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エーリッヒ・ベーレンフェンガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エーリッヒ・ベーレンフェンガー
Erich Bärenfänger
1915年1月12日 - 1945年5月2日
生誕 メンデン、西プロイセン
死没 ベルリン
軍歴 1936年1945年
最終階級 陸軍少将
勲章 柏葉剣付騎士十字章
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エーリッヒ・ベーレンフェンガーErich Bärenfänger1915年1月12日 - 1945年5月2日)は、ドイツ軍人である。陸軍少将。

初期の軍務

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西プロイセンのメンデンで郵便職員の息子として生まれ、1933年に突撃隊に入隊した。1936年、ベーレンフェンガーは歩兵連隊に入隊、その後、軍曹に昇進し、1939年4月には少尉にまで昇進した。第2次世界大戦勃発後の1939年9月から1940年6月まではポーランドフランス両戦線で小隊長を務め、1941年前半にはバルカン半島で戦った。1941年、バルバロッサ作戦が発動すると、ベーレンフェンガーは東部戦線に異動、タマン半島クリミア半島で戦った。コーカサスの戦闘における勇敢な行為に対して、彼は柏葉剣付騎士十字章を授与され、また同盟各国からも数々の勲章を授与した。その後、ヒトラー・ユーゲントの軍事教官に転任した。

1945年・ベルリン

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第二次世界大戦末期、ベーレンフェンガーはベルリンに滞在していた。1945年4月22日、中佐であったベーレンフェンガーは、ヒトラーにより、30歳で少将に任命された。ベーレンフェンガーはベルリン防衛線で短期間であったが、ヒトラー護衛を担当した。

4月末、ベルリン防衛軍司令官は頻繁に交代した。3月初旬、ヘルムート・ライマン中将がその任務に就いていたが、4月22日、エルンスト・ケーター英語版と交代となった。しかしケーターは精神的な面でその任務に向いておらず、その代理としてベーレンフェンガーが職務を行った。4月23日、ヘルムート・ヴァイトリング大将が死守命令に背いたとされ、ヒトラーに銃殺命令が出された。しかし、ヴァイトリングの話を聞いたヒトラーはこれを取り消し、さらにヴァイトリングをベルリン防衛軍司令官に任命した。

このベルリンを戸惑わせた司令官の交代劇の間、ベーレンフェンガーはヒトラーの副官的位置で職務に就いていた。

以下はミュンヘベルク装甲師団の将校が書いた日記の4月26日夕方の記述から引用する。

”空軍省からエーリッヒ・ベーレンフェンガー少将が防衛軍の司令官を解任されたというニュースが届いた。一時間後に、ヘルムート・ヴァイトリング大将が任命されたと聞いた。ウェルナー・ムマートドイツ語版予備役少将が戦車部隊を指揮するという・・・。”

このような情報は、数日たってから現場に流れるようになっていた。

ベルリンの戦いが始まった4月26日、ヒトラーが直接指揮を取るために、ベーレンフェンガーは防衛区画「A」、「B」を担当することとなった。ベーレンフェンガーは、シェーンハウザー並木駅から北に向かって少なくとも2回、戦車による攻撃を行ったが、どちらも成功しなかった。2回目は5月1日に行われた。

ヒトラー死後、包囲下のベルリンからヴィルヘルム・モーンケSS少将らが脱出する際、ベーレンフェンガーはその支援を行った。5月1日、モーンケらは総統地下壕からの脱出に成功した。そこで彼らはあたかもパレードのように新しいティーガー戦車や突撃砲高射砲塔の前に並ぶのを見たという。さらに伝えられる話では若き少将ベーレンフェンガーの姿がその居並ぶティーガーの中に居たといわれる。

5月2日から3日夜にかけて、ベーレンフェンガーはオラニエンブルクへの逃亡を試みたが、失敗したためベルリン=プレンツラウアーベルクのビール醸造所の地下室で若き妻と義理の兄弟と共に自殺した。

叙勲

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参考文献

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  • Beevor, Antony (2002). Berlin: The Downfall 1945. Penguin Books. ISBN 0-670-88695-5.
  • Berger, Florian (1999). Mit Eichenlaub und Schwertern. Die höchstdekorierten Soldaten des Zweiten Weltkrieges. Selbstverlag Florian Berger. ISBN 3-9501307-0-5.
  • Fellgiebel, Walther-Peer (2000). Die Träger des Ritterkreuzes des Eisernen Kreuzes 1939-1945. Friedburg, Germany: Podzun-Pallas. ISBN 3-7909-0284-5.
  • Patzwall, Klaus D. and Scherzer, Veit (2001). Das Deutsche Kreuz 1941 - 1945 Geschichte und Inhaber Band II. Norderstedt, Germany: Verlag Klaus D. Patzwall. ISBN 3-931533-45-X.
  • O'Donnell, James. (2001). The Bunker. Da Capo Press. ISBN 0-306-80958-3
  • Williamson, Gordon (2006). Knight's Cross, Oak-Leaves and Swords Recipients 1941-45. Osprey Publishing Ltd. ISBN 1-84176-643-7.