ウクライナ国家国境庁
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(ウクライナ国境警備隊から転送)
ウクライナ国家国境庁 Державна прикордонна служба України | |
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エンブレム | |
創設 | 2003年7月31日 |
国籍 | ウクライナ |
兵力 | 42,000人 |
上級部隊 | ウクライナ内務省 |
主な戦歴 |
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指揮 | |
現司令官 | セルヒー・デイネコ中将 |
識別 | |
ウクライナ国家国境庁旗 | |
ウクライナ国家国境庁(ウクライナこっかこっきょうちょう、ウクライナ語:Державна прикордонна служба України デルジャーヴナ・プルィコルドーンナ・スルージュバ・ウクライィーヌィ、略称:ДПСУ)は、ウクライナ内務省隷下の国境警備隊、沿岸警備隊を管轄する機関である。軍人が勤務する準軍事組織で、国境警備、海上警備の外、出入国管理、国境地帯での密輸など犯罪の捜査も行う。また戦時下においては、同じく内務省隷下の準軍事組織であるウクライナ国家親衛隊(ウクライナ独立から2014年まではウクライナ国内軍)と共にウクライナ軍の指揮下に入り国土防衛などの任務に従事し、ドンバス戦争や2022年に始まったロシアによるウクライナへの全面侵攻でも抗戦の一翼を担っている[1]。
ソ連崩壊時に編成されたウクライナ国境軍と国境軍を監督するウクライナ国家国境警備委員会を再編する形で、2003年に編成された。
ウクライナにおいては、4月30日が「国境警備隊の日」と定められている[1]。
機構
[編集]中央機構
[編集]司令部(国家国境庁長官)
- 国家国境庁長官事務局
- 人事局
- 会計・経済局
- 監督・監査局
- マスコミ協力・市民連絡問題課
国境警備部(第一次官/部長)
- 作戦局
- 国境勤務局
- 国境監督・登録局
- 組織動員局
- 通信・情報化局
- 情報分析局
- 監督・文書保障局
- 海上警備局
- 体制・情報保護課
- 外国人業務課
- 捜査・行政処置組織課
- 日常活動組織課
- 畜犬課
- 地図保障局
特別編成業務部(第一次官/部長)
- 職業訓練局
- 非番業務局
- 技術監督・労働保護局
- 消防局
- 市民保障業務班(市民受付)
国際法部(次官/部長)
- 法務保障局
- 国際協力・欧州統合問題局
- 他機関協力班
捜査活動部(次官/部長)
- 捜査局
- 内部・権力保安局
- 捜査技術課
- 捜査文書組織課
- 証拠収集班
- 文書保障・監督班
兵器部(次官/部長)
- 兵器・機材局
- 航空局
- 組織計画課
- 放射線・化学・生物学防護及び生態学的安全局
- 度量衡・標準化局
- 道路交通安全局
保障部(次官/部長)
- 後方局
- 保健局
- 建設・投資局
- 入札購買・価格政策課
地域機関
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 国家国境庁本部直属部隊
- 中央国境地域局(キーウ、2019年創設)
- 第10機動国境支隊「ドゾル」(Дозор)(キーウ)
- 第15機動国境支隊
- 独立機動検問支隊「キーウ」(Окремий контрольно-пропускний пункт «Київ»)
- 西部国境地域局(リヴィウ)
- リヴィウ国境支隊(リヴィウ)
- ムカチェヴォ国境支隊(ムカチェヴォ)
- チョープ国境支隊(チョープ)
- チェルニウツィー国境支隊(チェルニウツィー)
- ルーツィク国境支隊(ルーツィク)
- 西部国境地域局病院(リヴィウ)
- 犬訓練センター(ヴェーリキィ・モースティ)
- 南部国境地域局(オデッサ)
- オデッサ国境支隊(オデッサ)
