ウォレンサック
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ウォレンサック(Wollensak Optical Co., )はアメリカ合衆国、ロチェスターに存在した総合映像機器メーカーである。製品はカメラ、レンズ、シャッター、テープレコーダー、双眼鏡等が知られている。
歴史
[編集]- 1862年 - 創業者アンドリュー・ウォレンサック(Andrew Wollensak )がドイツ、ヴィースバーデンで生まれた[1]。
- 1864年 - アンドリュー・ウォレンサックの弟ジョン・チャールズ・ウォレンサック(John Charles Wollensak )がドイツ、ヴィースバーデンで生まれた[1]。
- 1882年 - アンドリュー・ウォレンサックがボシュロムに機械工として就職した[1]。
- 1886年 - ジョン・チャールズ・ウォレンサックがアメリカへ移住した[1]。
- 1890年 - アンドリュー・ウォレンサックがボシュロムの職工長となり、シャッターの設計を始めた[1]。
- 1899年 - 引退した醸造家スティーヴン・ローバーから資金援助を受けアンドリュー・ウォレンサックとジャン・ウォレンサックが会社ローバー&ウォレンサックを創業した。
- 1902年 - カメラレンズの製造を始めた。
- 1905年 - ロチェスター・レンズを買収した[1]。
- 1909年 - 有名なオプティモシャッターを開発した[1]。
- 1924年 - 会社をロチェスターのハドソン通りに移転した[1]。
- 1933年 - ジョン・チャールズ・ウォレンサックが亡くなった[1]。
- 1936年 - アンドリュー・ウォレンサックが亡くなった[1]。
- 1953年 - リビア・カメラ(Revere Camera Company )に買収された[1]。
- 1960年 - 3Mに買収された[1]。
- 1972年 - 廃業した[1]。
製品一覧
[編集]レンズはオプター(Optar )、ラプター(Raptar )、ヴェリート(Verito )、ヴェロスチグマット(Velostigmat )など、シャッターはアルファックス(Alphax )、ベタックス(Betax )、レギュラー(Regular )、レグノ(Regno )、スタジオ(Studio )などのブランドを使用しており、パイヤール=ボレックス、ボルシー、グラフレックス、小西本店、ポラロイド、ニューヨークライツなどに製品を納入した。
ライカマウント
[編集]→「ライカマウントレンズの一覧 § ウォレンサック」を参照
大判用
[編集]オプター
[編集]- オプター135mmF4.7 - 準広角で狭い部屋などで撮影しやすいコダック製エクター127mmF4.7程多用されなかったが、スピードグラフィックの標準レンズとして使用された[2]。
- テレオプター380mmF5.6[3]
ポートレート・シリーズA
[編集]ヴェリートの前身となるレンズで、焦点距離の表示はない。F5で5×7in判まで対応する[4]。
ヴェリート
[編集]ヴェリートは2群4枚の軟焦点レンズで、高級軟焦点レンズの代名詞として長年にわたり使用されて来た。そのため例えばベス単フード外しなど安価な軟焦点レンズに関して「プアマンズ・ヴェリート」という表現が存在する。旧型は色収差を残してソフト効果を得る設計だったが、1928年に非点収差を残してソフト効果を得る設計に変更された。このためカラー写真を撮影する場合には新型を使用する必要がある[5]。
ヴェリター
[編集]ヴェリートの改良型。コーティングされカラーの発色も良い[4]。
- ヴェリター14inF6[4]
出典
[編集]参考文献
[編集]- ルドルフ・キングスレーク著『写真レンズの歴史』朝日ソノラマ ISBN 4-257-12021-5
- 『クラシックカメラ専科No.23、名レンズを探せ!トプコン35mmレンズシャッター一眼レフの系譜』朝日ソノラマ
- 『クラシックカメラ専科No.29、モダンクラシック』朝日ソノラマ