エスターハージートルテ
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(エスターハージーシュニッテから転送)
エスターハージートルテ | |
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エスターハージートルテ(ウィーン) | |
種類 | ケーキ |
発祥地 | ハンガリー |
地域 | ブダペスト |
主な材料 | アーモンドのメレンゲ、バタークリーム |
エスターハージートルテ(ドイツ語: Eszterházy-Torte)は、トルテと称されるハンガリーのケーキの一種。
なお、日本語でのカタカナ表記には以下のような揺れがある。
概要
[編集]「エスターハージ」「エステルハージ」はハンガリーの名家であるエステルハージ家を指す[1][2]。ウィーンの伝統菓子であり、表面の独特の模様はエステルハージ家の紋章を模した矢羽根模様である[2]。
ヘーゼルナッツ入りのスポンジケーキとクリームの層を重ねたり[1]、コニャックやバターで味付けしたクリームを4層から6層のアーモンド入りメレンゲで挟んで砂糖衣でコーティングしたケーキである[5]。
エスターハージートルテの製法には様々なバリエーションがあり、ハンガリーではもともとのエスターハージートルテで用いられるアーモンドの代わりに、すべてクルミを用いる[6]。
エステルハージ家の一員であり、オーストリア帝国の外交官であったパウル・アントン・エステルハージにちなんで名付けられた。19世紀後半にブダペストの菓子職人によって考案され、すぐにオーストリア=ハンガリー帝国で最も有名なケーキの一つとなった。
エスターハージーシュニッテ
[編集]ハンガリーの菓子ではないものの、エスターハージーシュニッテはよく知られたエスターハージートルテの変種である。トルテが必ず丸い形をしているのに対し、シュニッテは四角い形をしている。他にも、スポンジケーキをベースにしたものや、果物の結晶をあしらったものなどがある。エスターハージーシュニッテは、一般的に非常に甘い。
出典
[編集]- ^ a b c 『A17 地球の歩き方ウィーンとオーストリア 2023~2024』地球の歩き方、2023年、24頁。ISBN 978-4059208297。
- ^ a b c 『父の日限定「エスターハーゼトルテ」発売 ハンガリーの名門貴族の名を冠したウィーン伝統ケーキ』(プレスリリース)デメル・ジャパン株式会社、2019年6月7日 。2024年10月7日閲覧。
- ^ “洋菓子 第23課 ウィーン菓子(2)「エステルハージトルテ」”. 辻調グループ校 (2021年4月9日). 2024年10月7日閲覧。
- ^ 沖島博美『無形文化遺産 ウィーンのカフェハウス その魅力のすべて』河出書房新社、2017年、94頁。ISBN 978-4309227139。
- ^ 『W25 世界のお菓子図鑑 :113の国と地域&日本47都道府県のローカルおやつを食の雑学とともに解説』地球の歩き方、2022年、23頁。ISBN 978-4059207184。
- ^ The Esterházy cake[リンク切れ], Ruszwurm Confectionery