オナガドチザメ
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オナガドチザメ | ||||||||||||||||||||||||
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オナガドチザメ Eridacnis radcliffei
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保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Eridacnis radcliffei H. M. Smith, 1913 | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Proscyllium alcocki Misra, 1950 | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
pygmy ribbontail catshark | ||||||||||||||||||||||||
分布
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オナガドチザメ(Eridacnis radcliffei)はメジロザメ目タイワンザメ科に属するサメの一種。インド太平洋西部、深度71-766mの大陸棚縁の泥底に生息。最小のサメの一つで最大24cm。細長い体と尾鰭を持ち体色は暗褐色。餌は魚類・甲殻類・イカ。卵胎生で産仔数1-2。
分類
[編集]1907-1910年に行われた、合衆国水産委員会の蒸気船Albatrossによる探検航海で得られた。1913年、副委員長で航海の指導者Hugh McCormick SmithはこのサメをProceedings of the United States National Museumに記載した。種小名は、航海の助手を務めた博物学者Lewis Radcliffeに因み、新属Eridacnisに分類された[2]。タイプ標本は23cmの成体雌で、スールー諸島のホロ島沖から採集された[3]。
分布
[編集]散発的にではあるが、この属の中で最も広範囲に分布し、タンザニア・アデン湾・マンナール湾・ベンガル湾・アンダマン諸島・ベトナム・フィリピンから報告されている。底生で、深度71-766m、大陸棚外縁から上部大陸斜面の泥底に生息[3]。
形態
[編集]細い体に短く丸い吻を持ち、長楕円形の眼には痕跡的な瞬膜がある。鼻孔には短い三角形の鼻孔隔壁がある。口は広くV字、口角に溝はない。歯は小さく複数尖頭で、端の歯は櫛状。口蓋と鰓弓の縁に乳頭突起がある。2つの背鰭はほぼ同じ大きさで、第一背鰭の位置は腹鰭より胸鰭にわずかに近く、第二背鰭は臀鰭の上。尾鰭は細長く全長の1/4に達し、下葉はない。体色は一様な暗褐色で、背鰭と尾鰭に黒い縞が入る。雄は最大23cm、雌は24cm[3][4]。ある個体の計測結果によると、雄は18.6cm・14g、妊娠した雌は24.2cm・37gだった[5]。
生態
[編集]インド南部沖やフィリピンでは多数報告されている[3]。インド洋での研究では、餌の55%は硬骨魚(主にハダカイワシ、他にヨコエソ科・小さなウナギ)、28%は甲殻類(主にエビ、他にシャコ・カニの幼生)、14%はイカ、その他は二枚貝などだった[6]。
卵胎生で、胚は卵黄栄養で育つ[1]。雌は16.6cmから妊娠可能だが、発達した胎児は18cm以上の母体からしか確認できないため、妊娠中にも母体が成長すると見られている。産仔数は1-2で新生児は母体に比して非常に大きく、約11cmにもなる[3][7]。雄は18-19cm、雌はおそらく15-16cmで性成熟し[4]、オオメコビトザメ(Squaliolus laticaudus)、ペリーカラスザメ(Etmopterus perryi)とともに世界最小のサメの一つである[8]。サメの成熟度を測るのは難しく、正確にどのサメが最小なのかは不明である[8]。
人との関わり
[編集]フィリピン沖などの底引き網で混獲されるが、利用法は知られていない。IUCNは軽度懸念としている[1]。
関連項目
[編集]出典
[編集]- ^ a b c McCormack, C.; White, W.T.; Tanaka, S.; Nakayno, K.; Iglesias, S.; Gaudiano, J.P.; Capadan, P. (2008). "Eridacnis radcliffei". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4. International Union for Conservation of Nature.
- ^ Smith, H.M. (June 21, 1913). “Description of a new carcharioid shark from the Sulu Archipelago”. Proceedings of the United States National Museum 45 (2003): 599–601.
- ^ a b c d e Compagno, L.J.V. (1984). Sharks of the World: An Annotated and Illustrated Catalogue of Shark Species Known to Date. Rome: Food and Agricultural Organization. p. 373–374. ISBN 9251013845
- ^ a b Compagno, L.J.V., M. Dando and S. Fowler (2005). Sharks of the World. Princeton University Press. pp. 255–256. ISBN 9780691120720
- ^ Compagno, L.J.V. (2003). Sharks of the Order Carcharhiniformes. Blackburn Press. p. 24. ISBN 1930665768
- ^ Nair, R.V. and K.K. Appukuttan (1973). “Observations on the food of deep sea sharks Halaeurus hispidus (Alcock) Eridacnis radcliffei Smith and Iago omanensis Compagno and Springer”. Indian Journal of Fishes 20 (2): 575–583.
- ^ Nair, R.V. and K.K. Appukuttan (1974). “Observations on the developmental stages of the smooth dogfish, Eridacnis radcliffei Smith from Gulf of Mannar”. Indian Journal of Fishes 21 (1): 141–151.
- ^ a b Martin, R.A. (July 28, 1999) What is the Smallest Species of Shark? ReefQuest Centre for Shark Research. Retrieved on September 27, 2009.