ウェスレーの四辺形
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ウェスレーの四辺形(ウェスレーのしへんけい、Wesleyan Quadrilateral)とは、イングランド国教会の司祭であったジョン・ウェスレーの神学的方法論である。この用語は、20世紀のアメリカのメソジストであるアルバート・C・アウトラーによって作られた[1]。
ウェスレー研究を通じて、アウトラーは、ウェスレーはイングランド国教会が示した「聖書」「伝統」「理性」に「経験」を加えた4つを神学的な判断基準としていたと理論化した。ただし、ウェスレーはこれら4つを同列に並べたのではなく、神の言葉である「聖書」こそが至高の基準、唯一の権威であり、他の「伝統」「理性」「経験」は、聖書の教えを支持するためのしもべとしての役割を果たしていると考えていた。それゆえ、「ウェスレーの四辺形」という表現より、「聖書」を頂点に他の3つの支点を持つ三角錐のイメージとして捉え「ウェスレーの三角錐」としたほうがより妥当であるとする意見もある[要出典]。
- 聖書 (Scripture)
- 伝統 (Tradition)
- ウェスレーは、イングランド国教会伝統に縛られることなく、信徒伝道者の起用、祈祷書を使わない即時の祈り、野外説教などを始めたが、伝統に凝縮された先人の知恵も重要視している。これは、彼の聖書註解を見ると、その内容の多くにヨハン・アルブレヒト・ベンゲルのグノーモン新約聖書註解を利用していることからも、そのことは明らかである
- 理性 (Reason)
- 経験 (Experience)
脚注
[編集]- ^ John Welsey (1964). Albert C. Outler. ed. John Wesley. Oxford University Press. ISBN 0195028104 Google ブック
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- アルバート・C・アウトラー The Wesleyan Quadrilateral in John Wesley(英語)
- Leon Hynson The Wesleyan Quadrilateral in the American Holiness Tradition(英語)