オルカーニャ
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オルカーニャ Orcagna | |
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17世紀末の肖像版画 | |
生誕 |
14世紀の初め フィレンツェ |
死没 |
1368年 フィレンツェ |
オルカーニャ(Orcagna)ことアンドレア・ディ・チョーネ・ディ・アルカンジェロ(Andrea di Cione di Arcangelo, 1308年頃 - 1368年)は、イタリア、フィレンツェの画家、彫刻家、建築家。アンドレア・ピサーノ、ジョット・ディ・ボンドーネの弟子。弟のヤコポ・ディ・チョーネ(en:Jacopo di Cione)、ナルド・ディ・チョーネ(en:Nardo di Cione)も美術家である。
作品には、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会ストロッツィ礼拝堂にある『聖母と聖者たちと救世主イエス・キリスト』の祭壇画(1354年 - 1357年 )と、「イタリア・ゴシックのこの種の作品の中では最も完璧な作品」と言われる[1]オルサンミケーレ教会のタベルナクル(天蓋付き壁龕)(1359年完成)がある。
オルカーニャのフレスコ画『死の勝利』は、フランツ・リストの協奏曲の中でも最高傑作と評価の高い『死の舞踏』にインスピレーションを与えたと言われている。オルカーニャの弟子の中には、14世紀のピサの画家、ネッロ・ディ・ヴァンニがいて、彼もカンポサントで仕事をした。ネッロ・ディ・ヴァンニは、ベルナルド・ネッロまたはジョヴァンニ・ファルコーネと同一人物であると推測されている[2]。
オルカーニャは1367年にフィレンツェの両替商組合から『聖マタイとその生涯の物語』 (ウフィツィ美術館) の制作を依頼されたが、翌年の1368年にこの作品を完成させることなく死去した[3]。
作品
[編集]-
フィレンツェのCappella degli Ubriachi in Santa Maria Novellaの装飾画
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『死の勝利』(部分)
脚注
[編集]- ^ Orcagnaカトリック百科事典
- ^ Bryan, Michael (1889). Walter Armstrong & Robert Edmund Graves. ed. Dictionary of Painters and Engravers, Biographical and Critical (Volume II L-Z). York St. #4, Covent Garden, London; Original from Fogg Library, Digitized May 18, 2007: George Bell and Sons. pp. page 586
- ^ ルチアーノ・ベルティ、アンナ・マリーア・ペトリオーリ・トファニ、カテリーナ・カネヴァ 1994年、17頁。
参考文献
[編集]- ルチアーノ・ベルティ、アンナ・マリーア・ペトリオーリ・トファニ、カテリーナ・カネヴァ『ウフィツィ美術館』、みすず書房、1994年 ISBN 4-622-02709-7