オースティン・カーンズ
クリーブランド・インディアンス時代 (2010年5月15日) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ケンタッキー州レキシントン |
生年月日 | 1980年5月20日(44歳) |
身長 体重 |
6' 3" =約190.5 cm 240 lb =約108.9 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 1998年 ドラフト1巡目 |
初出場 | 2002年4月17日 |
最終出場 | 2013年5月3日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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オースティン・ライアン・カーンズ(Austin Ryan Kearns, 1980年5月20日 - )は、アメリカ合衆国ケンタッキー州レキシントン出身の元プロ野球選手(外野手)。右投右打。
経歴
[編集]1998年のドラフト1巡目 (全体7位) でシンシナティ・レッズから指名されプロ入り。
2000年には、A級ながら、打率.306・27本塁打・104打点・18盗塁・OPS0.973という好成績をマークした。
2002年4月17日のアストロズ戦でメジャーデビューすると、この年107試合出場で打率.315を記録し、新人王投票で3位に入った。
2003年、肩の痛みに苦しんでDL入りしながらも[1]、シーズン約半数の82試合で15本塁打を放ち、チームの主砲格の選手に成長した。
2004年、64試合で10二塁打・9本塁打を放ち、相変わらずのパワーを発揮したが、打率はメジャーデビュー以来どんどん低下し、.230まで沈み込んだ。また、右手親指の故障でDL入りし[2]、メジャー1年目から3年連続で故障離脱してしまった。
2005年、初めて大きな故障なくシーズンを過ごしたものの[3]、出場試合数は112に留まった。打率こそ.240と低かったが、メジャーデビュー以来いずれも自己ベストとなる18本塁打・67打点を記録した。守備面では、107試合でライトを守り、守備率.988・守備防御点 + 10という好成績をマークした。
2006年、まずまずの調子を維持し、87試合で打率.274・16本塁打・50打点・7盗塁という好成績を記録していたが、7月13日にロイス・クレイトン、ゲイリー・マジュースキー、ビル・ブレイ、ブレンダン・ハリス、ダリル・トンプソンとのトレードでフェリペ・ロペス、ライアン・ワグナーと共にワシントン・ナショナルズへ移籍した。ナショナルズ移籍後は、打率こそ.250に留まったものの、8本塁打・36打点という数字を叩き出し、2チーム計で150試合に出場、初めて規定打席到達 (ナ・リーグ) を果たした。本塁打20・打点80のラインを、いずれも初めてクリアした。守備では、前年から倍増以上となる7失策を犯したが、守備防御点は2年連続で + 10を記録し、高い守備力を示した。
2007年、2年連続で故障とは無縁のシーズンを過ごし、161試合に出場した。打率.266・16本塁打・74打点という成績を残したが、打者に不利とされるRFKスタジアムでは打率.228と苦しんだ[4]。ハイレベルな守備は相変わらずであり、ライトを守った158試合で守備率.995・守備防御点 + 6という好成績だった。
2008年、肘の痛み、右肘の遊離軟骨除去手術、左足の疲労骨折など[5]、次々に故障を繰り返して86試合の出場で、打率.217と大不振に陥った。 打撃と同様に守備面でも不振を呈し、85試合のライト守備で守備防御点 - 6に終わった。
2009年は更なる不振に落ち込み、打率は.200未満に終わった。
2010年1月5日にクリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結びスプリングトレーニングに招待選手として参加。4月3日にメジャーに昇格し、84試合で打率.272・8本塁打・42打点を記録した。7月30日にザック・マカリスターとのトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍[6]。移籍後は36試合で打率.235、僅かに2本塁打に終わったものの、3年ぶりとなる2ケタ本塁打をクリアした。12月20日には、再度インディアンスと1年契約を結んだ[7]。2月12日には、飲酒運転で逮捕された[8]。
2011年、57試合の出場で打率.200・2本塁打・7打点という成績に終わり、8月18日に解雇される。
2012年1月25日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[9]。マーリンズでは87試合に出場し、成績は僅かに上向いたが、レギュラー獲得には至らずに10月29日にFAとなった。
2013年1月13日にマーリンズと再契約。19試合に出場しただけで、10月31日にFAとなった。
選手としての特徴
[編集]- 打撃
メジャーデビューから間もない頃は、打球を広角に飛ばす技術・選球眼の良さ・配球を読む上手さ等を高く評価されており、故障さえなければ毎年打率.300・30本塁打・100打点をクリアする打者になり得る存在とされていた[1][2]。その期待度の高さは当時のレッズの対応にも顕れており、他球団からトレードを打診されても、カーンズの放出は拒んでいた[3]。
- 守備
強肩でライト向きとされており[1]、実際にライトで起用されていた (メジャーでは820試合でライトを守った) 。2007年は、フライやライナーを捕球した数が、リーグでもトップクラスだった[4]。また、フェンスを恐れない果敢な守備を見せていた[4]。その守備力の高さは守備防御点にも表れており、2年連続で + 10という高数値を記録した事もある。
- 走塁
打撃や守備と同様に、足もトップクラスと評価されていた[3]。
- その他
故障が非常に多い選手であり、150試合以上に出場したシーズンが2度しかなく、2000年代は何度となくDL入りを繰り返していた。上述したように、頻発する故障が原因となり、打者として大成出来なかった。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2002 | CIN | 107 | 435 | 372 | 66 | 117 | 24 | 3 | 13 | 186 | 56 | 6 | 3 | 0 | 3 | 54 | 3 | 6 | 81 | 11 | .315 | .407 | .500 | .907 |
2003 | 82 | 338 | 292 | 39 | 77 | 11 | 0 | 15 | 133 | 58 | 5 | 2 | 0 | 0 | 41 | 1 | 5 | 68 | 7 | .264 | .364 | .455 | .819 | |
