オリヴィア・ロドリゴ
オリヴィア・ロドリゴ | |
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2023年 | |
基本情報 | |
原語名 | Olivia Rodrigo |
出生名 | Olivia Isabel Rodrigo |
生誕 | 2003年2月20日(21歳) |
出身地 | アメリカ合衆国・カリフォルニア州テメキュラ |
ジャンル | ポップ |
職業 | |
担当楽器 | |
活動期間 | 2015年 - |
レーベル | |
公式サイト |
oliviarodrigo |
オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo、2003年2月20日 - )は、アメリカ合衆国の女優、歌手[3]。本名はオリヴィア・イザベル・ロドリゴ(Olivia Isabel Rodrigo)[4]。
女優としては、ディズニー・チャンネルの『やりすぎ配信! ビザードバーク』のペイジ役や、Disney+のシリーズ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』のニニ役で知られている[5][6]。歌手としては、2021年1月8日にリリースしたデビューシングル「drivers license」が世界的なヒットとなり、同年5月21日に1stアルバム『SOUR』をリリース[7]。
来歴
[編集]2003年2月20日、オリヴィアはカリフォルニア州テメキュラで生まれ[8][9]、フィリピン系の父親とドイツ系とアイルランド系の母親を持つ[10][11]。オリヴィアは4歳からボーカルレッスン、ピアノレッスンを始め、小学生の頃にはギターも始めた[12]。この頃から、ギターやピアノを弾きながら作詞・作曲を始める[13]。6歳には演技も学び始め、小学校・中学校でも演劇を続けた[14]。
オリヴィアは、オールド・ネイビーのCMで女優デビューを果たす。直後の2015年には、映画『アメリカン・ガール』で主演のグレース・トーマスを演じた[15]。
2016年、ディズニー・チャンネルのテレビシリーズ『やりすぎ配信! ビザードバーク』でペイジ役にキャスティングされた[16]。2019年には、Disney+のシリーズ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』で主演のニニ役を務めた[17]。オリヴィアは、本番組の楽曲として「All I Want」を作曲し、ビルボードのシングルチャート「Billboard Hot 100」で最高90位を記録[18]、翌年1月のカナダでの「Canadian Hot 100」へのチャートインも果たした[12]。また、本番組で共演したジョシュア・バセットとともにデュエット曲「Just For a Moment」でのコラボレーションも果たした[12]。
2020年、インタースコープ・レコード、ゲフィン・レコードと契約を果たし[19]、2021年1月8日、音楽プロデューサーのダン・ニグロと共同作曲したデビューシングル「drivers license」をリリース。本楽曲は、「Billboard Hot 100」において、全米史上初となる初登場から8週連続1位という記録を打ち立てたほか[13][3]、全世界46か国のApple Musicで1位 、30か国のSpotifyで1位、女性アーティストとして史上最多の週間グローバルストリーミング数を更新するなど数々の記録を打ち立てた[20]。また、「Billboard Hot 100」で初登場1位を獲得し、最年少での初登場1位獲得となった[12]。
4月1日には、2ndシングル「deja vu」をリリース。5月14日には、3rdシングル「good 4 u」をリリースし、2回目となる全米1位を記録する[21]。「Billboard Hot 100」では初登場8位を獲得し、アーティストとして史上初となる、1st・2ndシングルでのチャートトップ10入りを果たした[12]。
5月21日には、1stアルバム『SOUR』をリリース[22]。本アルバムは、米ビルボード総合アルバムチャート「Billboard 200」において、2021年の最高週間記録で初登場首位となり、女性のアルバムとしては史上2番目に大きな週間ストリーミング記録で、R&B・ヒップホップ以外のアルバムとしても史上2番目に大きな週間ストリーミング記録となった[23]。また、本アルバムは、Spotifyの「2021年世界で最も再生されたアルバム」において1位を獲得したほか、Apple Musicの年間賞を3部門受賞した。オリヴィアは大ブレイクを果たし、第64回グラミー賞では、主要4部門含む計7部門にノミネートされた[13]。
2023年5月、『SOUR』のリリース2周年にあわせて、自身のインスタグラムにリリース当時の写真や動画と共にメッセージを投稿し、ニューアルバムの発売を予告した[24]。
この(ニュー)アルバムが私にとってどれほどの意味を持つのか、そしてこのアルバムが私の人生にもたらしたすべての祝福にどれほど狂おしいほど感謝しているのか、言葉では言い表せない。新作があと本当にもうちょっとで完成するんだ。約束するね。
9月8日、2ndアルバム『GUTS』をリリース[25]。6月30日には先行して第1弾シングル「vampire」[26]、8月11日には第2弾先行シングル「bad idea right?」をリリース[27]していた。
盗作疑惑
[編集]2021年、『SOUR』の収録曲に盗作疑惑が持ち上がった。問題となった曲は「Brutal」「Deja vu」「good 4 u」の3曲で、それぞれエルヴィス・コステロの「Pump It Up」、テイラー・スウィフトの「Cruel Summer」、パラモアの「Misery Business」に酷似した箇所があると指摘された[28][29]。
