オブジェ
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オブジェ (仏:Objet)は、事物、物体、対象などの意味を持つ、英語ではobject(オブジェクト)にあたる言葉。
主に美術用語として用いられ、(フランス語や英語ではObjet d'art)その場合には自然物、工業製品、廃品、日用品など、またはそれを使用して作られた立体作品をさす[1]。ダダイスムとシュルレアリスムでの使用が顕著。
思想としてのオブジェ
[編集]仏文学者の澁澤龍彦が好んで用いた概念。人間を物自体としてとらえるその考え方は、マゾヒズムの基盤ともなる思想であり、その中ではあらゆる存在が唯物論的観点の元で対等になる。さらにそこへ美という観念を加え、その対象をオブジェと称した[2]。
脚注
[編集]- ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説『オブジェ』 - コトバンク参照
- ^ 渋澤龍彦 著『言葉の標本函 オブジェを求めて―渋澤龍彦コレクション』河出文庫・河出書房新社2000年 ISBN 978-4309406145参照
関連項目
[編集]- ウィクショナリーには、objetの項目があります。
- アッセンブリッジ
- アッサンブラージュ
- フランス語から日本語への借用
- オブジェクティビズム
- 泉 (デュシャン)