オットマール・アンシュッツ
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オットマール・アンシュッツ(Ottomar Anschütz, 1846年5月16日 - 1907年5月30日)は、帝国時代のドイツの写真家。プロイセン王国・ポーゼン州リッサ(現在のポーランド領レシュノ)生まれ。
動物園を私設して持っていたオットマール・アンシュッツは動物の生態撮影のために従前からあったローラーブラインドシャッターを大幅に改良[1]、1882年[2]シャッター幕を先幕後幕の2枚にしてその間隔を任意に変更できるようにし[1][3]、また幕の速度調節はバネの張力を加減することで変更できるようにし[1][3]、この組み合わせにより1/10秒[4]から1/1000秒[4][1][3]のシャッター速度調整が可能なセルフキャッピング式フォーカルプレーンシャッターを発明、1882年[2]ドイツ特許を取得した。
アンシュッツはこのカメラを方錐型[4]の試作カメラに組み込み、このカメラの原型は1891年に作成[1]された。これを元にゲルツがアンシュッツ・クラップカメラ(後アンシュッツとゲルツの頭を取ってアンゴーと改名した)を市販[1]した。
1889年、ゾートロープを改良発展させ電気式シュネルゼーアーを考案した。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f 『発明の歴史カメラ』pp.46-50「ジュメユタイプと高速シャッター」。
- ^ a b 『ツァイス・イコン物語』p.56。
- ^ a b c 『発明の歴史カメラ』pp.53-57「高級機に変貌する一眼レフジュメユタイプと高速シャッター」。
- ^ a b c 『クラシックカメラ専科No.2、名機105の使い方』p.125。
参考文献
[編集]- 竹田正一郎『ツァイス・イコン物語』光人社 ISBN 978-4-7698-1455-9
- 鈴木八郎『発明の歴史カメラ』発明協会