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オヘカエルガメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オヘカエルガメ
保全状況評価[1]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: カメ目 Testudines
: ヘビクビガメ科 Chelidae
亜科 : Chelinae
: Mesoclemmys
: オヘカエルガメ M. hogei
学名
Mesoclemmys hogei (Mertens, 1967)[1][2]
シノニム

Phrynops hogei Mertens, 1967[3]
Ranacephala hogei
McCord et al, 2001[2]

和名
オヘカエルガメ[3][4]
英名
Hoge's side-necked turtle[1][2][4]
Hoge's toadheaded turtle[1][2]
Hoge's toad-headed turtle[3][4]

オヘカエルガメMesoclemmys hogei)は、爬虫綱カメ目ヘビクビガメ科Mesoclemmys属に分類されるカメ。

分布

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ブラジルエスピリトサント州ミナスジェライス州リオデジャネイロ州[1]

形態

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最大甲長34.7センチメートル[3][4]背甲は厚みがあり、上から見るとやや細長い卵型[3]。背甲の色彩は淡褐色や暗褐色一色[3][4]腹甲の色彩は黄色だが、不明瞭な暗色斑が入る個体もいる[3][4]

属内では頭部は小型で分厚い[3]。喉に2本のやや発達した突起がある[4]。頭部や頸部・四肢の背面の色彩は暗褐色、腹面の色彩は黄色や橙色[3][4]

分類

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種小名hogeiはA. R. Hogeへの献名[3]

以前はカエルガメ属Phrynopsに分類されていた[3]。2001年に本種のみでRanacephala属を構成する説が提唱されたが、有力な説ではない[3]

生態

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標高500メートル以下にある小河川に生息する[1]

魚類昆虫甲殻類などを食べると考えられている[4]

人間との関係

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分布が極めて限定され確実な採集例も非常に少なく、生息数の非常に少ない種と考えられている[3][4]。生息地の破壊や漁業による混獲などにより生息数が減少している[1]

ブラジルはカメ類の輸出を厳しく制限しているため[4]、流通例は世界的にも非常に少なく日本に輸入された例はあるのか不明とされる[3]

参考文献

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  1. ^ a b c d e f g Drummond, G.M., Coutinho, M.E. & Vogt, R.C. 2016. Mesoclemmys hogei. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T17081A1316719. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-1.RLTS.T17081A1316719.en, Downloaded on 12 February 2018
  2. ^ a b c d Mesoclemmys hogei. Uetz, P. & Jiri Hošek (eds.), The Reptile Database, http://www.reptile-database.org, accessed 15 Oct 2017.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n 安川雄一郎 「曲頸類総覧(後編)」『クリーパー』第26号、クリーパー社、2005年、12-39頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k 安川雄一郎 「オヘカエルガメ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2001年、169頁。

関連項目

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