イーホテルグループ
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒107-0052 東京都港区赤坂1-14-5 アークヒルズエグゼクティブタワーN812号室 |
設立 | 1996年10月24日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 2010401149301 |
事業内容 | ビジネスホテル・シティホテルの経営 |
代表者 | 代表取締役CEO 松本義弘 |
資本金 | 500万円(資本準備金1億5000万円) |
従業員数 | 130名 |
イーホテルグループ(EHOTEL GROUP)は、株式会社EHOTELグループが運営する[要出典]ホテルチェーンである。2022年8月、代表取締役であった松本義弘(2022年9月現在、株式会社One More Japan代表取締役)がイーホテルの全店舗を手放していたことを明らかにしたことから[1]、会社は存続していないものとみられる。2022年9月現在、グループの公式予約サイトと持株会社であるColours Internationalの公式サイトは共に閉鎖されている。
歴史
[編集](この項目の詳細は「Colours International#歴史」及び「Colours International#年表」を参照のこと。以下はその要約を記している。)
1996年に総合ホスピタリティ会社として創業した有限会社グローカル都市研究所が、イーホテルグループの始まりである[2]。1999年、埼玉県蕨市に初のホテル、イーホテルワラビを開業し[2]ホテル事業をスタートさせ、2006年に株式会社グローカル・ホテルグループに社名を変更した後[2]、2013年に事業拡大・海外事業展開のためにグループを再編、持株会社として株式会社 Colours International(カラーズ・インターナショナル)を設立した[3]。2017年にはタイの大手ホテルグループ、デュシット・インターナショナルと合弁会社「Dusit Colours(デュシットカラーズ)株式会社」の設立を発表し[4]日本国内の主要都市にデュシットブランドのホテルを展開する計画を明らかにする[5]。(Colours International#デュシタニホテル開業計画」を参照)
東京オリンピック開催予定前年の2019年には急速に事業を拡大しイーホテルチェーン加盟のホテルを新たに4店舗開業するが(Colours International#年表」を参照)、持ち株会社であったColours Internationalが2023年5月に社長が出資法違反の容疑で逮捕されることになる[6] リベレステ株式会社から多額の融資を受けていた影響で資金繰りが悪化[7] [8]。2019年秋に資金調達難からデュシタニ宇都宮の開発に行き詰まり [9]、同年にデュシタニホテルの事業から撤退すると、翌2020年9月からイーホテルの店舗の休館・売却が進められ(「Colours International #年表」を参照)、公表していた事業計画を未着工にしたまま(「#事業計画」を参照)イーホテルグループは2021年5月以降活動を停止した。
活動停止に至る経緯
[編集](詳細は「Colours International#活動停止に至る経緯」を参照)
抱き合わせ融資を行い、実質法定上限を上回る利息を取り出資法違反の容疑で2023年5月に社長が逮捕された[6]リベレステ株式会社から持株会社のColours International が2018年以降融資を受け[7]、同社の事業物件を引き受ける関係であった[10]ことが活動停止の原因になったと思われる。
コンセプト
[編集]イーホテルという名前は、「何かいいホテル」と「eco Hotel」を組み合わせたものである。「人と地球にやさしいホテル」であることをモットーに、全ての顧客に「いいホテルだった」という感動をもたらすことを目指している [11]。ヒーリングホテルを標榜し、高品質のヤシガラ活性炭を地中に埋没し、ホテル全体のエネルギーバランスを整えている [12]。
店舗
[編集](2024年2月現在)
運営会社不明の店舗
[編集]- イーホテル熊谷
- キャビン熊谷
- (2023年7月現在、イーホテル熊谷とキャビン熊谷には公式サイトがないため、この2店舗の運営会社については確認が取れない)
店舗の一部がリブランドされた店舗
[編集]- イーホテル秋田アネックス (2023年7月から店舗の一部をメルディアホテルズ・マネジメント株式会社がホテルメルディア秋田にリブランドして運営[13]。イーホテル秋田アネックスも同じ建物内で引き続き営業を続けている[14]が、運営会社については不明。)
他社に譲渡された店舗
[編集]- 太田ナウリゾートホテル(2020年2~6月頃に運営受託終了。その後、株式会社ルセットが運営[23])
- イーホテルワラビ (2021年4月から株式会社ホテル東京が運営)[28]
事業計画
[編集](この項目の詳細は「Colours International#事業計画」を参照のこと。以下では要点のみを簡潔に記している。)
