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オッセオインテグレーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チタン(黒い部分)と結合した骨(赤い部分)組織切片

オッセオインテグレーション英語: Osseointegration)とは、チタン光学顕微鏡のレベルで直接的に一体化した状態のこと[1]ラテン語で骨を表す “os”、ギリシャ語で骨を表す “osteon” と英語で統合を表す “integration”(ラテン語で統合を表す “integrare”)からの造語。近年主流のデンタルインプラントにおける重要な治療概念である。

歴史

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1952年、スウェーデンルンド大学医学部教授であるペル・イングヴァール・ブローネマルクウサギにチタン製の生体顕微鏡を取り付け、微小血流の観察実験を行っていた。その器具を外そうとした際、チタンと骨がくっついて外せなくなったことから、チタンと骨の組織が拒否反応(異物反応)を起こさず結合することを発見し、この現象をオッセオインテグレーションと名づけた[2][3][4][5]

臨床応用

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この発見により、骨と結合したデンタルインプラント治療が可能となり、現在のデンタルインプラント治療における基本理論の一つとなっている。ただし、現在のデンタルインプラントのほとんどは歯槽骨の範囲であり、本来の意味の骨結合とは意味が異なる。

脚注

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  1. ^ Miller, Benjamin F.; Keane, Claire B. (1992). Encyclopedia and dictionary of medicine, nursing, and allied health. Philadelphia: Saunders. ISBN 0-7216-3456-7 
  2. ^ Brånemark PI (September 1983). “Osseointegration and its experimental background”. The Journal of Prosthetic Dentistry 50 (3): 399–410. doi:10.1016/S0022-3913(83)80101-2. PMID 6352924. 
  3. ^ Brånemark, Per-Ingvar; Zarb, George Albert; Albrektsson, Tomas (1985). Tissue-integrated prostheses: osseointegration in clinical dentistry. Chicago: Quintessence. ISBN 978-0-86715-129-9 
  4. ^ Albrektsson, Tomas; Zarb, George A. (1989). The Branemark osseointegrated implant. Chicago: Quintessence Pub. Co. ISBN 978-0-86715-208-1 
  5. ^ Beumer, John; Lewis, Steven (1989). The Branemark implant system: clinical and laboratory procedures. St. Louis: Ishiyaku EuroAmerica. ISBN 0-912791-62-4 

関連項目

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外部リンク

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