ウィニフレッド・ペニントン
ウィニフレッド・アン・ペニントン、結婚後はウィニフレッド・アン・トゥティン(Winifred Anne Pennington、 Winifred Anne Tutin、FRS 、1915年10月8日 – 2007年5月1日)は、イギリスの地水学者、植物学者である。
略歴
[編集]イングランドのカンブリア州のバロー=イン=ファーネスに生まれた。父親は郵便局職員である[1]。1938年にレディング大学の植物学科を卒業した。大学では藻類を研究し、トム・ハリス(Tom Harris)の指導のもとで、レディング大学から藻類、コケ類の生態学の研究で1941年に博士号を得た[2]。同じ年に淡水生物協会(Freshwater Biological Association)の研究者と共著で、「湖水堆積物の研究」("The Study of Lake Deposits")を「ネイチャー」に発表した[3] 。
ウィンダミア湖周辺で行われた、淡水生物協会の短期講座で地水学者のモルトミア(Clifford H. Mortimer)や植物生態学者のピアソール(William Pearsall)と出会ったことがトゥティンのその後の研究の方向に影響を与え、藻類学や淡水湖の自然史や堆積学を研究した[4] 。淡水生物協会やケンブリッジの生物学教室で働いた後、1947年からレスター大学の職員となり、1948年に非常勤講師、1961年に特別講師、1971年に名誉準教授(honorary reader)となった。
1974年に王立デンマークアカデミーの外国人会員に選ばれ、1979年に王立協会のフェローに選ばれた。1942年に結婚した夫のトーマス・トゥティン(Thomas Gaskell Tutin)もレスター大学の植物学者で王立協会のフェローに選ばれた。
著作
[編集]- W. H. Pearsall (1971). Mountains and Moorlands: With Revisions by Winifred Pennington "Mrs : T.G. Tutin". Collins 4 June 2013閲覧。
- Winifred Pennington (1 July 1975). The History of British Vegetation. Taylor & Francis Group. ISBN 978-0-8448-0658-7 4 June 2013閲覧。
参考文献
[編集]- ^ “Winifred Pennington”. Oxford Dictionary of National Biography. 22 January 2015閲覧。
- ^ Birks, Hilary (2007). “Winifred Tutin (1915-2007)”. J Paleolimnology. doi:10.1007/s10933-007-9152-8 .
- ^ “The Study of Lake Deposits”. Nature 147 (3730): 496–500. (April 26, 1941). doi:10.1038/147496a0 22 January 2015閲覧。.
- ^ Catharine M. C. Haines (1 January 2001). International Women in Science: A Biographical Dictionary to 1950. ABC-CLIO. pp. 241–. ISBN 978-1-57607-090-1 4 June 2013閲覧。