エリ・エリ・レマ・サバクタニ
エリ・エリ・レマ・サバクタニ | |
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Eli, Eli, Lema Sabachthani? | |
監督 | 青山真治 |
脚本 | 青山真治 |
製作総指揮 | 仙頭武則 |
出演者 |
浅野忠信 宮崎あおい |
音楽 | 長嶌寛幸 |
撮影 | たむらまさき |
製作会社 |
TOKYO FM バップ ランブルフィッシュ |
配給 | ファントム・フィルム |
公開 |
2005年5月18日(CIFF) 2006年1月28日 |
上映時間 | 107分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』は、青山真治監督・脚本による2005年の日本のSFドラマ映画。TOKYO FM開局35周年記念作品。第58回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品作品。主演は浅野忠信と宮﨑あおい。
タイトルの「Eli, Eli, Lema Sabachthani?」とは、ヘブライ語で「神よ、神よ、何故我を見捨てたのか?」という意味で、イエス・キリストが処刑される際に言った言葉である。森敦の短編集『意味の変容』の一編から着想を得ている。主な撮影は北海道で行われた。挿入曲として、ギャヴィン・ブライアーズ「Jesus' Blood Never Failed Me Yet」とナンシー・シナトラ「The End」が使われている。さらに、筒井康隆が「東京節」を歌っているシーンもある。
これまでDCPが存在せず、上映の機会が限られていたが、第35回東京国際映画祭の青山真治監督追悼特集に合わせ、英語字幕付きDCP版が作成された[1]。
ストーリー
[編集]2015年。映像を通じて感染するレミング病というウイルスによって、世界中で多くの人間が自殺している。富豪のミヤギ(筒井康隆)は、息子夫婦をレミング病で失い、孫娘のハナ(宮崎あおい)もレミング病に侵されている。探偵のナツイシ(戸田昌宏)に調査を依頼したところ、ミズイ(浅野忠信)とアスハラ(中原昌也)の奏でる音楽には発病を抑える効果があるのだとわかる。
ミヤギとハナとナツイシは、ミズイとアスハラが食事に立ち寄っているナビ(岡田茉莉子)のペンションを訪れる。ミヤギは、孫娘のために演奏してほしいと2人に頼むものの、あっさりと断られる。ミズイにはエリコ(エリカ)という恋人がいたのだが、レミング病に感染したエリコがミズイの目の前で自殺して以来、ミズイとアスハラは隠棲生活を続けていたのである。そんな折、レミング病に感染していたアスハラが自殺する。ミズイはハナのために演奏することを承諾する。
青空の下、目隠しをされたハナは、草原にそびえる4つの巨大なスピーカーに囲まれ、ミズイの奏でる大音量の音楽を全身で受け止める。その場に昏倒したハナは、ペンションで目を覚ます。彼女は、ミヤギとナツイシが先に帰ったことをナビから告げられる。ハナは、しばらくのあいだ、ここで生きていこうと決意するのであった。
キャスト
[編集]- ミズイ - 浅野忠信
- ハナ - 宮崎あおい
- アスハラ - 中原昌也
- ミヤギ - 筒井康隆
- ナツイシ - 戸田昌宏
- カゼモト - 鶴見辰吾
- エリコ - エリカ
- ミヤザワ - 川津祐介
- ナビ - 岡田茉莉子
脚注
[編集]- ^ "宮崎あおい、自身の祝いの席にも参加の故・青山真治監督は「お父さんみたいな人」思いを吐露《第35回 東京国際映画祭》". リアルライブ. REAL LIVE. 26 October 2022. 2022年10月26日閲覧。
関連項目
[編集]- 十字架上のキリストの最後の7つの言葉 - 第4番目の言葉