- 2017年3月、デュシット・インターナショナルとColours Internationalは日本でデュシットブランドのホテルを展開するために合弁会社Dusit Colours(デュシットカラーズ)株式会社を設立し、京都でデュシタニホテル1号店を開業することを公表[5]、続いて2019年1月、JR宇都宮駅東口地区整備事業にデュシタニホテルを出店する計画であることが明らかになる[35]。
- この時点では、Dusit Coloursに51%の出資を行っていた[36]Colours Internationalが中心となりデュシタニホテルの開発・運営を行う予定であった。
- しかし、2019年の段階でColours Internationalは資金調達難からデュシタニ宇都宮の開発に行き詰まり[9]、同年にDusit ColoursはD & J 株式会社に名称を変更し、デュシット・インターナショナルが100%出資する完全子会社となっていた[37]。このことから、Colours Internationalがコロナ禍以前にデュシタニホテルの事業から撤退していたことが浮かび上がった。
- 2020年以降、デュシタニホテルの事業はデュシット・インターナショナルが中心となり進めていたと思われる。
-
- 2023年9月の開業に向けて建設中[38] だが、代表取締役であった松本義弘がホテル業から手を引き[1]、イーホテルグループ及び持株会社であるColours Internationalが企業活動を停止させた(「Colours International#コロナ禍から活動停止へ(2020年~2021年)」を参照)ため、両社とは関係がなくなったと思われる。
- Colours Internationalが2019年の段階で資金調達に難航し、開業が見通せなくなった[9] 後、計画は白紙となる(「デュシタニ宇都宮出店計画#計画の見直し」)を参照。
- 未着工のまま撤退
(「大塚家具#イーホテルとの業務提携」も参照)
- 2021年4月、1年半後にオープンする予定であると報道されたが[40]、その直後からイーホテルグループは企業活動を停止する。
関連企業
[編集]関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “伊豆で50年以上続く温泉供給業を譲渡。承継先は、多様なビジネスを手掛ける敏腕経営者”. 株式会社バトンズ (2022年8月25日). 2022年10月13日閲覧。
- ^ a b c “会社概要”. 株式会社Colours International. 2020年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月21日閲覧。
- ^ “沿革”. 株式会社Colours International. 2021年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月21日閲覧。
- ^ “合弁会社設立に関するお知らせ”. デュシット・インターナショナル. 2022年9月21日閲覧。
- ^ a b “タイのホテルが日本進出 まず京都、20年までに”. 日本経済新聞 電子版. (2017年3月28日) 2022年9月21日閲覧。
- ^ a b “土地抱き合わせ融資 不動産会社「リベレステ」社長ら3人逮捕 出資法違反容疑”. 産経新聞社 (2023年5月25日). 2023年6月27日閲覧。
- ^ a b “8887 リベレステ 取引(主な資産及び負債の内訳)”. IR BANK. 2023年6月27日閲覧。
- ^ 『週刊新潮』新潮社、2023年5月25日、50-51頁。
- ^ a b c “宇都宮駅東口の高級ホテル、コロナ禍で開業未定に”. 日本経済新聞 電子版. (2020年6月1日) 2022年9月21日閲覧。
- ^ “事業物件一覧表”. リベレステ株式会社. 2021年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月27日閲覧。
- ^ “イーホテル・コンセプト”. 株式会社グローカル・ホテルグループ. 2012年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月25日閲覧。
- ^ “ヒーリングホテル”. 株式会社Colours International. 2020年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月25日閲覧。
- ^ “ホテルメルディア秋田”. Rakuten Travel. 2023年7月27日閲覧。
- ^ “秋田市】「イーホテル秋田」がリブランドし「ホテルメルディア秋田」になっていました。イーホテル秋田アネックスは引き続き営業中です。”. 号外NET (2023年9月6日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ “イーホテル東新宿 「イーホテル・メンバーズ」のお取り扱い終了のご案内”. 株式会社グローカル・ホテルグループ. 2010年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月29日閲覧。
