オバンボ
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オバンボ(英語: Obambo)またはオバンボウ(Obambou)は、中部アフリカに伝わる超自然的存在[1]。自ら善悪の行いをすることができ[2]、対象に憑依して病気を引き起こしたり、家を建築して欲しがったりする。その存在については、悪魔であったり正しい埋葬が行われなかった者の霊であったりなど、部族によって解釈が異なる。
各部族による解釈
[編集]コミ族は、誰かが重病になった場合高い可能性でオバンボが原因であると信じていた。オバンボが原因かどうかは、医師または『オゴウンガ』と呼ばれる者によって判断される[3]。オバンボは対象者の腸に住み着き、家族や友人、近隣住民が取り囲んで騒ぐまでそこにいると信じていたため、歌う、踊る、叫ぶ、ものをぶつけ合うなど、オバンボを追い出すために騒ぐ[4][5][6]。
ムポングウェ族は、人はオバンボを霊として持って生まれ、生まれながらにして正気を失うことがあると信じていた[7]。
この部族に限らず、オバンボを信じるほとんどの部族は、オバンボが憑依することで対象は狂うという共通の信念を持っている。
脚注
[編集]- ^ Spence, Lewis (1920). An Encyclopaedia of Occultism. Courier Corporation. p. 299. ISBN 978-0486426136 2017年12月18日閲覧。
- ^ Du Chaillu, M. (1861). “Observations on the People of Western Equatorial Africa”. Transactions of the Ethnological Society of London 1: 305–315. doi:10.2307/3014202. ISSN 1368-0366. JSTOR 3014202 .
- ^ Du Chaillu, Paul B. (1871). Explorations and adventures in equatorial Africa; with accounts of the manners and customs of the people... (Revised and enlarged ed.). New York. hdl:2027/hvd.hwxiyg
- ^ “The Gentleman's magazine” (英語). HathiTrust (January–June 1867). hdl:2027/uc1.c032012901. 2020年10月30日閲覧。
- ^ Chaillu, Paul B. Du (1861). Equatorial Africa
- ^ “The Project Gutenberg eBook of Stories of the Gorilla Country, by Paul Du Chaillu”. www.gutenberg.org. 2020年10月30日閲覧。
- ^ “Travels in West Africa”. www.gutenberg.org. 2020年10月29日閲覧。