ウィリアム・ピール (初代ピール伯爵)
初代ピール伯爵ウィリアム・ロバート・ウェルズリー・ピール(英語: William Robert Wellesley Peel, 1st Earl Peel, GCSI, GBE, TD, PC、1867年1月7日 - 1937年9月28日)は、イギリスの政治家、貴族。
経歴
[編集]初代ピール子爵アーサー・ピールとその妻アデレード・ピール(旧姓ダグデール、Adelaide Dugdale)の間の長男として生まれる[1]。
ハーロー校を経てオックスフォード大学ベリオール・カレッジへ進学[2]。
1900年から1906年にかけてマンチェスター南部選挙区から選出されて統一党(保守党)の庶民院議員となった。1909年から1912年にかけてはトーントン選挙区から選出された[2][3]。1912年10月24日の父の死により第2代ピール子爵位を継承し[2][3]、貴族院議員に転じた[4]。1914年から1919年にかけてロンドン参事会議長を務めた[2][3]。
保守党政権(もしくは保守党参加政権)において閣僚職を歴任し、1919年には陸軍省政務次官に就任するとともに枢密顧問官に列した[5]。1921年から1922年にかけてランカスター公領大臣と運輸大臣を務めた[2][3]。1922年から1924年にかけてインド担当大臣、1924年から1928年にかけて建設長官、1928年から1929年にかけてインド担当大臣を務めた[2][3]。
1929年7月10日に連合王国貴族爵位ピール伯爵に叙せられた[3][6]。1931年には王璽尚書に就任した[2][3]。
1937年9月28日に死去。爵位は息子のアーサー・ピールが継承した[2][3]。
栄典
[編集]爵位
[編集]1912年10月24日に父アーサー・ピールの死去により以下の爵位を継承した[2]。
- ベッドフォード州におけるサンディーの第2代ピール子爵 (2nd Viscount Peel, of Sandy in the County of Bedford)
1929年7月10日に以下の爵位を新規に叙された[2][3]。
- 初代ピール伯爵 (1st Earl Peel)
- ハンプシャー州におけるクランフィールドの初代クランフィールド子爵 (1st Viscount Clanfield, of Clanfield in the County of Hampshire)
- (勅許状による連合王国貴族爵位)
勲章
[編集]家族
[編集]1899年4月11日に初代アシュトン男爵ジェイムズ・ウィリアムソンの娘エレノア・ウィリアムソン(Eleanor Williamson)と結婚。彼女との間に以下の2子を儲けた[2][3]。
- 長女ドリス・ピール (Doris Peel, 1900-没年不詳)
- 長男アーサー・ウィリアム・アシュトン・ピール (Arthur William Ashton Peel, 1901-1969) - 2代ピール伯爵を継承。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Lundy, Darryl. “Arthur Wellesley Peel, 1st Viscount Peel of Sandy” (英語). thepeerage.com. 2018年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l Lundy, Darryl. “William Robert Wellesley Peel, 1st Earl Peel” (英語). thepeerage.com. 2018年3月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k Heraldic Media Limited. “Peel, Earl (UK, 1929)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2018年3月1日閲覧。
- ^ UK Parliament. “Hon. William Peel” (英語). HANSARD 1803-2005. 2018年3月3日閲覧。
- ^ Alex May (2004年). “Peel, William Robert Wellesley, first Earl Peel (1867–1937)”. Oxford Dictionary of National Biography. Oxford University Press. 2008年10月12日閲覧。
- ^ Lundy, Darryl. “William Robert Wellesley Peel, 1st Earl Peel” (英語). thepeerage.com. 2018年3月1日閲覧。
関連項目
[編集]- Hansard 1803–2005: contributions in Parliament by the Earl Peel
- ウィキメディア・コモンズには、初代ピール伯爵ウィリアム・ピールに関するカテゴリがあります。
グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国議会 | ||
---|---|---|
先代 ローン侯爵 |
マンチェスター南部選挙区選出庶民院議員 1900年–1906年 |
次代 アーサー・ハワース |
先代 サー・エドワード・ボイル準男爵 |
トーントン選挙区選出庶民院議員 1909年–1912年 |
次代 サー・ギルバート・ウィルズ準男爵 |
公職 | ||
先代 シリル・コブ |
ロンドン参事会議長 1914年–1915年 |
次代 シリル・ジャクソン |
先代 第27代クロフォード伯爵 |
ランカスター公領大臣 1921年–1922年 |
次代 サー・ウィリアム・サザーランド |
先代 エリック・ゲディーズ |
運輸大臣 1921年–1922年 |
次代 第27代クロフォード伯爵 |
先代 エドウィン・サミュエル・モンタギュー |
インド担当大臣 1922年–1924年 |
次代 初代オリヴィエ男爵 |
先代 フレデリック・ジョーウェット |
建設長官 1924年–1928年 |
次代 第7代ロンドンデリー侯爵 |
先代 初代バーケンヘッド伯爵 |
インド担当大臣 1928年–1929年 |
次代 ウィリアム・ベン |
先代 トマス・ジョンストン |
王璽尚書 1931年 |
次代 初代スノーデン子爵 |
イギリスの爵位 | ||
爵位創設 | 初代ピール伯爵 1929年–1937年 |
次代 アーサー・ピール |
先代 アーサー・ピール |
第2代ピール子爵 1912年–1937年 |