オリヴィアはこれに対して「全く新しい音楽なんてないわ」「すべての曲は4つの和音で構成されているものだし、それを自分好みに試すのが面白いのよ」「どのアーティストもそれまでに活躍したアーティストからインスピレーションを受けているものだと思うわ」とティーン・ヴォーグ誌に語った[29]。
盗作疑惑を受けて「good 4 u」のソングライティング・クレジットにはパラモアのメンバーの名前が追加された[30]。更にテイラーをはじめとする「Cruel Summer」のソングライター達の名前も「Deja Vu」のクレジットに追加されることとなった[31]。コステロは3年後のインタビューでこの件について語った際、「訴えるなんて馬鹿らしい」とオリヴィアに対して寛容な姿勢を見せた[32]。
オリヴィアは『GUTS』発売時のインタビューでこの件を振り返り「不意を突かれた」とし[33][34]、自分より若いアーティストがオリヴィアの楽曲でこのような件を起こしたとしても「私ならクレジットに自分の名前を追加させるなんてことはやらないと思うわ」と不快感を示した[34]。これはクレジットが共作になったことによりオリヴィアに支払われる印税が半分になったことが関係している[35][34]。
更にコートニー・ラヴは、オリヴィアが『SOUR』のプロモーションとして行った配信ライブイベント『SOUR PROM』のプロモーション写真が自身のアルバム『Live Through This』のジャケット写真と酷似していると抗議した[36]。
人物
[編集]- オリヴィアは幼少期、タニヤ・タッカーのベスト・アルバムとキャロル・キングの『つづれおり』の2枚のアルバムを四六時中聴き、その中でソングライティングについて学んだ、と語った[37]。
- オリヴィアの楽曲はフィオナ・アップル、フィービー・ブリジャーズなどの影響を受けている[12]。また、オリヴィアはテイラー・スウィフトとロードのファンであり、最大のインスピレーションの源と述べている[38][39]。2021年、彼女は自身を「世界最大のスウィフティー(the biggest Swiftie in the whole world)」と表現していた[40]。
フィルモグラフィ
[編集]- アメリカン・ガール An American Girl: Grace Stirs Up Success(2015年)- グレース・トーマス役
- やりすぎ配信! ビザードバーク Bizaardvark(2016年 - 2019年)- ペイジ役
- New Girl / ダサかわ女子と三銃士 New Girl (2017年)- テラネア役
- ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル High School Musical: The Musical: The Series(2019年 - 2022年)- ニニ役
- ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル 特別編 High School Musical: The Musical: The Special(2019年)- ニニ役
- ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル ホリデースペシャルHigh School Musical: The Musical: The Holiday Special(2020年)- ニニ役
- The Disney Family Singalong(2020年)
- サタデー・ナイト・ライブ Saturday Night Live(2021年)
- Sour Prom(2021年)
- Olivia Rodrigo: Driving Home 2 U(2022年)
ディスコグラフィ
[編集]シングル
[編集]- drivers license(2021年1月8日)
- deja vu(2021年4月1日)
- good 4 u(2021年5月14日)
- traitor(2021年8月10日)
- brutal(2021年9月3日)
- vampire(2023年6月30日)
- bad idea right?(2023年8月11日)
- Get Him Back!(2023年9月15日)
- Can't Catch Me Now(2023年11月3日)
- Obsessed(2024年3月22日)
アルバム
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]コンピレーション・アルバム
[編集]- Best of High School Musical: The Musical: The Series(2021年7月18日)
サウンドトラック
[編集]- High School Musical: The Musical: The Series: The Soundtrack(2020年1月20日)
- High School Musical: The Musical: The Holiday Special: The Soundtrack(2020年11月20日)
- High School Musical: The Musical: The Series: The Soundtrack: Season 2(2021年7月30日)
脚注
[編集]- ^ Unterberger, Andrew (January 12, 2021). “Olivia Rodrigo's 'Drivers License' Is on Its Way to Being the First Runaway Hit of 2021”. Billboard January 13, 2021閲覧。
