オキエソ
オキエソ | ||||||||||||||||||||||||
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下図がオキエソ。上図の小魚はハダカイワシの一種
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Trachinocephalus myops (Forster,1801) | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
オキエソ(沖鱛) | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Snakefish |
オキエソ(沖鱛、Trachinocephalus myops )は、ヒメ目・エソ科に分類される魚の一種。全世界の温暖な浅海にすむ肉食魚で、食用にもなる。1種のみでオキエソ属を構成する。
地方名としてエソ(各地・混称)、アマエソ、シマエソ(和歌山)、トラギス(千葉)などの地方名もあるが、トラギスは本種とは全く別の魚 Parapercis pulchella の標準和名でもあるので注意を要する。
特徴
[編集]成魚は全長40cmほど。吻が極端に短く、大きな目が頭部前面につく。口は大きく、顎には細かく鋭い歯が並ぶ。体型はエソ科に典型的な前後に細長い円筒形だが、マエソなどに比べると頭身が短くずんぐりしている。体の模様は黄色と水色の縦縞模様で、体の片側の黄色線は3-4本ある。不明瞭な暗色横斑が混じるものもいる。
腹鰭軟条の外側が短く内側が長いことと、尻鰭の基底が長いことで他のエソ科魚類と区別できる。エソ科の分類中では、1種のみでオキエソ属 Trachinocephalus として分類される。
生態
[編集]全世界の熱帯・温帯の海に広く分布する。日本でも南日本の暖流に面した地域で幅広く見られる。
水深100m以浅の砂底に生息するが、特に20m前後に多い。夜行性で海底付近を活発に泳ぎ、魚類や甲殻類を捕食する。餌生物は魚類が約75%、他のベントスが約15%を占めるというデータがある。昼は砂に浅く潜って休む。
産卵期は9-10月で、直径1.1-1.2mmの分離浮性卵を産む。稚魚は海岸近くの藻場にも見られるが、成長に従って深場に移る。
利用
[編集]底引き網などで漁獲されるが、キスやマゴチ、スズキ、マダイ等を狙った釣りの外道としても揚がる。他のエソ類と同様に小骨が多く、そのままで利用されることは少ない。主に魚肉練り製品の材料に利用される。
参考文献
[編集]- Fishbase-Trachinocephalus myops
- 岡村収監修(エソ科執筆者 : 山田梅芳) 山渓カラー名鑑『日本の海水魚』 ISBN 4-635-09027-2
- 藍澤正宏ほか『新装版 詳細図鑑 さかなの見分け方』講談社 ISBN 4-06-211280-9
- 檜山義夫監修 『野外観察図鑑4 魚』改訂版 旺文社 ISBN 4-01-072424-2
- 永岡書店編集部『釣った魚が必ずわかるカラー図鑑』 ISBN 4-522-21372-7