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オオシロアリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オオシロアリ
オオシロアリ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ゴキブリ目 Blattodea
下目 : シロアリ下目(等翅下目) Isoptera
: オオシロアリ科 Termopsidae
亜科 : オオシロアリ亜科 Termopsinae
: オオシロアリ属 Hodotermopsis
: オオシロアリ H. sjostedti
学名
Hodotermopsis sjostedti
Holmgren1912
和名
オオシロアリ(大白蟻)
英名
Japanese damp-wood termite

オオシロアリ(大白蟻、Hodotermopsis sjostedti)は、オオシロアリ科に分類されるシロアリの一種。日本では鹿児島県以南に生息する日本最大のシロアリである。

特徴

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大きさは有翅虫で15mm、働き蟻(ワーカー)で10-15mm、兵隊蟻(ソルジャー)、は大きいもので20mmに達する。イエシロアリに似るが、全体的に大きい。兵隊蟻は、頭部が前後に長く、大顎は鋭く状に発達する。有翅虫は全身濃い赤褐色をしており、が薄く黒い色をしている。他の多くのシロアリと異なり、働き蟻も複眼を有する。

生態

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他のシロアリと同様社会性昆虫で、集団を成して枯れ木や朽ち木を食べ、その内部にを作る。特に湿った材を好む。巣は材の中に網目状に掘られた巣穴からなり、材の外に巣穴を続けることもある。

成熟したオオシロアリのコロニーは、基本的に女王を頂点に、擬職蟻(いわゆる働き蟻、ワーカー)、兵隊蟻(ソルジャー)、ニンフ(翅芽虫)、前兵蟻(「白兵蟻」とも)、幼虫からなり、繁殖期にはニンフから有翅虫が生ずる。また、女王や王が欠けた場合やコロニーの一部が隔離された場合には、複数の副女王副王(いずれも補充生殖虫と呼ばれる)が出現し、コロニーの存続が図られる。

幼虫は初齢から6齢まであり、7齢以降の未分化の個体が擬職蟻である。この擬職蟻の一部が、脱皮を経て兵隊蟻やニンフへと分化する。また、擬職蟻の脱皮は必ずしも他のカーストへの分化を伴うものではなく、擬職蟻が擬職蟻へと脱皮する場合が多い。このカースト分化を伴わない脱皮は静止脱皮と呼ばれる。また、ニンフが擬職蟻へと逆戻りする脱皮も知られており、退行脱皮と呼ばれる。

関連項目

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参考文献

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外部リンク

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