ウィーン国際センター
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unvienna.org |
ウィーン国際センター(英:Vienna International Centre (VIC);独:Internationales Zentrum Wien)は、在ウィーン国連機関(United Nations Office at Vienna: UNOV)を擁する建築群で、通称UNOCityとしても知られている。
概要
[編集]VICはウィーンにおける国連事務所であり、ドナウ川の北に位置している。オーストリアの建築家であるJohann Staberによって設計され、1973年から1979年にかけて建設された(国際原子力機関(IAEA)、国際連合工業開発機構(UNIDO)のオフィスはそれぞれ1957年以降、1967年以降に建設された)。当時オーストリア首相であったブルーノ・クライスキーの発想から建設が進み、クライスキーが国連事務総長就任を後押しした[1]クルト・ヴァルトハイムが協力した。ウィーン国際センターは治外法権区域であり、オーストリア法の管轄外である。
建築
[編集]建築 6つのY型のオフィスタワーが円柱会議ビルを囲み、総面積は23万㎡、最も高い建物は127m、28階からなる。約5000人がウィーン国際センターで勤務しており、中にはカフェテリア、ショッピング施設、郵便局、銀行(オーストリア銀行と国連連邦信用組合事務所)、旅行代理店とその他の商業サービス施設がある。 2004年から、建設に使用されたアスベストを処理するために[不明な作成者2] 改修工事が施された。2004年から2007年の第1段階では、オフィスビルA、B、DおよびE、ならびに第2段階の2007年から2010年にFおよびGビルディングが改装された。最後に、2009年から2013年にかけて、Cビルディング(会議ホールを備えた中心円形柱)からアスベストを除去した。オーストリアの建築家であるAlbert Wimmerは、2009年に新しい会議ビル(Mビルディング)の建設に手掛け、現在ではMビルディングにおいて様々な会議が行われている。
ウィーンの経済的意義
[編集]VICはウィーンにおいて大きな経済効果をもたらしたとされている。組織の常勤の従業員に加え、会議を通じて莫大な観光効果が生成された。2005年では約1,000の小規模と大規模な会議が開催され ており、そこから発生した経済効果は容易に想像できる。
VICの組織
[編集]- 国際連合ウィーン事務局
- ウィーン国際センターは、ニューヨーク、ジュネーブ、ナイロビと並び、国連機関の位置する最も重要な都市の一つとして知られており、いくつかの国際機関が集結している。
- UNODC – 国際連合薬物犯罪事務所
- UNIDO – 国際連合工業開発機関
- UNOOSA – 国際連合宇宙局
- UNCITRAL - 国際連合国際商取引法委員会
- UNODA - 国連軍縮部
- UNHCR -国際連合難民高等弁務官事務所
- IAEA‐国際原子力機関
- CTBTO‐包括的核実験禁止条約機関準備委員会
- ICPDR‐ドナウ川保護委員会
ガイドツアー
[編集]国際連合ウィーン事務所を訪れることができます。ガイドツアーは月曜日~金曜日11時14時15時30分にあります (7月と8月には12時30分にもスタート)。ガイドツアーで は、国連の様々な使命が詳しく紹介され、展示や会議室を見学 します。
参考文献
[編集]- The United Nations in Vienna
- www.unvienna.org/visit
- http://www.unis.unvienna.org/unis/en/visitors_service/individual-tours.html
脚注
[編集]- ^ Kurt Waldheim, The Daily Telegraph, 15 June 2007.