- ^ “Disney+ Actress Olivia Rodrigo Signs to Geffen Records”. Music Connection January 13, 2021閲覧。
- ^ a b “Olivia Rodrigo reassesses the meaning of forever on stunning piano-led debut “drivers license”” (英語). The Line of Best Fit. 2021年1月15日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2023年2月27日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo's Debut Single 'Drivers License' Has Already Made Streaming History”. Music Feeds (2021年1月13日). 2021年1月15日閲覧。
- ^ TV, Destacados (2021年3月5日). “Olivia Rodrigo: +30 datos sobre la cantante de que necesitas saber” (スペイン語). Destacados TV Revista. 2021年6月7日閲覧。
- ^ Shafer, Ellise (2021年1月11日). “Olivia Rodrigo’s ‘Drivers License’ Hits No. 1 Across Major Streaming Platforms, Earns Praise From Taylor Swift” (英語). Variety. 2021年1月15日閲覧。
- ^ TG24, Sky. “Chi è Olivia Rodrigo, la cantante di Drivers License di cui tutti parlano | Sky TG24”. tg24.sky.it. 2021年1月15日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo”. See Jane (2018年10月24日). 2021年1月15日閲覧。
- ^ momo (2018年1月19日). “OLIVIA RODRIGO OF DISNEY’S “BIZAARDVARK” CHATS ABOUT ACTING, SINGING, HER FILIPINO FAMILY AND SKATEBOARDING” (英語). CAAM Home. 2021年1月15日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo: 24 facts about the Drivers License singer you need to know” (英語). PopBuzz. 2021年1月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “Olivia Rodrigo Biography, Songs, & Albums” (英語). AllMusic. 2023年2月26日閲覧。
- ^ a b c “オリヴィア・ロドリゴ | Olivia Rodrigo - UNIVERSAL MUSIC JAPAN”. オリヴィア・ロドリゴ. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo”. See Jane (2018年10月24日). 2021年1月15日閲覧。
- ^ Spangler, Todd (2016年2月1日). “Amazon Orders 4 ‘American Girl’ Live-Action Specials” (英語). Variety. 2021年1月15日閲覧。
- ^ Wagmeister, Elizabeth (2015年10月16日). “Disney Channel Greenlights Tween Music Comedy Series ‘Bizaardvark’ (EXCLUSIVE)” (英語). Variety. 2021年1月15日閲覧。
- ^ “'High School Musical' series assembles a main cast ready to 'Bop to the Top'” (英語). EW.com. 2021年1月15日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo From 'High School Musical' Wrote Her Own Songs For The Show” (英語). Bustle. 2021年1月15日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo” (英語). Interscope Records (2021年1月8日). 2021年1月15日閲覧。
- ^ 管理人 (2021年1月24日). “17歳の新人、オリヴィア・ロドリゴがいきなり記録的ヒットになった理由:音楽業界騒然の“謎”を解説”. uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト. 2021年2月20日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo Scores Second Billboard Hot 100 No. 1 With Debut of 'Good 4 U'” (英語). Billboard. 2021年5月30日閲覧。
- ^ (英語) Sour - Olivia Rodrigo | Songs, Reviews, Credits | AllMusic 2021年5月30日閲覧。
