エリサ (イタリアの歌手)
エリサ(Elisa, 出生名 エリサ・トッフォリ Elisa Toffoli 、1977年12月19日 - )は、イタリアの女性歌手・シンガーソングライター。Elisaの名での活動で知られている。イタリア語での発音はエリーサ・トフォリまたはエリーザ・トフォリに近い。
彼女は主に英語で作曲・歌唱を行う数少ないイタリア人ミュージシャンの一人として有名であり、これまでに500万枚を超えるセールスを記録している人気歌手である。ジャンルはポップス、オルタナティブロック、エレクトロニカ、トリップホップなどをこなし、ヨーロッパではシングル「Come Speak to Me」(イタリア語版では「ルーチェ」)が最もよく知られている。アメリカでは、2006年と2007年の『アメリカン・ダンスアイドル』(So You Think You Can Dance)の両方で使用された楽曲「Dancing」が有名である。
エリサ | |
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2012年のマイアミ国際映画祭にて | |
基本情報 | |
出生名 | Elisa Toffoli |
生誕 | 1977年12月19日(46歳) |
出身地 | イタリア、トリエステ |
ジャンル | |
職業 | 歌手 |
担当楽器 |
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活動期間 | 1996 - |
レーベル |
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来歴
[編集]イタリア北東部のトリエステで生まれ、その後モンファルコーネ(トリエステから27 km、ゴリツィアから25 km、スロベニアから15 km、オーストリアから120 km)で育った[3]。他言語・多文化に触れる機会が多い国境地域に住んだ経験が、後の歌手活動での多言語での歌唱能力に役立った。
影響を受けた歌手には、ビョーク、PJ ハーヴェイ、トーリ・エイモス、アレサ・フランクリン、エラ・フィッツジェラルドが挙げられる。また、ラドヤード・キップリングとジム・モリソン(ドアーズ)に大きな影響と受けたとしている。
11歳で曲を書き始め、その後いくつかの地元のバンドで演奏するようになった。15歳のとき、ロザリオ・フィオレッロが主催するTV番組に出演し、歌唱を披露した。
16歳のときに、カテリーナ・カゼッリと出会い、1年後にレコード会社シュガーと契約した。 18歳のとき、デビューアルバムの曲を制作をアメリカのカリフォルニア州バークレーを行う。レコードプロデューサーのCorrado Rusticiは、ホイットニー・ヒューストン、アレサ・フランクリン、イタリア人歌手であるズッケロとの仕事で知られていた。
1997年5月にファーストシングル「Sleeping in Your Hand」、その後9月22日にデビューアルバムの『Pipes&Flowers』がリリースされた。アルバムはすぐにイタリアでプラチナセールスとなり、Targa Tenco、PIM(Premio Italiano della Musica)の2つの賞を受賞した。彼女はこの年に、エロス・ラマゾッティのヨーロッパツアーに参加した。
2000年5月5日には、セカンドアルバムの『Asile's World』(AsileはElisaの逆綴りの意味)をリリースした。9月にはイタリア語で最初の曲「ルーチェ(Tramonti a nord est)」を発売。当初曲は英語で書かれていたが、ズッケロと共同でイタリア語版が作成された。「ルーチェ」は、2001年のサンレモ音楽祭で、批評家賞、通訳者賞等、合計6つの賞を受賞した。11月にはイタリア音楽賞で3つの賞を受賞した。
フランクフルトで開催されたMTVヨーロッパ・ミュージック・アワード2001で、最優秀女性アーティスト、最優秀シングル(ルーチェ)、および最優秀歌曲を受賞、また、PIM(Premio Italiano della Musica)の最優秀女性アーティスト賞および最優秀シングル賞(ルーチェ)を受賞した。
2001年11月9日に3作目のアルバム、『Then Comes the Sun』をリリース。Rusticiがプロデューサーとして復帰した本作はよりポップ/ロックなサウンドに回帰し、トリプルプラチナとなった。ユタ州ソルトレークシティで開催された2002年冬季オリンピックの閉会式で、ジャズバージョンのイタリア国民賛歌を歌い、2002年の世界的に有名なテナー、ルチアーノ・パヴァロッティのコンサートに参加し、「Voglio viverecosì」を歌った。
2002年8月、セルフタイトルのインターナショナルアルバム『Elisa』をリリース。このアルバムは、彼女の最初の3枚のアルバムからのセレクションであり、ヒット曲「ルーチェ」のオリジナルの英語版である「Come Speak to Me」が収録された。
2003年の終わり頃、4枚目のアルバムであるアコースティックアルバム『Lotus』をリリース。これまでの楽曲の簡略化されたバージョンと、レナード・コーエンの 「Hallelujah」のカバーを含む新曲が収録された。その後、イタリアでの大規模なアコースティックツアーのほか、MTVスーパーソニックコンサートを行った。
2004年10月15日に5枚目のアルバム『Pearl Days』がリリース。本作はアラニス・モリセット(ジャグド・リトル・ピル)アナスタシア、マイケル・ジャクソン、シャキーラ、クリスティーナ・アギレラ、ザ・コーズなどで知られるグレン・バラードがプロデュースした。本作ではロックサウンド、エレクトリック・ギターのサウンドが取り込まれたアルバムとなった。収録曲である「Life Goes On」は、後にイタリア語版(「Una poesia anche per te」)も作られ、2005年にイタリアで4番目に人気のある曲となった。
