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ファン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルゼンチンブエノスアイレスリサイタルでのファン

ファン: fan)またはフアンは、特定の人物や事象に対する支持者や愛好者のこと。「熱狂的な」を意味するファナティック: fanatic[1]の略。

概要

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古来日本語では贔屓(ひいき、贔負とも)といった。語源は「盛んに力を使う」・「鼻息を荒くして働く」を意味する古中国語の「贔屓」(ひき)。日本ではこれに「重いものを下で支える」という意味が加わり、これが「特に目をかけて引き立てる」に転じた。

文明の発達にともなって、趣味に使える時間が増え、さまざまな分野のファンが出現し、さかんにファン活動を行うようになった。

ある人物、作品、あるいはロックグループなどのファンが特定の、大きい物では世界全体などを巻き込んで地域全体に爆発的に拡大することがある。こうした現象はブームと呼ばれ、社会現象として扱われる。

日本で"ファン"という言葉が使われるようになったのは、1920年大正9年)に松竹映画事業に乗り出すため招聘したヘンリー・小谷アメリカから持ち込んでからで、小谷の使う片仮名のおびただしい映画用語の一つであったという[2]

ファンの分類

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愛好の対象とする分野によって以下のようなファンがある。ひとりの人間が複数のファンに分類されることもある。また熱狂的なファンを「マニア」と言うこともある。

音楽ファン

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ミュージシャンなどが自分のファンに名付け、あるいは自発的に、特有の名称が付けられることがある(ファンネーム)。2020年代になるとファン以外が聞くとあらぬ誤解を生むようなパンチの効いたファンネームも目立つようになった[3]。また女性アイドルには特に「親衛隊」という集団が付き従うこともあった。なお、一部のメディアミックス的なアニメソンググループは「アニメ、ゲームファン」の項目で記載。

など

芸能人ファン

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以下の他、特定アイドルの熱狂的ファンに対して“ヲタ”(おたくの略)を付す傾向も多い。

小説家ファン

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舞台演劇ファン

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アニメ、ゲームファン

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ジャンルの特性上、特にアイドルアニメ、コンピュータゲームには信者と形容されるほどの熱狂的なファンが多い。

など

YouTuberファン

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ブランドファン

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ブランドファンには、好みのブランドの物を買い集めるファンが多い。以下は安室奈美恵のファッションを真似る「アムラー」から派生した呼び方である。

ファンと雑誌

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上記のような各ファンを対象に、出版社から「○○ファン」と称する雑誌出版されている。各ファンは自分の趣味分野に当たる雑誌名を略し、単に「ファン」と呼ぶことがある(「○○ジャーナル」・「○○マガジン」についても同じ)。このため、違う趣味同士の人が会話した場合、お互い挙げる雑誌名(略称)は一緒でも、実際は全然違う雑誌のことを指していて噛み合わない、などという話もよく聞かれる。

主な「ファン」の付く雑誌

ファン研究

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ファンを研究対象とした日本語文献として以下のものがある。

脚注

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関連項目

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