オホーツク石
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オホーツク石(オホーツクせき、 Okhotskite)は、1987年に発表された日本産新鉱物で、北海道大学の鉱床学者戸苅賢二と赤坂正秀により、北海道の国力鉱山で発見された[1]。産出地に近いオホーツク海の名称から命名された。
化学組成はCa2Mn2+Mn3+2(Si2O7)(SiO4)(OH)2・H2O[2]で、単斜晶系。硬度6、比重3.40。パンペリー石のグループに属する。色は赤褐色で、多色性が強いため偏光顕微鏡下では色が大きく変化する。
発見者の戸苅は、オホーツク石発見の功績により櫻井賞(第30号メダル)を受賞した。
脚注
[編集]- ^ Togari, K. and Akasaka, M. (1987): Okhotskite, a new mineral, a manganese ion3+-dominant member of the pumpellyite group, from the Kokuriki mine, Hokkaido, Japan. Mineral. Mag., 51, 611-614.
- ^ Miyawaki R., Hatert F., Pasero M., Mills S.J. (2019) IMA Commission on New Minerals, Nomenclature and Classification (CNMNC) Newsletter 50. New minerals and nomenclature modifications approved in 2019.
関連項目
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