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エミール・テロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エミール・テロン
Émile Thérond
サイン (年代不明)
生誕 Émile Théodore Thérond
(1821-03-28) 1821年3月28日
フランス王国サン=ジャン=デュ=ガール
死没 1883年9月3日(1883-09-03)(62歳没)
フランスの旗 フランス共和国パリ
国籍 フランスの旗 フランス
著名な実績 版画イラスト
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エミール・テロン (Émile Thérond1821年3月28日 - 1883年9月3日) はフランス版画家製図工イラストレーター

経歴

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ル・モンド・イリュストレ」のヘッダ
(1867年)

エミール・テロンは靴下職人の父親、フランソワ・テロンと、母親のマリー・グレイヴとの間にサン=ジャン=デュ=ガールで生まれた[1]。彼は繊維産業で知られるトロワで画学校を主宰していたアン=フランソワ・アルノーから絵画を学び、パリではジャン・アルフレッド・ジェラール=セガンに師事した。なお、先のトロワの画学校では、のちに共に仕事をすることとなる同じ年頃の画家、デュドネ・ランスロと出会った。1842年にこの地で結婚し[2]、1851年に娘のマルグリットが生まれると、父親が靴下職人として働いていたパリに移り住んだ[3]

Guides-Cicerone du Paris illustré (1855)

彼は「エディシオン・イリュストレ」の製図工としてデビューし、1855年には、デュドネ・ランスロとともに、ルイ・アシェットが立ち上げた280のビネットを含む旅行ガイドブック「Guides-Cicerone du Paris illustré, guide itinéraire pour les voyageurs」(図解によるパリ案内 - 旅行者のための旅程ガイド)のデザイナーとなった。また、同年から「マガザン・ピトレスク」、1857年から「ル・トゥール・デュ・モンド」の版画を手がけ、1858年には同じ出版社から刊行されたアドルフ・ジョアンの旅行ガイドブック「ガイド・ジョアン」のイラストを描いた。

エミール・テロンはとくに木版画リトグラフエッチングの仕事で知られている。有名なものでは、1858年に出版社「オーギュスト・プーレ・マラシス」から刊行されたテオフィル・ゴーティエの著書「エナメルとカメオ」の扉絵と挿絵の版画がある[4]

しかし、彼が最も多く手がけたものはアルフレッド・デルヴォーの著書のイラストで、1864年の「レ・シテール・パリジェンヌ」や1865年の「パリの壁の逸話的な歴史」に掲載されたフェリシアン・ロップスオーギュスト・デラトレとの共同製作による素晴らしい版画が名高い[5]。1865年にはサロン・ド・パリに「給水塔」と題する水彩で着色された版画を出展し、1867年には画家のアンリ・ダフ・リントンと組んで、雑誌「ル・モンド・イリュストレ」の新しいヘッダを製作した。

一方、1870年以降の彼の仕事についてはよく分かっていない。この年以降に出版された彼の作品のほとんどは、以前に発行されたものか、日付なしで発行されたものの重版である。このことについては研究者のアンリ・ベラルディも言及していない。 彼は1883年にパリで死去した。彼の最後の仕事のひとつとされるものは1886年7月3日付けの「ル・モンド・イリュストレ」の一面に掲載された版画である。

彼の娘のマルグリット・テロンはイギリス出身の版画家ジャン=ジャック・オウスウェイトの息子である、ジャン=ルイ・オウスウェイト(Jean-Louis Outhwaite)と結婚した[6]。結婚式ではかつての師であるジャン・アルフレッド・ジェラール=セガンが公証人を務めている[7]

作品

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脚注

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  1. ^ Comme l'indique son extrait de naissance numérisé dans la base Brozer — sur Téléarchives, consultée le 3 février 2018.
  2. ^ Archives municipales de Troyes, vue 124/174, acte de mariage n°155 : mariage le 13-9-1842 avec Marie Victoire Bonnet.
  3. ^ Née le 18 juin 1851 à Paris.
  4. ^ Notice, sur Gallica, bibliothèque numérique de la BNF, en ligne.
  5. ^ Notice du Catalogue général, Fonds BNF, en ligne.
  6. ^ Notice, avec sources secondaires, sur IdRef.
  7. ^ Archives de Paris, V4E4358, vue 1/31, acte 289 : mariage entre Jean Louis Outhwaite et Marie Juliette Marguerite Emélie Thérond.

外部リンク

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