- ^ “会社概要”. 東新宿・ホテル・オペレーションズ株式会社. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “イーホテル横浜運営契約終了のご案内”. 株式会社グローカル・ホテルグループ. 2013年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月20日閲覧。
- ^ “イーホテル札幌 ホテル名称変更のご案内”. 株式会社Colours International. 2016年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月20日閲覧。
- ^ “業務内容”. 株式会社雄飛. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “イーホテル小山運営会社変更のお知らせ(2018年3月12日)”. 株式会社Colours International. 2019年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月20日閲覧。
- ^ a b “ホテル一覧”. A.I株式会社. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “アイホテル橋本(旧:イーホテル橋本)”. タウンデータ. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “豪ソフト選手団の滞在ホテル、3フロア貸し切り・別出入口で一般客と接触回避”. 読売新聞 (2021年6月1日). 2023年10月5日閲覧。
- ^ “【越谷市】越谷駅から徒歩5分、『天然温泉 越谷湯元の湯 ホテルグランツ越谷』が仮オープンします!”. 号外NET (2020年12月11日). 2022年9月20日閲覧。
- ^ “イーホテル越谷2020年9月28日からの休業を知らせる張り紙の画像”. 号外NET (2020年12月11日). 2022年9月20日閲覧。
- ^ a b “ホテルグランワイズ公式ホームページ”. 合同会社ワイワイホテルオペレーションズ. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “【閉店】イーホテル熊谷アネックス”. サウナイキタイ. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “会社沿革”. 株式会社ホテル東京. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “旧・イーホテル銀座”. 東京いろいろ情報箱. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “イーホテル銀座”. 株式会社 JTB. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “銀座でコスパ最強ホテル「Tabist銀座」が気になる!女性の1人宿泊にも人気の秘密とは”. Tabist株式会社 (2022年12月23日). 2023年5月6日閲覧。
- ^ “NEWS”. イーホテル大阪梅田. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月20日閲覧。
- ^ “Hotel Vr 大阪市”. hotel-dir.com.. 2024年2月17日閲覧。
- ^ “2023年5月初旬、梅田駅近くにビジネスホテル『ホテル VR OSAKA』が新規OPEN”. モノログ大阪 (2023年5月2日). 2024年2月17日閲覧。
- ^ “宇都宮駅東口に「デュシタニ」「カンデオホテルズ」が進出”. トラベルWatch (2019年1月22日). 2022年9月21日閲覧。
- ^ “『安田不動産提案書』(3)” (PDF). 安田不動産株式会社. p. 3. 2022年9月21日閲覧。
- ^ “Annual Report 2019”. Dusit International. p. 273. 2023年4月14日閲覧。
- ^ “デュシタニ京都(Dusit Thani Kyoto) 元植柳小学校跡地再開発 建設工事の最新状況 22.07”. Re-urbanization -再都市化- (2022年7月27日). 2022年9月21日閲覧。
- ^ “イーホテルと大塚家具が業務提携”. PR TIMES (2020年11月25日). 2022年9月21日閲覧。
- ^ “秋田市のビジネスホテルが大規模医療モールへ”. Yahoo!JAPANニュース. 2021年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- E・HOTEL予約サイト at the Wayback Machine (archived 2020年11月26日)
- Colours International - グループの持株会社