ソケイ
ソケイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ソケイ
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Jasminum grandiflorum L. (1762) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ソケイ オオバナソケイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Spanish jasmine Royal jasmine | |||||||||||||||||||||||||||||||||
亜種 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ソケイ(素馨、学名:Jasminum grandiflorum)は、モクセイ科ソケイ属(素馨属)の植物の一種。落葉性の灌木である。ソケイ属の名前のもとになっている。オオバナソケイ(大花素馨)とも呼ばれる。
1762年にカール・フォン・リンネ『植物種誌』第2版にて記載された[3][1][2][4]。英名は Spanish jasmine[2], royal jasmine[2]、中国名は素馨、素馨花、素英、耶悉茗花、野悉蜜、玉芙蓉、素馨针などである。
特徴
[編集]植物は登攀性の低木で[1]、1–4 m(メートル)の高さに成長する。
葉は5–12 cm の奇数羽状複葉になる[5]。小葉は5–11枚で、卵状楕円形である。
花序は集散花序で[5]、枝先や上部の葉腋につく。開花時期は7–11月、独特で甘い芳香を放つ[5]。花は直径約3.5 cm(センチメートル)。花の長さは13–25 mm(ミリメートル) の筒状花冠で[5]、色は白く、先は4–5裂し、平開する。花冠の裂片は 13–22 mm[5]。雄蕊のうち、2本が花冠から少し突き出る。
分布
[編集]主に亜熱帯地域でよく生育する[1]。自生分布は、アフリカ大陸のエリトリアからルワンダ、アラビア半島、パキスタンから中国の中南部までとされるが[1]、中国の分布は移入によるともされる[3]。南アジアのパキスタンでは、ソルトレンジとラワルピンディ地区の標高 500–1,500 m に自生している[5]。
ヨーロッパへは古代ペルシャを通じて、日本へは中国を通じて伝わった。
亜種
[編集]- Jasminum grandiflorum L. subsp. grandiflorum
- Jasminum grandiflorum L. subsp. floribundum (R. Br. ex Fresen.) P. S. Green (1986)
基亜種の自生地はサウジアラビア(中央部、ヒジャーズ、アスィール)、オマーン(ドファール)、イエメン、パキスタン、ネパール、ブータン、インド(アルナーチャル・プラデーシュ州、アッサム州、グジャラート州、ヒマーチャル・プラデーシュ州、ジャンム・カシミール、マディヤ・プラデーシュ州、メーガーラヤ州、オリッサ州、ラージャスターン州、タミル・ナードゥ州、ウッタラーカンド州)、バングラデシュ、ミャンマーとされる[3]。多くの国に移入されている[3]。
亜種 J. g. ssp. floribundum の分布は、エジプト南東部、ルワンダ、スーダン、エチオピア、エリトリア、ソマリア、ウガンダ、ケニア、サウジアラビア、オマーンとされる[3]。
利用
[編集]温帯から亜熱帯にかけて、庭木や観賞植物として広く栽培されている[5]。
インドでは、葉がアーユルヴェーダの生薬などに広く使用されている[5]。花は女性のヘアスタイルを飾るために利用される[5]。花からとれる香油をジャスミンといい、香料として使用される。
語源
[編集]和名の「ソケイ」の語源は以下の2つが知られる。
- 中国、五代十国時代の劉隠、その侍女に素馨という名の少女がいて、死んだ彼女を葬った場所に素馨の花が咲き、いつまでも香りがあったという伝説が由来という説[6]。
- 花の色が白く(素)、良い香り(馨)がする花という意を語源とする説[6]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h “Jasminum grandiflorum L.”. Plants of the World Online. Kew Science. 2024年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “Jasminum grandiflorum L.”. GBIF. Global Biodiversity Information Facility. 2024年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e f Hassler, Michael (1994–2024). “World Plants. Synonymic Checklist and Distribution of the World Flora. Version 24.12; last update December 6th, 2024”. 2024年12月12日閲覧。
- ^ a b “Taxon: Jasminum grandiflorum L.”. Germplasm Resources Information Network. Agricultural Research Service. United States Department of Agriculture. 2024年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “Jasminum grandiflorum”. ClipArt ETC. Florida Center for Instructional Technology. 2024年12月12日閲覧。
- ^ a b 加納喜光『動植物の漢字がわかる本』山海堂、2007年1月10日、127, 129頁。ISBN 9784381022004。
参考文献
[編集]- 林弥栄 編『日本の樹木』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1985年9月1日。ISBN 4635090175。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Jasminum grandiflorum L. - Plants of the World Online
- Jasminum grandiflorum L. - Global Biodiversity Information Facility
- Jasminum grandiflorum - World Plants