- ポジリスク国境支隊(ポジリスク)
- ビルホロド=ドニストロフスキー国境支隊(ビルホロド=ドニストロフスキー)
- イズマイール国境支隊(イズマイール)
- モヒリーウ・ポジーリシキー国境支隊(モヒリーウ・ポジーリシキー)
- ベルジャーンシク国境支隊(ベルジャーンシク)
- ヘルソン国境支隊(ヘルソン)
- オデッサ独立飛行隊(オデッサ)
- 南部国境地域局病院(オデッサ)
- 海上国境地域局(オデッサ、2018年編成)
- マリウポリ海上警備支隊(マリウポリ)
- オデッサ海上警備支隊(オデッサ)
- イズマイール海上警備支隊(イズマイール)
- ウクライナ海上警備隊訓練センター(イズマイール)
解体済みの部隊
[編集]- 北部国境地域局(本部所在地はジトーミル。ジトーミル国境支隊、チェルニーヒウ国境支隊、ルーツィク国境支隊を隷下に収める。2019年に解体。)
- ドネツィク=ルハーンシク国境地域局(本部所在地はクラマトルスク。クラマトルスク国境支隊、リシチャンシク国境支隊、ドネツィク国境支隊を傘下に収める。2018年-2019年)
- リシチャンシク国境支隊(リシチャンシク、2017年-2020年)
- アゾフ=黒海国境地域局(アゾフ海および黒海沿岸、クリミア半島の警備を担当。2014年のロシアによるクリミア半島併合後も活動を続けるが、2018年に海上国境地域局に再編)
- シンフェロポリ国境支隊(シンフェロポリ)
- セヴァストポリ海上警備支隊(セヴァストポリ)
- ケルチ海上警備支隊(ケルチ)
- ヤルタ海上警備支隊(ヤルタ)
- その他
- モスティスカ国境支隊(リヴィウ州モスティスカ。西部国境地域局所属。2020年にリヴィウ国境支隊に合併。)
海上警備隊
[編集]- 海上警備支隊 - バラクラヴァ
- 海上警備支隊 - オデッサ
- 海上警備支隊 - イズマイル
- 海上警備支隊 - ケルチ
- 海上警備艇大隊 - マリウポリ
- 特殊任務海上警備艇大隊 - ヤルタ
- 海上警備艇群 - キーウ
- 海上警備艇大隊 - キリイ
保障機関
[編集]- 教育支隊
- 病院
- 通信拠点
- ウクライナ国家国境庁国家アカデミー
- 保障部隊
- ?学校
- 中央通信拠点
- 科学研究所
装備
[編集]航空機
[編集]艦艇
[編集]→詳細は「ウクライナ海上警備隊艦艇一覧」を参照
- 1241.2号計画「ブルィスカーヴカ」型海上警備艦(Блискавка)
- 205P号計画「タラーントゥル」型海上警備艦(Тарантул)
- 1400M号計画「フルィーフ」型海上警備艇(Гриф)
- 50030号計画「カルカーン」型海上警備艇(Калкан)
- 14720号計画「フヴィーリャ」型特殊任務小型海上警備艇(Хвиля)
- 1360号計画「クルィーム」型特殊任務小型警備艇(Крим)
- 「ガレオン-280」型小型艇
- 「ガリア-640」型小型艇
- 「UMS-600」型小型艇
- 「ヘビー・デューティー-460」型小型艇
ウクライナ国家国境庁
歴代司令官
[編集](ウクライナ国境軍時代も含む)
代 | 氏名 | 階級 | 就任 | 退任 |
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1 | ヴァレリー・フベンコ | 上級大将 | 1992年 | 1994年 |
2 | ヴィクトル・バニッヒ | 大将 | 1994年 | 1999年 |
3 | ボリス・オレクシエンコ | 大将 | 1999年 | 2001年 |
4 | ミコラ・リトヴィン | 上級大将 | 2003年 | 2014年 |
5 | ヴィクトル・ナザレンコ | 上級大将 | 2014年 | 2017年 |
6 | ペトロ・ツフカル | 上級大将 | 2017年 | 2019年 |
7 | セルヒー・デイネコ | 少将 | 2019年 | 現職 |
脚注
[編集]- ^ a b ウクライナ反攻開始示唆 ゼレンスキー氏「主要な戦闘控えている」『読売新聞』朝刊2023年5月2日2面(同日閲覧)