イーストリー (ケニア)
Eastleigh | |
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郊外 | |
ケニア人が経営するイーストリー・モールのAndalusホテルとHoryalスーパーマーケット | |
愛称: Easich | |
座標:南緯1度16分00秒 東経36度51分00秒 / 南緯1.26667度 東経36.85000度座標: 南緯1度16分00秒 東経36度51分00秒 / 南緯1.26667度 東経36.85000度 | |
国 | ケニア |
地域 | ナイロビ |
等時帯 | UTC+3 (EAT) |
イーストリー, イスリ (Eastleigh, Isli) はケニアのナイロビにある居住区。ナイロビの中央ビジネス地区の東に位置している。ビジネスは盛んであるが[1]、インフラ整備が不十分である[2]。ソマリ人が多く住む。
経済
[編集]イーストリーの住民は、少数の先住民を除いて、ほとんどがソマリ人である[2]。郊外の店舗も企業もほとんどがソマリ人の経営である[2]。ソマリ語も各地で見られる。商品は主にモガディシュやドバイから輸入されており、衣料、アンティーク・ジュエリー、ラクダのミルクなどが売られている。2012年後半から、ケニアの警察や一般市民による嫌がらせが相次ぎ、ソマリ人住民の大量流出が報告された。100億から400億ケニア・シリング(約100億から400億円)が銀行から引き出されてソマリアに再投資され、空いた住居や店舗が多数発生した[3]。
ナイロビで消費される覚醒作用がある植物の葉ミラーのほとんどがイーストリーで販売されたものである[4]。
歴史
[編集]20世紀の初め、ナイロビはヨーロッパ人居住区、ビジネス街とそれ以外の地域がはっきり分かれていた。ソマリ人は街の郊外の4つの村に住んでいた。ソマリ人村で天然痘が発生するなどしたため、ケニア植民地の政府はたびたびソマリ人居住区を移動させ、1921年にプンワニに居住させた[5]。
同じ1921年にイーストリーはインド人居住区として設置された。しかし当時のインド人居留者はかなり豊かだったので、インフラが不十分なイーストリーに住みたがらなかった。一方でプンワニの人口は膨れ上がり、ソマリ人はイーストリーにも住むようになった[5]。
2012年以降、イーストリーでたびたび爆弾テロが発生しており、死傷者も出ている。これはケニア軍がソマリア政府に協力してソマリア南部のイスラーム武装勢力アル・シャバブの攻撃に参加したことに対する報復とみられている[6]。
イーストリーは東アフリカ最大の市場の一つにまで成長した。そのため、2018年には家賃の高騰が報道されている[7]。
2021年3月、「イーストリー道路」がケニアの政治家モハメド・ユスフ・ハジの名を取って「モハメド・ユスフ・ハジ・アベニュー」と改名された[8]。
2021年6月、イーストリーで人身売買された1000人以上のウガンダの少女が発見され、保護された[9]。
軍事
[編集]モイ空軍基地はイーストリーの東にある軍の空港。1935年にイギリス軍の基地として作られ、1945年から1958年までは民用の国際空港としても使われ、その時は「イーストリー空港」とも呼ばれた。1958年にエンバカシ空港(現在のジョモ・ケニヤッタ国際空港)ができたため、再び軍専用となった[10]。
著名な住民・出身者
[編集]脚注
[編集]- ^ “Nairobi County”. NiElect. 2 October 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。30 September 2013閲覧。
- ^ a b c Kenya/Somalia: Somalia community doing booming business in country Archived 2011-02-16 at the Wayback Machine. - Norwegian Council for Africa
- ^ Mohammed, Guled (9 January 2013). “Kenya: The Cost of Harassing Somalis Over Terror”. The Star 13 January 2013閲覧。
- ^ “Kenya: Nairobi MCAs Vouch for Miraa Selling Points”. allafrica.com. (2021年10月20日) 2021年11月17日閲覧。
- ^ a b “How Somalis ended up settling down in Nairobi's Eastleigh suburbs”. garoweonline.com. (2020年6月2日) 2021年11月15日閲覧。
- ^ “Deadly blast 'shreds' bus in Kenyan capital”. (14 Dec 2013) 16 Dec 2013閲覧。
- ^ “Guryaha Islii ma u qalmaan qaalinimada?”. bbc.com. (2018年11月5日) 2021年11月15日閲覧。
- ^ “Eastleigh road renamed ‘Mohammed Yusuf Haji Avenue’”. (2021年3月19日) 2021年11月17日閲覧。
- ^ “Kenya: Human Trafficking - Over 100 Ugandan Girls Rescued in Eastleigh”. allafrica.com. (2021年6月14日) 2021年11月17日閲覧。
- ^ Pirie, Gordon: "Nairobi's airports -- windows on Kenya's colonial past and top-down planning".
参考文献
[編集]外部リンク
[編集]- Eastleigh, Nairobi - The Facts
- The Standard, February 11, 2007: Eastleigh: A fast growing city within a city