オンノジ
『オンノジ』は、施川ユウキによる日本のギャグ4コマ漫画作品。『ヤングチャンピオン』(秋田書店、第2第4火曜日発売)にて2011年10号(2011年4月26日発売)[1]から2013年6号(2013年2月26日発売)まで連載。全46話。連載終了後、『ヤングチャンピオン烈』(同社刊)にて、2014年No.1(2013年12月17日発売)に、単行本最終話の少し前の話を描いた特別篇が掲載。『ヤングチャンピオン』においては、『森のテグー』の連載終了(2010年10月)以降半年ぶりの連載作品[2]。
タイトルの「オンノジ」について、vol.1の扉絵では【御の字】・・・[非常に結構なこと。ありがたいこと。「御」の字をつけてよぶべきほどのもの]と説明された。その後主人公のミヤコがもう片方の登場人物であるフラミンゴを「オンノジ」と命名した。掲載ページ数は毎回4ページ。1ページに4コマ漫画が2本掲載される。なお1ページ目はページ右半分にタイトルロゴとミヤコの一言ネタが描かれるため、1回において4コマは通常7本描かれる。
2014年版『このマンガがすごい!』オトコ編で9位を獲得。
あらすじ
[編集]ある日、突然、世界から人がいなくなった。人っ子ひとり、猫の子1匹いなくなった街を、ただ1人残された女の子・ミヤコが流離う。誰もいない町で、笑ったり怒ったり驚いたり赤面したりするミヤコは、やがて街に自分以外の“何か”がいることに気付く。人間なのか、それ以外の何かなのか、何も分からない“それ”を、ミヤコはオンノジと呼ぶことにした。
その後ミヤコはオンノジと接触し、その正体は人間が変化したフラミンゴだと知る。そこからミヤコとオンノジの、2人(1人と1匹)しかいない世界を巡るエピソードが描かれていく。
登場キャラクター
[編集]- ミヤコ
- 主人公。人間も動物も、生物が何もかもいなくなった世界に、何故か1人だけ消えることなく残された少女。想像力が豊かで、様々な空想をして過ごしている。人恋しさを感じることもあるが、街を1人歩き回りながら、元気に過ごしている。人が居なくなった世界に順応したために、食料品を窃盗することに留まらずデパートのマネキンを壊したり回転寿司のレールで遊んだりと奔放に暮らしている。オンノジと初めて会話を交わした時に、自分が過去の記憶を失っていることに気付く。
- オンノジ
- ミヤコと同じく、生き物(ミヤコ除く)全てが消えた世界で暮らすフラミンゴ。ミヤコよりは常識的でありツッコミ役。元は普通の男子中学生だったが、ある日起床すると、自分以外の生き物が消えており、かつ自身はフラミンゴに変化していた。「オンノジ」というのはミヤコに付けられたあだ名。ミヤコと異なり以前の記憶はあり、自宅や人間時代の写真が残っている。本が持ちにくくなっているなど、人間時代と比べると手足の動作に多少不便が生じているが、基本的には器用にギターを弾いたりスケボーに乗ったりできるようになっている。また背にミヤコを乗せて歩くこともできる。
書誌情報
[編集]- 施川ユウキ 『オンノジ』秋田書店〈ヤングチャンピオンコミックス〉、全1巻
- 2013年4月19日発売 ISBN 978-4-253-14294-6
脚注
[編集]- ^ AKITA Web Station - 『ヤングチャンピオン』2011年No.10より。
- ^ なお『Eleganceイブ』にて『寝ろ、起きろ、学校行け!』の連載も、当連載の開始と同日に始まった。
外部リンク
[編集]- 秋田書店 - 単行本出版元
- 施川ユウキコミックス3冊同時発売記念 秋田書店×一迅社合同 鬱ノジ曰く。フェア!! - 本作の単行本化を記念して秋田書店公式サイト内に設けられた宣伝ページ。本作の試し読みもできる。