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イーストリー (ケニア)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Eastleigh
郊外
ケニア人が経営するイーストリー・モールのAndalusホテルとHoryalスーパーマーケット
ケニア人が経営するイーストリー・モールのAndalusホテルとHoryalスーパーマーケット
愛称: 
Easich
Eastleighの位置(ケニア内)
Eastleigh
Eastleigh
イーストリーの位置
Eastleighの位置(ナイロビ内)
Eastleigh
Eastleigh
Eastleigh (ナイロビ)
座標:南緯1度16分00秒 東経36度51分00秒 / 南緯1.26667度 東経36.85000度 / -1.26667; 36.85000座標: 南緯1度16分00秒 東経36度51分00秒 / 南緯1.26667度 東経36.85000度 / -1.26667; 36.85000
 ケニア
地域 ナイロビ
等時帯 UTC+3 (EAT)

イーストリー, イスリ (Eastleigh, Isli) はケニアナイロビにある居住区。ナイロビの中央ビジネス地区の東に位置している。ビジネスは盛んであるが[1]、インフラ整備が不十分である[2]。ソマリ人が多く住む。

経済

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イーストリーのソマリ人による店舗

イーストリーの住民は、少数の先住民を除いて、ほとんどがソマリ人である[2]。郊外の店舗も企業もほとんどがソマリ人の経営である[2]。ソマリ語も各地で見られる。商品は主にモガディシュやドバイから輸入されており、衣料、アンティーク・ジュエリー、ラクダのミルクなどが売られている。2012年後半から、ケニアの警察や一般市民による嫌がらせが相次ぎ、ソマリ人住民の大量流出が報告された。100億から400億ケニア・シリング(約100億から400億円)が銀行から引き出されてソマリアに再投資され、空いた住居や店舗が多数発生した[3]

ナイロビで消費される覚醒作用がある植物の葉ミラーのほとんどがイーストリーで販売されたものである[4]

歴史

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イーストリーの町の様子 (2007年)

20世紀の初め、ナイロビはヨーロッパ人居住区、ビジネス街とそれ以外の地域がはっきり分かれていた。ソマリ人は街の郊外の4つの村に住んでいた。ソマリ人村で天然痘が発生するなどしたため、ケニア植民地の政府はたびたびソマリ人居住区を移動させ、1921年にプンワニ英語版に居住させた[5]

同じ1921年にイーストリーはインド人居住区として設置された。しかし当時のインド人居留者はかなり豊かだったので、インフラが不十分なイーストリーに住みたがらなかった。一方でプンワニの人口は膨れ上がり、ソマリ人はイーストリーにも住むようになった[5]

2012年以降、イーストリーでたびたび爆弾テロが発生しており、死傷者も出ている。これはケニア軍がソマリア政府に協力してソマリア南部のイスラーム武装勢力アル・シャバブの攻撃に参加したことに対する報復とみられている[6]

イーストリーは東アフリカ最大の市場の一つにまで成長した。そのため、2018年には家賃の高騰が報道されている[7]

2021年3月、「イーストリー道路」がケニアの政治家モハメド・ユスフ・ハジ英語版の名を取って「モハメド・ユスフ・ハジ・アベニュー」と改名された[8]

2021年6月、イーストリーで人身売買された1000人以上のウガンダの少女が発見され、保護された[9]

軍事

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モイ空軍基地英語版はイーストリーの東にある軍の空港。1935年にイギリス軍の基地として作られ、1945年から1958年までは民用の国際空港としても使われ、その時は「イーストリー空港」とも呼ばれた。1958年にエンバカシ空港(現在のジョモ・ケニヤッタ国際空港)ができたため、再び軍専用となった[10]

著名な住民・出身者

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フセイン・モハメド英語版

脚注

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  1. ^ Nairobi County”. NiElect. 2 October 2013時点のオリジナルよりアーカイブ。30 September 2013閲覧。
  2. ^ a b c Kenya/Somalia: Somalia community doing booming business in country Archived 2011-02-16 at the Wayback Machine. - Norwegian Council for Africa
  3. ^ Mohammed, Guled (9 January 2013). “Kenya: The Cost of Harassing Somalis Over Terror”. The Star. http://allafrica.com/stories/201301100532.html 13 January 2013閲覧。 
  4. ^ “Kenya: Nairobi MCAs Vouch for Miraa Selling Points”. allafrica.com. (2021年10月20日). https://allafrica.com/stories/202110210094.html 2021年11月17日閲覧。 
  5. ^ a b “How Somalis ended up settling down in Nairobi's Eastleigh suburbs”. garoweonline.com. (2020年6月2日). https://www.garoweonline.com/en/world/africa/how-somalis-ended-up-settling-down-in-nairobis-eastleigh-suburbs 2021年11月15日閲覧。 
  6. ^ “Deadly blast 'shreds' bus in Kenyan capital”. (14 Dec 2013). http://www.aljazeera.com/news/africa/2013/12/deadly-blast-shreds-bus-kenyan-capital-20131214145430705187.html 16 Dec 2013閲覧。 
  7. ^ “Guryaha Islii ma u qalmaan qaalinimada?”. bbc.com. (2018年11月5日). https://www.bbc.com/somali/war-46094260 2021年11月15日閲覧。 
  8. ^ “Eastleigh road renamed ‘Mohammed Yusuf Haji Avenue’”. (2021年3月19日). https://www.the-star.co.ke/counties/nairobi/2021-03-19-eastleigh-road-renamed-mohammed-yusuf-haji-avenue/ 2021年11月17日閲覧。 
  9. ^ “Kenya: Human Trafficking - Over 100 Ugandan Girls Rescued in Eastleigh”. allafrica.com. (2021年6月14日). https://allafrica.com/stories/202106150088.html 2021年11月17日閲覧。 
  10. ^ Pirie, Gordon: "Nairobi's airports -- windows on Kenya's colonial past and top-down planning".

参考文献

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外部リンク

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