エゾノチャルメルソウ
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エゾノチャルメルソウ | ||||||||||||||||||||||||
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福島県西吾妻山 2014年6月
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Mitella integripetala H.Boissieu[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
エゾノチャルメルソウ(蝦夷の哨吶草)[2] |
エゾノチャルメルソウ(蝦夷の哨吶草、学名:Mitella integripetala )は、ユキノシタ科チャルメルソウ属の多年草[2][3]。
特徴
[編集]地中の根茎は細く横にはう。細い走出枝を出して繁殖する。根出葉は互生し、葉柄は長さ10-15cmに達する。葉身は長さ幅とも3-7cmになる3角状卵形で、基部は心形、先は鈍形で、縁はふつう浅く5裂し、さらにまばらに鋸歯がある。葉の表面に毛が散生する[2][3]。
花期は6月。花茎は高さ20-25cmになり、短腺毛が密生し、先に総状花序をつけ、8-16個の花がまばらに互生する。花茎には1-2個、まれに3個の葉が互生する。花柄は長さ2-3mmになり短腺毛が密生する。萼筒は杯形、萼裂片は5個あり、長さ約2mmの3角状披針形で、淡褐色を帯び両面に微腺毛があり、花時に外曲する。花弁は紅紫色で5個あり、長さ4-5mm、幅約0.7mmの針状線形になり、微腺点があり、花時には先が外側に反り返る。雄蕊は5個あり、萼裂片と対生して花盤の縁につき、花糸は長さ0.6mmになり、裂開直前の葯は鮮黄色になる。子房は中位で萼筒と離れ、暗紅紫色を帯び、微腺毛が密生する。果実は蒴果で、花柱間の縫合線に沿って開裂する。種子は長卵形で長さ約0.7mmになり、黒熟する[2][3]。
分布と生育環境
[編集]日本固有種。北海道および本州北部に分布し、深山の樹陰地に生育する[2][3]。
同属他種との比較
[編集]日本に分布するチャルメルソウ属は11種ほどある。ほとんどの種の雄蕊は5個あり萼裂片と互生するが、本種の雄蕊は萼裂片と対生する。また、本種以外の種は花弁が無いか、または羽状に裂けるが、本種の花弁は針状線形になり分裂しない[3]。
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本II 離弁花類』、1982年、平凡社
- 門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』、2013年、山と溪谷社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)