オッディ
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オッディ(アイスランド語: Oddi)とは、アイスランド南部のランガーヴェッリル県内、ランガーヴェッリルにある村と教会の名称。中世におけるアイスランド南部の文化的中心であり、学問の拠点であった。オッディにはキリスト教改宗期以来教会が存在した。現在の教会の建物は1924年に建立された[1] [2] [3]。
数世紀にわたって、オッディはオッディの眷属(en) と呼ばれた有力者の一党の拠点であった。オッディには指導者として最もよく知られる2人の人物がいる。賢者セームンドル・シグフースソン(en, 1056年 - 1133年)と、彼の孫ヨーン・ロフツソン(en, 1124年 - 1197年)である。有名な歴史家スノッリ・ストゥルルソン(1178年 - 1241年)はこの地で養父のヨーンに育てられ、教育を受けた。
スノッリの著作『エッダ』の題名は、このオッディの地名に由来するという説もある[4][5]。
脚注
[編集]- ^ “Oddi á Rangárvöllum”. southiceland.com. June 1, 2017閲覧。
- ^ “Oddi Church”. South Iceland Tourist Information. June 1, 2017閲覧。
- ^ “Oddi Church”. NAT- Nordic Adventure Travel. June 1, 2017閲覧。
- ^ “Sæmundur Fróði Sigfússon”. Gyldendal - Den Store Danske. June 1, 2017閲覧。
- ^ 『エッダ』の書名がオッディに由来することは、エイリークル・マグヌースソンによって1895年に提唱され、アナトーリ・リーバーマンの "Ten Scandinavian and North English Etymologies," Alvíssmál 6 (1996): 63–98によって反駁されている(pp.67-70)。『エッダ』の書名の由来については、アナトーリ・リーバーマン "An Addendum to 'Ten Scandinavian and North English Etymologies' (Edda and glide/gleiten)," Alvíssmál 7 (1997): 101–4、特に pp. 101–2を参照。