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オニタビラコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オニタビラコ
Youngja japonica
Youngja japonica
(東京都町田市、2006年5月1日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : 真正キク類II Euasterids II
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : タンポポ亜科 Cichorioideae
: タンポポ連 Cichorieae
亜連 : Crepidinae
: オニタビラコ属 Youngia
: オニタビラコ Y. japonica
学名
Youngia japonica
(L.) DC.[1][出典無効]
シノニム

Crepis japonica
(L.) Benth.

和名
オニタビラコ(鬼田平子)
英名
oriental false hawksbeard
亜種
  • タカオタビラコ Y. j. subsp. formosana

オニタビラコ(鬼田平子、学名Youngia japonica)は、キク科オニタビラコ属越年草道端に自生する雑草

形態・生態

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を含め、植物全体に細かいを密生する。は高さ20cmから1m程に生長し、所々に小さな茎葉をつける。

葉は地面近くに集中し、ロゼット状についている。長さ8 - 25cm、タンポポの葉のように羽状に裂けた複葉となるが、先端の小葉[要曖昧さ回避]が丸っこい三角で大きい。

茎の上部が枝分かれして複散房状に分枝し、多数の黄色を咲かせる。花は直径7 - 8mm程度で、小さなタンポポといったところ。からにかけて開花するが、暖かい地域では年中花をつける例もある。冠毛白色

なお、この植物の花茎が妙にふくらんでねじれるものを見かけることがよくあるが、これは原始的な子嚢菌類のプロトミケスProtomyces inouyei)の寄生によるものである。

分布・生育地

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日本全土、中国インドヒマラヤミクロネシアオーストラリアにわたって広く分布する。

人間との関わり

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和名の「オニタビラコ(鬼田平子)」は、「大柄なタビラコ」の意であろう。タビラコはコオニタビラコのことである。たしかに、タビラコより大柄な植物であるが、個々の頭花についてはむしろこちらの方が小さい。しかし、現在の標準和名が「小オニタビラコ」であるから、話は循環してしまっている。なお、コオニタビラコは春の七草の「ほとけのざ」のことなので、混同されてオニタビラコも七草がゆに使われることがある。間違いではあるが、食べても問題はない。

それ以外では、オニタビラコはありふれた雑草である。

類似種との区別

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オニタビラコは、上記のコオニタビラコやその近縁種であるヤブタビラコと混同されることがある。いずれも大きい鋸歯のある根出葉を持ち、細い茎を立てて黄色いタンポポ様の小さな花をつける点では共通する。生育環境としてはコオニタビラコはより湿潤な地を、ヤブタビラコは山林寄りを選ぶが、混成する場合もある。

外見的にはオニタビラコは花茎をまっすぐに立て、多数の花をつけるのに対して、他2種は花茎を斜めにあげて少数の花をつける。より正確には花後の様子を見ればよい。オニタビラコの場合、そのまま上を向いて熟し、種子が熟すると綿毛を持つ種子(果実)が現れるのに対して、他2種では花が終わると総包は下を向き、丸く膨らんで熟する。また、種子には綿毛がない。本種はオニタビラコ属であるのに対し、他2種はヤブタビラコ属で、分類的にもやや離れる。

脚注

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  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2012年5月9日閲覧。

参考文献

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  • 平野隆久写真『野に咲く花』林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、108頁。ISBN 4-635-07001-8 
  • 日野東解説、平野隆久写真『日本の野草・雑草』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、2000年。ISBN 4-415-01009-1 
  • 佐竹義輔ほか編『日本の野生植物 草本 3 合弁花類』平凡社、1981年。ISBN 978-4-582-53503-7 
  • 宇田川俊一ほか『菌類図鑑 上』講談社、1978年。OCLC 47515275全国書誌番号:78009086 

関連項目

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外部リンク

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