オーバリン大学
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オーバリン大学〔別表記:オベリン大学〕 | |
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ボズワースホール | |
大学設置/創立 | 1833年 |
学校種別 | リベラル・アーツ・カレッジ |
本部所在地 | アメリカ合衆国オハイオ州オーバリン |
学生数 | 2,785、2,942 |
キャンパス | アメリカ合衆国オハイオ州オーバリン |
学部 |
経済学部 生物学部 考古学部 人類学部 東アジア研究 等 |
ウェブサイト | http://oberlin.edu/ |
オーバリン大学〔別表記:オベリン大学〕(英語: Oberlin College)は、アメリカ合衆国オハイオ州オーバリンに本部を置くアメリカ合衆国のリベラル・アーツ・カレッジ大学。1833年創立、1833年大学設置。大学の略称はOC。 オハイオ州きっての名門リベラル・アーツ・カレッジであり、『USニューズ&ワールド・レポート』誌の大学ランキングでは、リベラル・アーツ・カレッジ部門のTop50を常に維持している。
1833年の設立以来、入学資格に性別や肌の色の制限を設けなかった大学として知られ、1833年に女性の学生を受け入れ、1835年に有色人種の学生を受け入れた。全米の多くのリベラル・アーツ・カレッジ同様少数精鋭制をとり、学生数は約3,000人である。また、全米でも指折りの音楽学校を併設している。
日本の桜美林大学(おうびりんだいがく)は、創立者の清水安三がオーバリン大学の卒業生であることから、これにちなんで校名としたものであり、また提携校ともなっている。同校の学校名の由来ではオベリンと表記している[1]。
歴史
[編集]オーバリンの大学と町は、1833年に長老派教会の牧師によって設立され、アルザスの牧師ヨハン・フリードリヒ・オーベルリーンにちなんで命名された。大学は第2代学長チャールズ・フィニーによって傑出した地位を得、カレッジのチャペルの一つはフィニーの名が付けられている。
卒業生
[編集]卒業生は、ノーベル賞受賞者、俳優・映画監督のオーソン・ウェルズ、駐日大使を務めた日本学者エドウィン・O・ライシャワー、ジョギングの提唱者であるジム・フィックスなど多彩である。
- 岡田実麿 - 第一高等学校(現東京大学)教授
- モーゼス・フリート・ウォーカー - 野球選手
- ジョン・カザール - 俳優
- ダニエル・キンゼイ - 陸上競技選手、体育教育者
- イライシャ・グレイ - 発明家・技術者
- ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン - 哲学者
- スタンリー・コーエン - 生化学者
- ジェイコブ・ドルソン・コックス - 法律家、軍人、政治家、第28代オハイオ州知事、第10代アメリカ合衆国内務長官
- ウィリアム・ゴールドマン - 脚本家・小説家・劇作家
- デイヴィッド・ジンマン - 指揮者、ヴァイオリニスト
- ロバート・ジャーヴィス - 政治学者
- トレイシー・シュヴァリエ - 小説家
- ウィリアム・グラント・スティル - 作曲家
- ロジャー・スペリー - 心理学者
- ドナルド・ソボル - 小説家
- エマニュエル・ドンガラ - コンゴ共和国の小説家
- ジム・フィックス - ジョギングの提唱者
- エイヴリー・ブルックス - 俳優
- ジョージ・ハーバート・ミード - 心理学者
- ポール・ゴールビー・クレッセー - 社会学者
- ロバート・ミリカン - 物理学者、1923年ノーベル物理学賞受賞者
- ロロ・メイ - 心理学者
- エドゥアルド・モンドラーネ - モザンビークの独立指導者、モザンビーク解放戦線(FRELIMO)初代書記長
- デイヴィド・ルイス - 哲学者
- ソーントン・ワイルダー - 小説家、劇作家
- 天木直人 - 外交官
- エドウィン・O・ライシャワー - 元駐日大使
- ジョシュア・アングリスト - 経済学者
- マーサ・ルート - 著名なバハーイー、大業の翼成者
- 蕭美琴 - 中華民国立法委員、駐米代表
その他
[編集]- 2016年11月、黒人学生3人が大学近くのパン屋からワインを不法に購入しようとした疑いなどで逮捕された。大学の職員や学生らは、パン屋側が人種差別を行っているとして抗議運動を行うとともに、大学側もパン屋側からの納品を断る措置を取った。しかし逮捕された学生側は、窃盗未遂と不法侵入の罪を認め人種差別はなかったと供述したことから、店側は名誉棄損や営業妨害で大学を訴える措置を取った。2019年6月7日、陪審は大学がパン屋の名誉と感情を傷付け、意図的に営業を妨害したとして1100万ドルの賠償金の支払いを命じた[2]。
脚注
[編集]- ^ 桜美林大学ホームページ「桜美林学園の名前の由来」2023年2月22日閲覧。
- ^ “「黒人学生を差別」と不買運動、大学に12億円の賠償命令”. CNN (2019年6月10日). 2019年6月10日閲覧。