ウラディーミル・ペスキン
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ウラディーミル・ペスキン(キリル文字:Владимир Ананьевич Пескин, ラテン文字:Vladimir Ananevich Peskin, 1906年5月5日 - 1988年4月2日)は、ロシアの作曲家。
イルクーツク出身。父は革命派でスイスに亡命し、ペスキンも1914年から1916年までジュネーヴ音楽院で教育を受けた。1917年にロシア革命が発生すると一家は帰国し、ペスキンはイルクーツクの音楽学校に入った。1922年にはモスクワ音楽院に入学し、サムイル・フェインベルクにピアノと作曲を師事するが、手を痛めてピアニストになることを断念し、作曲に専念する。しかし、1930年代に父がヨシフ・スターリンの大粛清に遭い、母がカザフスタンに追放されると、家族の生活を支えるためにバラライカオーケストラのピアニストとなり、後にトランペット奏者ティモフェイ・ドクシツェルのピアノ伴奏者となった。1937年にドクシツェルのために『トランペットとピアノのためのスケルツォ』を作曲し、これは後にトランペット協奏曲に改作された。この協奏曲は、技術的に高度なトランペット協奏曲のレパートリーとして知られている。
作風は師のフェインベルクのほか、アントン・ルビンシュタインやセルゲイ・ラフマニノフらの影響を受けている。
作品
[編集]- トランペット協奏曲第1番(1948)
- トランペットとオーケストラのためのコンチェルト・アレグロ(トランペット協奏曲第2番)
- トランペット協奏曲第3番(1971)
- クラリネット協奏曲
- ホルン協奏曲
- トランペットとピアノのためのメロディー
- トランペットとピアノのための詩曲
- ヴァイオリンとピアノのための詩曲
- トランペットとピアノのためのノクチューンとスケルツォ
参考文献
[編集]- Сергей Васильевич Болотин: Энциклопедический биографический словарь музыкантов-исполнителей на духовых инструментах. Издательство «Радуница», Москва 1995
- Edward H. Tarr: East Meets West. Pendragon Press, Hillsdale, NY, 2003, ISBN 1-57647-028-8
- Тимофей Докшицер: Трубач на коне. Издательство «Радуница», Москва 1996, ISBN 5-88123-010-8
- Timofei Dokshizer: The Memoirs of Timofei Dokshizer. An Autobiography. The International Trumpet Guild, Westfield, MA, 1997.
- Тимофей Докшицер: Пут к творчеству. Издательский дом «Муравей», Москва 1999, ISBN 5-89737-055-9
- Анатолий Селянин: Тимофей Докшицер. In: Юрий Усов (1989): Портреты советских исполнителей на духовых инструментах. Советский Композитор, Москва 1989. ISBN 5-85285-016-0