ウィリアム・ケントリッジ
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ウィリアム・ケントリッジ William Kentridge | |
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オーストラリア・メルボルンのACMIで開催された展覧会でのケントリッジ | |
生誕 |
1955年4月28日(69歳) 南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ |
教育 | ヴィトヴァータスラント大学、ヨハネスブルグ美術財団 |
著名な実績 | 版画製作、ドローイング、アニメーションフィルム |
ウィリアム・ケントリッジ (William Kentridge, 1955年4月28日 - )は、南アフリカ・ヨハネスブルグ出身の現代美術家。素描をコマ撮りにした「動くドローイング」と呼ばれる手描きアニメーション・フィルムで世界的に知られる。
経歴
[編集]- 1955年4月28日 南アフリカ共和国ヨハネスブルグ生まれ
- 1973年-1976年 ヨハネスブルグのヴィトヴァータスラント大学。政治学およびアフリカ学で学士号を取得
- 1981年-1982年 パリのエコール・ジャック・ルコックにおいて演劇を学ぶ
- 1975年から1991年までヨハネスブルグのジャンクション・アベニュー・シアター・カンパニーで演出家、俳優を務める
- 1989年から現代美術家として国際的な活動を開始
- 1989年から2003年にかけて制作された11作品中の9作品は、ソーホー・エクスタインとフィリックス・タイトルバームという二人の人物を軸に、南アの政治的状況を扱っている。
- 1997年 第10回ドクメンタに参加
- 1998年 サンパウロ・ビエンナーレ参加
- 1999年 ヴェネチア・ビエンナーレ参加
- 2000年 光州ビエンナーレ参加
- 2001年 ヨコハマトリエンナーレ参加
- 2002年 第11回ドクメンタ参加
- 2008年 シドニー・ビエンナーレ参加
- 2008年9月15日-9月23日 文化庁が日本に招へい
- 2009年から2010年 京都国立近代美術館ほか2都市での大規模な個展を開催
- 2014年2月から3月に京都の元・立誠小学校講堂にてパラソフィア京都国際現代芸術祭2015プレイベントとしてビデオインスタレーション<<時間の抵抗>>(2012、ドクメンタ2012出展)を展示
- 2015年3月から5月 パラソフィア京都国際現代芸術祭2015に<<セカンドハンド・リーディング>>(2013)と、その製作過程でつくられたドローイングを出展
- ヨハネスブルグ在住
映像作品
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ケンドリッジの作品は2004年のカンヌ国際映画祭で受賞している[1]。
展覧会
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オペラ
[編集]ケントリッジはオペラ演出など、音楽分野でも活動している。2007年にはフランスの作曲家フランソワ・サルアンと協働して短い演目Telegrams from the Noseのビデオを作った[9][10]。2015年11月にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場で、イングリッシュ・ナショナル・オペラとオランダ国立オペラとの共同製作としてアルバン・ベルクの『ルル』を演出し、「刺激的で視覚的驚きに満ちた新演出[11]」が評価された[12]。2017年8月8日にはザルツブルク音楽祭でアルバン・ベルクの『ヴォツェック』を演出し、非常に好評であった[13]。2018年には東京の新国立劇場でモーツァルトの『魔笛』を演出した[14]。
受賞・叙勲
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脚注
[編集]- ^ “SA hasn't got it in the Cannes” (英語). News24 (2004年4月30日). 2008年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月19日閲覧。
- ^ William Kentridge Seeing Double 2008年1月16日
- ^ William Kentridge: Five Themes Oct 29, 2010
- ^ “Volte”. Volte.in. 1 March 2014閲覧。
- ^ “A Universal Archive exhibition”. Macarts.co.uk. 1 March 2014閲覧。
- ^ “Pinacoteca do Estado de Sуo Paulo”. Pinacoteca.org.br. 1 March 2014閲覧。
- ^ William Kentridge | Fortuna
- ^ William Kentridge: Tapestries Feb 7, 2015
- ^ McDonald, John (2018年10月12日). “William Kentridge: In a league of his own” (英語). The Sydney Morning Herald. 2020年4月17日閲覧。
- ^ “Ictus.be - Telegrams from the Nose” (英語). Ictus.be. 2020年4月17日閲覧。
- ^ James Jorden, William Kentridge Commits Murder Most Excellent at the Met, New York Observer, 11 November 2015.
- ^ “Lulu - February 2015 - The Metropolitan Opera”. metopera.org (February 2015). 23 February 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。23 February 2015閲覧。
- ^ “Wozzeck - August 2017 - New York Times”. 11 August 2017閲覧。
- ^ “モーツァルト『魔笛』公式サイト|新国立劇場 オペラ”. www.nntt.jac.go.jp. 2020年4月17日閲覧。
- ^ “Bastille Day celebrations in South Africa”. French Embassy in South Africa. 15 July 2013閲覧。
参考文献
[編集]- 『ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える』京都国立近代美術館、2009年
- 京都国立近代美術館研究論集 CROSS SECTIONSVOL.2、2009年9月1日、京都国立近代美術館
- 東京国立近代美術館ニュース 12-1月号 2009-2010 現代の眼576、2009年12月1日、独立行政法人国立美術館 東京国立近代美術館
- 現代アーティスト辞典 クーンズ、ハーストから村上隆まで-1980年代以降のアート入門 美術手帖編、2012年、10月15日、株式会社美術出版社、p125
- 『PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015 ガイドブック』
外部リンク
[編集]- 京都賞 ウィリアム・ケントリッジのページ - 稲盛財団
- ウィリアム・ケントリッジ『時間の抵抗』@元・立誠小学校 行動 [リンク切れ]
- PARASOPHIA
- William Kentridge: The Refusal of Time at The Metropolitan Museum of Art
- Artworks by William Kentridge
- Interview with William Kentridge, by Lilian Tone
- William Kentridge at Who's Who
- Wits honours top artist
- Get ready for Grahamstown
- SA artists in Barcelona
- SA artists at Havana Biennale
- William Kentridge: Anything Is Possible PBS, Art-21, 21 October 2010
- William Kentridge believes South Africa let Nelson Mandela down Interview with William Kentridge, by Flavia Foradini, The Art Newspaper, online edition, 13 Dec 2013
- How We Make Sense of the World. An interview with William Kentridge Video by Louisiana Channel
- culturebase: William Kentridge