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エストニアの教育

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エストニアの教育
Ministry of Education and Research
詳細
主要言語: エストニア語,ロシア語
識字率
総計: 100%
男性: 100%
女性: 100%

エストニアの教育は、教育省によって管轄されている。就学前教育、義務教育(初等教育・中等教育)、後期中等教育、高等教育の順である。義務教育は、7歳から15歳(最大17歳)までを対象にしており、1年生から9年生までの、計9年間である。授業料がかからない無償教育は、7歳から19歳を対象にしており、期間は、1年生から12年生までである。また、専門学校(vocational school)や大学の授業料が免除になる場合もある[1]。児童に健康上の問題があり、通常の年齢での就学が難しい場合は、保護者の要望によって入学を1年延期することができる[2]

幼児教育

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・ISCED level 0 (2011版)

・就学前教育は、1歳半から6歳までの幼児に対して行われる。就学前教育は、2通りある。幼稚園のような教育施設で行われる場合と、保護者の希望によっては、家庭での保育が行われる場合がある。

基礎総合教育

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中等教育

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義務教育

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・ISCED levels 1 and 2 (2011版)

・義務教育は、1年生から9年生まである。対象は、7歳から15歳までであり、小学校が6年間、中学校が3年間の計9年間である。

後期中等教育

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・ISCED level 3 (2011版)

・後期中等教育は、義務教育を終えた学生に対して行われる。通常の高等学校に進学する生徒や、専門的な知識や技術を身に着ける専門学校に進学する生徒がいる。後期中等教育は、通常3年間行われる。卒業するためには、最終試験に合格する必要がある。

カリキュラム

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資金調達

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高等教育

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高等教育

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・ISCED levels 6, 7 and 8 (2011版)

・高等教育は、大学学部、大学院(修士課程・博士課程)がある。

教育段階

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国際標準教育分類(ISCED 2011版)においては、エストニアの教育段階を以下に分類している[1]

教育段階 分類
幼児教育

preschool

0
初等教育

Basic education certificate based on simplified curriculum;

1
前期中等教育

Basic education certificate;

VET certificate  level 2 (without basic education requirement)

2
後期中等教育

VET certificate level 3

3
中等以降高等以前教育

Upper secondary general education certificate;

VET certificate level 4 (upper secondary VET)

4
短期高等教育

VET certificate level 5 (based on upper secondary education certificate)

5
学士課程

Bachelor's degree, Professional higher education certificate

6
修士課程

Master's degree

7
博士課程

Doctoral degree

8

就学者数

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エストニア統計局の情報では、2019年の教育段階別の就学者数は以下の通りである[3]

教育段階 人数(単位:千)
合計 227.9
一般教育(General education) 158.7
 ..初等教育/中等教育(basic school level) 131.1
 ..中高一貫教育(gymnasium level) 27.6
職業教育(Vocational education) 24.0
 ..教育要件なしの職業教育コース(vocational courses with no previous education requirement) 1.4
 ..義務教育修了後の職業教育コース(vocational courses after basic education) 18.6
 ..後期中等教育修了後の職業教育コース(vocational courses after secondary education) 4.0
高等教育(Higher education) 45.2
 ..専門職課程(professional higher education) 12.0
 ..学士課程(Bachelor study) 15.7
 ..学士/修士一貫課程(integrated Bachelor's/Master's study) 3.2
 ..修士課程(Master's study) 12.0
 ..博士課程(Doctoral study) 2.3

教育内容

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詳細は「Basic Schools and Upper Secondary Schools Act[4](Division1:Curriculum )」を参照。

教科

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エストニアの学校教育において、必修の科目とされているものには、以下のものがある。

1) エストニア語, ロシア語

2) 外国語(第二言語としてのエストニア語,英語, ドイツ語,フランス語,ロシア語)

3) 数学

4) 理科(生物,地理,物理,化学,自然研究)

5) 社会(歴史,市民教育,個人・社会及び健康についての教育)

6) 美術・音楽

7) 技術・家庭科

8) 体育

学校保健

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詳細は「Basic Schools and Upper Secondary Schools Act[4](Division3:Supporting development of students at school )」を参照。

健康教育

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・健康教育は、社会の科目の中に位置づけられている。

学校におけるヘルスサービス

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・学校は、児童生徒の精神面・身体面での健康を保証する。

・スクールナースによって、児童生徒に対するヘルスサービスが行われている。

・学校では、ヘルスルームを設けている。また、児童生徒の病院受診が必要な際に、家庭の経済状況によって保護者による送迎が困難な場合は、学校が病院に連れいていく場合もある。

学校給食

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・学校の設置者は、児童生徒に学校給食を提供する。学校給食は、国家の予算に基づき、提供されるものとする。

OECD(生徒の学習到達度調査)

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OECDにおけるエストニアの結果は、以下の通りである。

  • 2006年調査(56の国と地域が参加)科学的リテラシー5位。
  • 2009年調査(65の国と地域が参加)科学的リテラシー9位。
  • 2012年調査(65の国と地域が参加)科学的リテラシー6位。デジタル数学的リテラシー9位。デジタル読解力7位。
  • 2015年調査(72の国と地域が参加)科学的リテラシー3位。数学的リテラシー9位。読解力6位。
  • 2018年調査(79 の国と地域が参加。OECD 加盟 37 か国,非加盟 42 か国・地域)、約 60 万人の生徒を 対象に調査を実施。)科学的リテラシー4位。数学的リテラシー7位。読解力5位。

出典

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  1. ^ a b エストニア教育省”. 2020年12月27日閲覧。
  2. ^ エストニア教育省(義務教育について)”. 2020年12月27日閲覧。
  3. ^ エストニア統計局”. 2020年12月27日閲覧。
  4. ^ a b Basic Schools and Upper Secondary Schools Act”. 2020年12月27日閲覧。

外部リンク

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