2004 | 64 | 246 | 217 | 28 | 50 | 10 | 2 | 9 | 91 | 32 | 2 | 1 | 0 | 0 | 28 | 0 | 1 | 71 | 8 | .230 | .321 | .419 | .740 | |
2005 | 112 | 448 | 387 | 62 | 93 | 26 | 1 | 18 | 175 | 67 | 0 | 0 | 0 | 5 | 48 | 2 | 8 | 107 | 8 | .240 | .333 | .452 | .785 | |
2006 | 87 | 368 | 325 | 53 | 89 | 21 | 1 | 16 | 160 | 50 | 7 | 1 | 0 | 3 | 35 | 2 | 5 | 85 | 14 | .274 | .351 | .492 | .843 | |
WSH | 63 | 261 | 212 | 33 | 53 | 12 | 1 | 8 | 91 | 36 | 2 | 3 | 1 | 2 | 41 | 2 | 5 | 50 | 4 | .250 | .381 | .429 | .810 | |
'06計 | 150 | 629 | 537 | 86 | 142 | 33 | 2 | 24 | 251 | 86 | 9 | 4 | 1 | 5 | 76 | 4 | 10 | 135 | 18 | .264 | .363 | .467 | .830 | |
2007 | 161 | 674 | 587 | 84 | 156 | 35 | 1 | 16 | 241 | 74 | 2 | 2 | 0 | 4 | 71 | 5 | 12 | 106 | 13 | .266 | .355 | .411 | .765 | |
2008 | 86 | 357 | 313 | 40 | 68 | 10 | 0 | 7 | 99 | 32 | 2 | 2 | 0 | 1 | 35 | 0 | 8 | 63 | 11 | .217 | .311 | .316 | .627 | |
2009 | 80 | 211 | 174 | 20 | 34 | 6 | 2 | 3 | 53 | 17 | 1 | 1 | 0 | 0 | 32 | 1 | 5 | 51 | 12 | .195 | .336 | .305 | .641 | |
2010 | CLE | 84 | 342 | 301 | 42 | 82 | 18 | 1 | 8 | 126 | 42 | 4 | 1 | 0 | 2 | 34 | 2 | 5 | 78 | 12 | .272 | .354 | .419 | .772 |
NYY | 36 | 119 | 102 | 13 | 24 | 3 | 0 | 2 | 33 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12 | 0 | 5 | 38 | 4 | .235 | .345 | .324 | .668 | |
'10計 | 120 | 461 | 403 | 55 | 106 | 21 | 1 | 10 | 159 | 49 | 4 | 1 | 0 | 2 | 46 | 2 | 10 | 116 | 16 | .263 | .351 | .395 | .746 | |
2011 | CLE | 57 | 174 | 150 | 18 | 30 | 5 | 1 | 2 | 43 | 7 | 0 | 4 | 2 | 0 | 18 | 0 | 4 | 48 | 2 | .200 | .302 | .287 | .589 |
2012 | MIA | 87 | 175 | 147 | 21 | 36 | 6 | 0 | 4 | 54 | 16 | 2 | 1 | 0 | 0 | 22 | 1 | 6 | 44 | 8 | .245 | .366 | .367 | .733 |
2013 | 19 | 31 | 27 | 3 | 5 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 8 | 1 | .185 | .290 | .185 | .476 | |
通算:12年 | 1125 | 4179 | 3606 | 522 | 914 | 187 | 13 | 121 | 1490 | 494 | 33 | 21 | 3 | 20 | 475 | 19 | 75 | 898 | 115 | .253 | .351 | .413 | .764 |
- 2013年度シーズン終了時
脚注
[編集]- ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2004』廣済堂出版、2004年、349頁頁。ISBN 4-331-51040-9。
- ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、347頁頁。ISBN 4-331-51093-X。
- ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006』廣済堂出版、2006年、366頁頁。ISBN 4-331-51146-4。
- ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』廣済堂出版、2008年、299頁頁。ISBN 978-4-331-51300-2。
- ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2009』廣済堂出版、2009年、319頁頁。ISBN 978-4-331-51370-5。
- ^ http://blogs.thetimes-tribune.com/yankees/?p=6958
- ^ http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20101220&content_id=16347104&vkey=news_mlb&c_id=mlb
- ^ http://www.centralkynews.com/jessaminejournal/news/jj-lexington-native-mlb-player-kearns-arrested-for-dui-in-nicholasville-20110228,0,7216934.story
- ^ http://articles.sun-sentinel.com/2012-03-29/sports/fl-miami-marlins-0330-20120329_1_bryan-petersen-logan-morrison-giants
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube