イワサキクサゼミ
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イワサキクサゼミ[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Mogannia minuta[1] (Matsumura, 1907)[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
イワサキクサゼミ[1] |
イワサキクサゼミ(Mogannia minuta)は、カメムシ目(半翅目)・セミ科の昆虫である。日本に分布するセミの中では最小の種[2]。
形態
[編集]成虫
[編集]全長16 - 25 mm、体長12 - 17 mm[2]。体色は黒色で弱い光沢がある[2]。
生態
[編集]日本産セミの中では最も生態が研究されている[2]。サトウキビ、ススキ、チガヤといったイネ科植物に住む[2]。産卵する植物はこの3種を含めた8科27種になる[3]。主に3月から7月にかけて見られるが、台風や大雨後の一時的な出現などを含めると、ほぼ1年を通して見られる[2]。卵から成虫までの期間は大部分が2年であるが、1年や3年の場合もある[2](主に、ススキ原で生息した場合は3年、サトウキビ畑では2年[3])。
サトウキビの食害
[編集]サトウキビの害虫とされている[2]。しかし第二次世界大戦前は、主にススキ原に生息し、サトウキビを食害する事は稀であった[3]。害虫としての活動が目立ちはじめたのは1960年代になってからである[3]。ススキ原よりサトウキビ畑に移行した原因としては、サトウキビの栽培管理作業の変化(農薬散布により天敵であるアリ類やクモ類の多くが死滅する事[3]やサトウキビ品種による作付時期の変化[4]、1961年以後はサトウキビ圃場の更新が少なくなり幼虫にとって都合の良い生息環境になった事など)が大きいと考えられている[3]。
分布
[編集]日本(沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島など)・台湾[2][5]
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j “日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2018年11月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 『日本産セミ科図鑑』誠文堂新光社 181-185P。ISBN 978-4416811146
- ^ a b c d e f 東清二「イワサキクサゼミMogannia minuta Matsumuraに関する生態学的研究 : 特にその発生消長と沖縄におけるサトウキビ栽培品種の変遷との関係」『琉球大学農学部学術報告』第23号、琉球大学農学部、1976年12月、p125-140、ISSN 03704246、NAID 110000220527。
- ^ 東清二「沖縄におけるサトウキビ重要害虫の生態学的研究,特にサトウキビ品種の変遷と害虫の発生消長について」『琉球大学農学部学術報告』第24号、琉球大学農学部、1977年12月、p1-158、ISSN 03704246、NAID 110000220555。
- ^ 根来尚「イワサキクサゼミ」『とやまと自然』第3巻第4号、富山市科学文化センター、1981年1月、10頁、NAID 120006632504。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- イワサキクサゼミ 岐阜大学
- 金城政勝, 東清二「西表島におけるセミ類の分布と出現期」『琉球大学農学部学術報告』第38号、琉球大学農学部、1991年12月、p311-316、ISSN 03704246、NAID 110000219794、hdl:20.500.12000/3852。