エルベ・ファルチアニ
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エルベ・ファルチアニ (フランス語: Hervé Falciani、1972年1月9日 - )は、元銀行員で、現在フランス国立情報学自動制御研究所研究員[1]。モンテカルロ生まれ。フランス語版・英語版も参照されたい。
1990年代、モナコのカジノで働き始めた。2000年、世界最大規模の金融グループHSBCホールディングスのIT担当となり、2006年、プライベート・バンキング部門(en:HSBC Private Bank、本社ジュネーヴ)へ異動。暗号化された顧客情報の巨大なデータベースへアクセスできるようになり、2007年には12万人以上の顧客の一覧表を揃えた[1]。多数のファイルをフランス政府当局に提出(スイスリークス事件)、提出されたファイルは脱税の摘発のために活用され、のち他国の政府とも共有された[2]。
データ窃盗の疑いでスイス政府当局に起訴されている[1]。2015年11月に懲役5年を言い渡された[3]。
脚注
[編集]- ^ a b c “「スイスリークス」告発者、スパイ小説並みの展開”. AFP (2015年2月11日). 2015年2月11日閲覧。
- ^ “英金融大手HSBCが「脱税ほう助」、世界に波紋”. AFP (2015年2月10日). 2015年2月10日閲覧。
- ^ フィナンシャルタイムズ電子版 HSBC leaker sentenced to five years in prison, 2015/11/28