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オトコヨモギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オトコヨモギ
福島県会津地方、2010年9月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: ヨモギ属 Artemisia
: オトコヨモギ A. japonica
学名
Artemisia japonica Thunb.
和名
オトコヨモギ(男蓬)

オトコヨモギ(男蓬、学名:Artemisia japonica)はキク科ヨモギ属多年草

特徴

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地下茎は無い。は叢生(そうせい)し、高さは40-140cmになる。茎につくは互生し、葉身はへら状くさび形で長さ4-8cmになる。葉の先端は3中裂〜浅裂、羽状中裂または深裂、まれに全裂と形状はさまざま、葉の基部は托葉状に茎を抱く。葉の両面は絹毛を散生するか無毛。根出葉は開花時には枯れる。

花期は8-11月。円錐花序に多数の頭花がつく。頭花は長さ2mm、幅1.5mmの卵状球形または長楕円状球形で、舌状花がなく筒状花のみで構成される。総苞片は4列で無毛。果実は無毛の痩果になり、長楕円形で長さは0.8mmになる。

和名は、漢名の牡蒿を和訳したもの。漢名は、本種の種子が小さいため、種子が無いものとしてとしたという。

分布と生育環境

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温帯から熱帯に分布する。日本では、北海道、本州、四国、九州、琉球に分布し、日当たりの良い山地や丘陵地に生育する。アジアでは、朝鮮、中国、フィリピン、インド、アフガニスタンに分布する。

ギャラリー

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亜種

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ハマオトコヨモギ(浜男蓬) Artemisia japonica Thunb. subsp. littoricola (Kitam.) Kitam.

花茎の高さは30-100cmになる。茎につく葉は、くさび状長楕円形または楕円形で、掌状または羽状に浅~中裂、または2回羽状に全裂する。はじめ茎葉ともに灰白色の綿毛がつくが、のちに落ちる。日本では本州北部、北海道に分布し、海岸に生育する。アジアでは千島、樺太、朝鮮の鬱陵島に分布する。 

参考文献

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