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エレクトロ・アジール・バップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『エレクトロ・アジール・バップ』
ソウル・フラワー・ユニオンスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ミクスチャー・ロック
大衆音楽
レーベル キューン・ソニー・レコード
チャート最高順位
  • 最高順位60位
ソウル・フラワー・ユニオン アルバム 年表
ワタツミ・ヤマツミ
(1994年)
エレクトロ・アジール・バップ
(1996年)
ウィンズ・フェアグラウンド
(1999年)
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エレクトロ・アジール・バップ』(ELECTRO ASYL-BOP)は、1996年10月21日に発売されたソウル・フラワー・ユニオンの3枚目のアルバム

解説

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震災被災地・神戸におけるソウル・フラワー・モノノケ・サミットの活動で得た経験を生かし、当時の彼らの主要命題であった「トラッド・民謡」を、三線チンドン太鼓、チャンゴなどを導入することによって消化し、のちのソウル・フラワー・ユニオンの音楽スタイルを確立させた作品になった。ロック・サウンドの端々にヤマト民謡、朝鮮民謡、沖縄民謡、アイリッシュ・トラッドがモザイク状に拡散し、電機仕掛けの祝祭的なチンドン・ロックンロールといった様相で、ニューエスト・モデル時代の代表曲「雑種天国」で示した「ええじゃないか」というテーマが、より具体的に提示されている。

中川敬自身、初期の最高傑作であることを認めており、「エエジャナイカ」「海行かば 山行かば 踊るかばね」「平和に生きる権利」「満月の夕」など、長年にわたって演奏され続けている重要なライヴ・レパートリーが多数収録されている。春日博文、梅津和時リクオ、山口洋、西川郷子(上々颱風)、山根麻以などがゲスト参加している。

このアルバムが発売されて、数ヵ月後、伊丹英子の耳の病気、音響性外傷が悪化し、ソウル・フラワー・ユニオンは一年間のライヴ活動停止を余儀なくされる。

収録曲

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  1. エエジャナイカ EEJYANAIKA
  2. 海行かば 山行かば 踊るかばね UMIYUKABA YAMAYUKABA ODORU KABANE
  3. 月が笑う夜に 導師はいない TUKI GA WARAU YORU
  4. 平和に生きる権利 HEIWA NI IKIRU KENRI
  5. 闇夜の太陽 YAMIYO NO TAIYO
  6. 満月の夕<96 FROZEN BRASS VERSION> MANGETU NO YUBE
  7. フォギー・デュー・フローズン・ブラス FOGGY DEW FROZEN BRASS
  8. 霧の滴 FOGGY DEW
  9. 進軍ラッパエレジー SINGUN RAPPA ELEGY
  10. あまの川 AMANOGAWA
  11. アマノガワ・フローズン・ギター AMANOGAWA FROZEN GUITAR ~チェジュドタリョン(済州島打令)
  12. サルマワシワラウ SARUMAWASI
  13. 向い風<96 FROZEN GUITAR MIX> MUKAIKAZE

備考

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  • M-1 1996年10月21日にシングル・カット。
  • M-3 住井すゑの長篇小説『橋のない川』にインスパイアされている。
  • M-4 ビクトル・ハラEl Derecho de Vivir en Paz」のカバー(日本語詞:中川敬)。後期ニューエスト・モデルのライブで演奏されていた。
  • M-6 1995年10月1日にリリースされたシングルの再録ヴァージョン。
  • M-8 アイルランド民謡(日本語詞:中川敬)
  • M-11 朝鮮民謡(済州島)
  • M-13 1996年7月21日のシングルのアルバム・ミックス。