)から来ており、イワイチョウの腎臓形の葉を表している。また種小名の crista-galliは、ラテン語ニワトリとさかという意味であり、反り返る花弁の形をとさかに見立てて名づけられた。和名は、葉の形がイチョウの葉に似ていることに由来する。

ギャラリー

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参考文献

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  • 豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月、216-217頁。ISBN 4-635-09019-1