2005年の夏、ズッケロ、ルチアーノ・リガビュー、その他のイタリアの有名アーティストとローマでの「ライブ8」に出演した。
2005年と2006年に「スワン」、「ティーチミーアゲイン」(ティナ・ターナーとのデュエット曲)が映画「All the Invisible Children」に使用された。
また、トリノでの2006年冬季オリンピックの閉会式で「ルーチェ」を演じた。
2006年11月17日、これまでの10年間のヒット曲を集めたベストアルバム『サウンドトラック'96 -'06』がリリース(4つの新曲が収録され、その内イタリア語は3曲、英語は1曲であった)。アルバムは70万枚以上を売上げ、自身初のイタリアチャートで1位を獲得、2006年にイタリアで3番目に売れたアルバムとなった。
2012年12月18日、エンニオ・モリコーネとのコラボレーション曲「Ancora qui」が、クエンティン・タランティーノの映画「ジャンゴ 繋がれざる者」とそのサウンドトラックアルバムに使用され、グラミー賞のベストコンピレーションサウンドトラック部門のノミネートされた。
セールス
[編集]これまでに9つのスタジオアルバム、5つのコンピレーション、2つのライブアルバム、8つのビデオアルバム、51のシングルをリリースしている。その内、ダイヤモンドディスク、マルチプラチナディスク、25プラチナ、4ゴールドのM&DおよびFIMIによって認定された。イタリアでは550万枚以上のセールスを記録している。
作品
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]発売年 | アルバム名 | イタリアチャート | 売上 |
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1997 | Pipes & Flowers | 9 | 390,000 |
2000 | Asile's World | 5 | 280,000 |
2001 | Then Comes the Sun | 10 | 280,000 |
2003 | Lotus | 2 | 400,000 |
2004 | Pearl Days | 2 | 180,000 |
2009 | Heart | 1 | 230,000 |
2010 | Ivy | 4 | 100,000 |
2013 | L'anima vola | 1 | 140,000 |
2016 | On | 1 | 50,000 |
2018 | Diari aperti[4] | 2 | 100,000 |
コンピレーション
[編集]Year | Album | ITA chart | Sales |
---|---|---|---|
2002 | Elisa (International album) | - | – |
2006 | Soundtrack '96-'06 | 1 | 750,000 |
2007 | Caterpillar (International album) | 34 | – |
2008 | Dancing (U.S. & Canada only) | - | – |
2017 | Soundtrack ‘97-‘17 | 4 | 25,000 |
ライブ・アルバム
[編集]Year | Album | ITA chart | Sales |
---|---|---|---|
2007 | Soundtrack live '96–'06 – (cd + DVD) | 11 | 90,000 |
その他
[編集]Year | Album |
---|---|
2019 | Secret Diaries |
私生活
[編集]Andrea Rigonat(ギタリスト兼バンドメンバー)との間に、2009年10月22日に最初の子供Emma Cecileをもうけ、2013年5月20日に2番目の子供であるセバスチャンが生まれた。 夫婦の結婚式は2015年9月5日にグラードで行われた。
脚注
[編集]- ^ Charlotte Dillon. エリサ - オールミュージック. 9 January 2020閲覧。
- ^ “Elisa Toffoli riforesta il Kenya” (Italian). Unimondo (28 March 2011). 9 January 2020閲覧。 “Il suo repertorio è costituito principalmente da adult alternative rock e pop rock”
- ^ Toffoli, Elisa. “Elisa - Sito Ufficiale” (イタリア語). Elisa Toffoli. 2020年7月28日閲覧。
- ^ “Elisa lancia Se Piovesse il Tuo Nome (aspettando l'album Diari Aperti)” (Italian). Billboard (September 27, 2018). September 28, 2018閲覧。
- ^ “Album – Classifica settimanale WK 44 (dal 2018-10-26 al 2018-11-01)” (Italian). Federazione Industria Musicale Italiana. November 3, 2018閲覧。