ウェーブスプリング
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ウェーブスプリング(英: Wave spring, コイルウェーブスプリングとも)は、ばねの一種。板状鋼線をらせん状に巻きながら波を加えることで完成する。丸状鋼線をらせん状に巻いて作るコイルばね、もしくは皿ばねの代替品として使用が見られる。
特徴
[編集]ウェーブスプリングには以下の特徴がある[1]。
- コイルばねよりも最大で50%作業高さを縮小できる。その結果、製品全体の軽量化が実現できる。
- ウェーブスプリングにかかる荷重を100%吸収・伝達する。
- 皿ばねや波形座金(ウェーブワッシャーとも)のように、積み重ねて使用する必要がない。
- 鋼線のサイズや波数、波高さ、巻数などの要素を変えるだけで、幅広い荷重要件を満たすことが出来る。
- 一本の板状鋼線から製造するため、金型を設計する必要がない。
種類
[編集]ウェーブスプリングは、単巻型と多重巻型の2種類が存在する[1]。
単巻型ウェーブスプリング
[編集]たわみが小さく、軽荷重用途に使用される。間隙タイプと重複タイプがある。荷重要件に応じ、波数、板厚を変えることで対応が可能[1]。
多重巻型ウェーブスプリング
[編集]たわみが大きく、ばね定数が小さい用途に使用される。コイルばねに比べ、作業高さを最大で50%節約できる。シム有りタイプとシム無しタイプがある。幅広い荷重要件に対応している[1][2]。
材質
[編集]表面処理
[編集]主な製造業者
[編集]- 日本ステンレススプリング株式会社
- 京浜金属工業株式会社
- 株式会社MAENI(旧松村綱機株式会社)
- 三菱製鋼株式会社
- Rotor Clip Company, Inc
- 特殊発條興業株式会社
脚注
[編集]- ^ a b c d Rotor Clip Company., Inc. (2012). 製品規格カタログ. 14頁
- ^ 松村綱機株式会社. (2009).総合カタログ。20頁
- ^ http://jp.rotorclip.com/products/material.html
- ^ 会社MAENI(旧松村鋼機). (2009).総合カタログ。19頁
参考文献
[編集]- Rotor Clip Company., Inc. (2011). Company Overview (4th ed.)
- Rotor Clip Company., Inc. (2010). Product Specifications (12th ed.).
- Rotor Clip Company., Inc. (2012) 製品規格カタログ. (1st ed.).
- 松村綱機株式会社. (2009). 総合カタログ., 2nd.