オトコヨモギ
表示
オトコヨモギ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
福島県会津地方、2010年9月
| |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Artemisia japonica Thunb. | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
オトコヨモギ(男蓬) |
オトコヨモギ(男蓬、学名:Artemisia japonica)はキク科ヨモギ属の多年草。
特徴
[編集]地下茎は無い。茎は叢生(そうせい)し、高さは40-140cmになる。茎につく葉は互生し、葉身はへら状くさび形で長さ4-8cmになる。葉の先端は3中裂〜浅裂、羽状中裂または深裂、まれに全裂と形状はさまざま、葉の基部は托葉状に茎を抱く。葉の両面は絹毛を散生するか無毛。根出葉は開花時には枯れる。
花期は8-11月。円錐花序に多数の頭花がつく。頭花は長さ2mm、幅1.5mmの卵状球形または長楕円状球形で、舌状花がなく筒状花のみで構成される。総苞片は4列で無毛。果実は無毛の痩果になり、長楕円形で長さは0.8mmになる。
和名は、漢名の牡蒿を和訳したもの。漢名は、本種の種子が小さいため、種子が無いものとして牡としたという。
分布と生育環境
[編集]温帯から熱帯に分布する。日本では、北海道、本州、四国、九州、琉球に分布し、日当たりの良い山地や丘陵地に生育する。アジアでは、朝鮮、中国、フィリピン、インド、アフガニスタンに分布する。
ギャラリー
[編集]亜種
[編集]ハマオトコヨモギ(浜男蓬) Artemisia japonica Thunb. subsp. littoricola (Kitam.) Kitam.
- 花茎の高さは30-100cmになる。茎につく葉は、くさび状長楕円形または楕円形で、掌状または羽状に浅~中裂、または2回羽状に全裂する。はじめ茎葉ともに灰白色の綿毛がつくが、のちに落ちる。日本では本州北部、北海道に分布し、海岸に生育する。アジアでは千島、樺太、朝鮮の鬱陵島に分布する。
参考文献
[編集]- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類』(1981) 平凡社
- 米倉浩司・梶田忠 (2003-) BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)