- ^ “オリヴィア・ロドリゴ、アルバム『SOUR』2021年の最高記録で全米首位 - VOICE 洋楽”. www.voiceyougaku.com (2021年5月31日). 2023年2月26日閲覧。
- ^ ItoMasaki (2023年6月14日). “オリヴィア・ロドリゴ、新作アルバムからの1stシングル「Vampire」を6月30日に配信”. uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト. 2023年7月2日閲覧。
- ^ 管理人 (2023年6月27日). “オリヴィア・ロドリゴ、2ndアルバム『GUTS』を9月8日に発売。現時点でわかっていること”. uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト. 2023年7月2日閲覧。
- ^ “オリヴィア・ロドリゴが待望のセカンドアルバムから新曲”Vampire”を発表。記録的なヒットとなったデビュー作後の第2章が幕開け。 (中村明美の「ニューヨーク通信」)-rockinon.com|https://rockinon.com/blog/nakamura/206657”. rockinon.com. 2023年7月2日閲覧。
- ^ “オリヴィア・ロドリゴ、来たる新作より2曲目の楽曲“Bad Idea Right?”がビデオと共に公開 | NME Japan” (jp). nme-jp.com. 2023年9月12日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo Finally Addresses 'Sour' Plagiarism Claims”. Paper Magazine (2021年10月8日). 2024年12月12日閲覧。
- ^ a b Ahlgrim, Callie (2021年10月6日). “Olivia Rodrigo calls plagiarism accusations 'disappointing' after she gave 'Good 4 U' songwriting credits to Paramore”. Business Insider. 2024年12月12日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo Adds Paramore to Songwriting Credits on ‘Good 4 U’”. Variety (2021年8月25日). 2024年12月12日閲覧。
- ^ Spanos, Britanny (2021年7月9日). “Olivia Rodrigo Adds Taylor Swift, St. Vincent, Jack Antonoff Co-Writes to ‘Deja Vu’”. Rolling Stone. 2024年12月12日閲覧。
- ^ Aniftos, Rania (2024年10月30日). “Elvis Costello Says Suing Olivia Rodrigo Over ‘Brutal’ Riff Would Be ‘Ludicrous’”. Billboard. 2024年12月12日閲覧。
- ^ Pettibone, Kat (2023年9月12日). “Olivia Rodrigo Talks Joshua Bassett, Taylor Swift Drama and Other Major ‘Rolling Stone’ Revelations”. US Weekly. 2024年12月12日閲覧。
- ^ a b c Martoccio, Angie (2023年9月12日). “Olivia Rodrigo Is So Over Heartbreak”. Rolling Stone. 2024年12月12日閲覧。
- ^ Roberts, Jamie (2021年9月3日). “Olivia Rodrigo 'gives up millions in royalties' after song copying accusations”. Mirror. 2024年12月12日閲覧。
- ^ Cordero, Rosy (2021年6月27日). “Courtney Love accuses Olivia Rodrigo of copying Hole album cover: 'It was rude of her'”. Entertainment Weekly. 2024年12月12日閲覧。
- ^ ItoMasaki (2021年4月28日). “2021年最大の新人、オリヴィア・ロドリゴがApple Musicで語った影響を受けた音楽や親との関係”. uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト. 2023年2月26日閲覧。
- ^ “5 Things You Need to Know About Olivia Rodrigo” (英語). Billboard. 2021年1月15日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo - The Project For Women” (英語). 2021年1月15日閲覧。
- ^ “Olivia Rodrigo Woke Up to Taylor Swift's Comment About 'Drivers License': 'I Just About Died'” (英語). Billboard. 2021年1月15日閲覧。
外部リンク
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