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オーストラリア和牛協会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーストラリア和牛協会
Australian Wagyu Association
略称 AWA
設立 1990年
目的 オーストラリア産和牛の育成
本部 オーストラリアの旗 オーストラリアニューサウスウェールズ州アーミデール
会員数
303人
公用語 英語
会長 Scott De Bruin[1]
ウェブサイト http://wagyu.org.au/
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オーストラリア和牛協会(オーストラリアわぎゅうきょうかい、英語: Australian Wagyu Association、略称:AWA)は、オーストラリア産の和牛(ワギュー[2][3]、ワギュウ[4][5]と表記されることもある)育成を促進し、発展させることを目的とした[6]畜産団体である。オーストラリア和牛育種協会有限会社(英語: The Australian Wagyu Breeders Association Limited)が運営を行っている[6]。オーストラリア国内の和牛育成を統括する団体であり、国内の和牛協議会開催も行っている。

オーストラリア産ワギューを使用したステーキサンドウィッチ

オーストラリアに初めて品種としての和牛が持ち込まれたのは1990年である。翌年の1991年に和牛の精液受精卵が持ち込まれた事により、オーストラリア国内で和牛の生産が可能となった[7]。その後しばらくは育成に費用がかかる長期プロジェクトとして育成が進められていたが、1995年北海道の畜産業者であった武田正吾[8]アメリカ合衆国、そしてオーストラリアやニュージーランドへと子牛、受精卵、精液を輸出したことにより大きく状況が変化した。1995年、オーストラリアには37頭の雌牛と5頭の雄牛が輸入された[7]。さらにその後の数年間にはアメリカ合衆国で何千頭もの和牛の受精卵が作成され、オーストラリアに運び込まれて育成試験が行われた。2006年にはアンガス種等との異種交配種でない和牛の生産に成功している[7]。2012年時点においてオーストラリア国内で生産されている和牛は5000頭以上であり、AWAはその登録管理を行っている。

この他にも国内の和牛生産業者を集めた年次報告[9]や、国内ブランド牛品評会なども開催している[10]

関連項目

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脚注

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  1. ^ Aya Takada (2014年4月3日). “Japanese Farmers Bet on Steaks Costing Twice the Price of Silver”. ブルームバーグ. 2014年8月15日閲覧。
  2. ^ Darling Downs Wagyu(ダーリングダウンズ・ワギュー)”. オーストラリアン ・ アグリカルチュラル ・ カンパニー. 2014年8月15日閲覧。
  3. ^ 日経スペシャルガイアの夜明け - 第625回 和牛(WAGYU)... その知られざる真相”. テレビ東京 (2014年7月29日). 2014年8月15日閲覧。
  4. ^ オーストラリアで和牛品種の肉が大人気”. 日本放送協会 (2012年5月30日). 2014年8月15日閲覧。
  5. ^ 西井由比子 (2013年12月16日). “第2部 ジャパンはクールか - (1)神戸ビーフ 「ワギュウ」人気で海渡る”. 神戸新聞. 2014年8月15日閲覧。
  6. ^ a b The constitution - THE AUSTRALIAN WAGYU BREEDERS ASSOCIATION LIMITED”. オーストラリア和牛協会. 2014年8月15日閲覧。
  7. ^ a b c Wagyu in Australia”. オーストラリア和牛協会. 2014年8月15日閲覧。
  8. ^ 世界に広がれ「和牛」の味=聖市で国際食肉展示会=伯和牛協会も出展・PR”. ニッケイ新聞 (2009年7月4日). 2014年8月15日閲覧。
  9. ^ Annual Reports”. オーストラリア和牛協会. 2014年8月15日閲覧。
  10. ^ Branded Beef Competition”. オーストラリア和牛協会. 2014年8月15日閲覧。

外部リンク

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