エベーヌ四重奏団
エベーヌ四重奏団 Ebene Quartet | |
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学歴 | ブローニュ=ビヤンクール地方音楽院 |
ジャンル | 室内楽 |
活動期間 |
1999年 - フランス |
公式サイト | http://www.quatuorebene.com/ |
エベーヌ四重奏団(フランス語:Quatuor Ébène、英語:Ebene Quartet)は、フランスで1999年にブローニュ=ビヤンクール地方音楽院在学中の4人によって結成された弦楽四重奏団。エベーヌとは黒檀を意味しており、弦楽器や、管楽器、民族楽器において、指板やフィッティングに使われている、クラシックのみならず広く音楽に関心を寄せる、という意味を込めてそう名乗っている。
メンバー
[編集]- ピエール・コロンベ (Pierre Colombet) 第1ヴァイオリン
- ガブリエル・ル・マガデュール (Gabriel Le Magadure) 第2ヴァイオリン
- マリー・シルム (Marie Chilemme) ヴィオラ 2017年から
前任者:アドリアン・ボワソー (Adrien Boisseau) 2015年から2017年まで、マチュー・エルゾグ (Mathieu Herzog) 創立から2015年まで
- 岡本侑也 チェロ 2024年から
前任者:ラファエル・メルラン (Raphaël Merlin)創立から2024年まで
ヴァイオリンの2人はブローニュ=ビヤンクール地方音楽院でジャズ・ドラム専攻。チェロはジャズ・ピアノ専攻。
これまで、イザイ弦楽四重奏団、ガボール・タカーチ、エバーハルト・フェルツ、ジェルジ・クルタークらに師事した。
創立メンバー
[編集]- マチュー・エルゾグ (Mathieu Herzog)ヴィオラ
- カルテット創立時のメンバー。ブローニュ=ビヤンクール地方音楽院でジャズ・ヴォーカルを専攻した。2014年5月3日、フェイスブックの公式アカウントにて、指揮活動に挑戦したいとの理由から脱退が発表された[1]。脱退発表時の段階で、その後任者や選考するのかどうかも未定。
- ラファエル・メルラン (Raphaël Merlin)チェロ
- 2023年よりジュネーヴ室内管弦楽団の音楽監督を務める。
概要
[編集]2004年に超難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、併せて聴衆賞、2つのベスト・パフォーマンス賞、カール・クリンガー財団賞を受賞し話題をさらった。音楽に対する柔軟な姿勢が国際的な評価を得ている。これまでに数々の世界中の有名ホールで演奏をこなしており、2006年、2007年にラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンにおいて来日した。
幅広い音楽性で知られ、新しい発見や即興的な志向を持ち、洗練されたダイナミックな音楽性と冒険的で創造的なアプローチを特徴とする。それによって古典派音楽の作品、現代作品そしてジャズにまでも取り組む。クラシックだけでなく、ジャズや現代作品のライブ、ポップアーティストとの競演も行う。モーツァルトの音楽に傾注しているようで、第1ヴァイオリンのコロンブは、
と語っている。
受賞歴
[編集]- 2004年 ミュンヘン国際音楽コンクール優勝、聴衆賞、2つのベスト・パフォーマンス賞、カール・クリンガー財団賞
- 2009年 グラモフォン・アワード2008/09シーズン 年間最優秀レコード賞、最優秀室内楽賞
- 2009年 ECHO-KLASSIK (ドイツ・グラミー賞)最優秀室内楽レコード賞
- 2010年 ヴィクトワール・ドラ・ミュジク賞
- 2010年 ミデム賞 室内楽部門
- 2011年 ECHO-KLASSIK 最優秀室内楽レコード賞(アルバム「フィクション」での受賞)[2]
ディスコグラフィー
[編集]- クラシック
- 2006年 ハイドン 弦楽四重奏作品64-5 <ひばり>、Op.33-1、Op.76-1
- 2007年 バルトーク 弦楽四重奏曲 第1, 2, 3番
- 2008年 ドビュッシー&ラヴェル&フォーレ 弦楽四重奏曲集(グラモフォン、ミデム賞受賞作品)
- 2009年 ブラームス ピアノ五重奏曲、弦楽四重奏曲第1番 山本亜希子との共演
- 2011年 モーツァルト 弦楽四重奏曲15番、弦楽四重奏曲第19番「不協和音」、ディヴェルティメント K.138
- 2011年 フォーレ 室内楽作品全集 カプソン兄弟(ルノー・カピュソン、ゴーティエ・カピュソン)、ミシェル・ダルベルト、ニコラ・アンゲリッシュとの共演
脚注
[編集]- ^ ヘルツォク脱退を発表する投稿
- ^ ノートページ参照。
外部リンク
[編集]- エベーヌ四重奏団 公式サイト (英語/フランス語/ドイツ語 音量注意)
- フランス・ミデム賞 2010年受賞作品一覧
- ミュンヘン国際音楽コンクール 公式サイト(ドイツ語)
- Echo-Klassik 公式サイト(ドイツ語)