オーヴァーキル (バンド)

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オーヴァーキル
Overkill
ドイツ・シュロトハイム公演 (2017年8月)

バンド ロゴ
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州オールド・ブリッジ・タウンシップ
ニューヨーク州ブロンクス
ジャンル スラッシュメタル[1]
スピードメタル
グルーヴ・メタル
ヘヴィメタル[1]
活動期間 1980年 - 現在
レーベル メガフォース・レコード
アトランティック・レコード
CMCインターナショナル
スピットファイア・レコード
リゲイン・レコード
Bodog
ニュークリア・ブラスト
Entertainment One Music
共同作業者 アンスラックス、メタル・アリージェンス、BPMD、ヴァイオレンス
公式サイト wreckingcrew.com
メンバー ボビー・エルズワース (Vo)
D.D.ヴァーニ (B)
デイヴ・リンスク (G)
デレク・テイラー (G)
ジェイソン・ビットナー (Ds)
旧メンバー 別記参照

オーヴァーキルOverkill) は、アメリカ合衆国出身のスラッシュメタルバンド

米東海岸を代表するスラッシュメタル・バンドとして、同地域の「アンスラックス」らと並び黎明期から活動する先駆者的グループ[2]

概要[編集]

初期はNWOBHMの影響を受けつつも、パンク・ロック出身のメンバーによるスピードとアグレッシブが加えられ、パワー・メタルからスラッシュメタルへ移行し、同シーンの確立に大きく寄与した。

多くのスラッシュメタル・バンドが、1990年代初頭を境に路線変更や解散を余儀なくされる中、当バンドも1993年発表の6thアルバム『I Hear Black』で、スピードを抑えたグルーヴ路線に変更。しかしその後は、再びスラッシュメタル路線に回帰。以来、コンスタントに活動を続けている[3]

略歴[編集]

USA.ロサンゼルス公演 (2005年9月)
ドイツ・ベルリン公演 (2010年)
ドイツ・ゲルゼンキルヒェン公演 (2015年5月)
  • 1982年、D.D.ヴァーニ(B)とラット・スケイツ(Ds)が在籍していたパンク・ロックバンドLUBRICUNTSにボビー“ブリッツ”エルズワース(Vo)、ボビー・ガスタフソン(G)が加入し、オーヴァーキルと改名し、1983年にデモ・テープ『Point in Black』を制作、その後『Metal Massacre V』などのコンピレーションに参加する。
  • 1984年、アズラ・レコードよりEP『Overkill』をリリース。
  • 1985年、メガフォース・レコードより、1stアルバム『Feel the Fire』でアルバム・デビューを行う。
  • 1987年、アトランティック・レコードよりメジャー・デビューとなる、2ndアルバム『Taking Over』をリリース。
  • 1988年、3rdアルバム『Under the Influence』をリリース。
  • 1989年、テリー・デイトのプロデュースによる4thアルバム『The Years of Decay』をリリース。
  • 1990年、5月に初来日公演を行う(ウドー音楽事務所が招聘)。オリジナル・ギタリストのボビー・グスタフソンが脱退し、後任に元フェイス・オア・フィアーのメリット・ギャントとロブ・キャナヴィーノが加入し、ツイン・ギター編成となる。
  • 1991年、9月に再びテリー・デイトのプロデュースによる5thアルバム『Horrorscope』をリリース。
  • 1992年、ボブ“シド”ファルクが脱退し、後任としてティム・マレアーが加入。
  • 1993年、6thアルバム『I Hear Black』をリリース。
  • 1994年、7thアルバム『W.F.O.』をリリース。
  • 1995年、ライブアルバム『Wrecking Your Neck』をリリース。
  • 1996年、8thアルバム『The Killing Kind』をリリース。
  • 1997年、9thアルバム『From The Underground And Below』をリリース。
  • 1999年、10thアルバム『Necroshine』及びカバー集『Coverkill』をリリース。
  • 2000年、11thアルバム『Bloodletting』をリリース。
  • 2001年、2月に来日公演を行う。
  • 2002年、ライブアルバム『Wrecking Everything』をリリース。
  • 2003年、コリン・リチャードソンのプロデュースによる12thアルバム『Killbox 13』をリリース。
  • 2004年9月、日本の音楽フェス「THRASH DOMINATION 04」出演で来日し、デス・エンジェルフロットサム・アンド・ジェットサムと共演を行った。
  • 2005年、セルフ・プロデュースによる13thアルバム『ReliXIV』をリリース。ドラムスのティム・マレアーが脱退し、後任としてロン・リップニッキが加入。
  • 2007年、14thアルバム『Immortalis』をリリース。
  • 2010年、15thアルバム『Ironbound』をリリース。「THRASH DOMINATION」出演の来日公演[4]
  • 2012年、16thアルバム『The Electric Age』をリリース[5]
  • 2014年、17thアルバム『White Devil Armory』をリリース[6]。翌年に「THRASH DOMINATION」出演の来日公演[7]
  • 2016年、ロン・リップニッキ(Ds)が脱退。
  • 2017年、18thアルバム『The Grinding Wheel』をリリース[8]。ジェイソン・ビットナー(Ds)が加入。
  • 2018年、ライブアルバム『Live In Overhausen』をリリース。この頃アルバムの全曲再現を行うバンドが幾つかいたが、このライブアルバムは2016年4月16日にドイツのオーバーハウゼンで、1st『FEEL THE FIRE』の30周年と5thの『HORRORSCOPE』の25周年を記念し、2枚のアルバムの全曲再現を一晩で行い収録したものである。
  • 2019年、19thアルバム『The Wings Of War』をリリース。
  • 2023年、20thアルバム『Scorched』をリリース。プロデュースは2003年の『Killbox 13』以来20年ぶりにコリン・リチャードソンが担当。

備考[編集]

  • ニュージャージー州出身であるが、ニューヨーク州ブロンクスを拠点に活動している。
  • バンド・ロゴでは「OVER KILL」と2ワードに見えるが、正式な綴りは1ワードの「OVERKILL」である。
  • バンド名はモーターヘッドのアルバム『OVERKILL』(1979年)より命名された。
  • オーヴァーキルの前身バンドLUBRICUNTSには、短期間であるが後にアンスラックスに加入するダン・スピッツが在籍していた。
  • ボビーはインタビューで『Ironbound』、『Horrorscope』、『Feel the Fire』を特に気に入っているアルバムとして挙げている[3]

メンバー[編集]

現ラインナップ[編集]

旧メンバー[編集]

ギター

  • ロバート・ピサレック (Robert "Riff Thunder" Pisarek) (1980年-1981年)
  • アンソニー・アメンドーラ (Anthony Ammendola) (1981年)
  • ダン・スピッツ (Dan Spitz) (1981年) アンスラックスに加入
  • リッチ・コンテ (Rich Conte) (1981年-1982年)
  • マイク・シェリー (Mike Sherry) (1981年-1982年)
  • ジョー (Joe) (1982年)
  • ボビー・グスタフソン (Bobby Gustafson) (1982年-1990年)
    脱退後はカナダのスクリューへ加入する。1993年頃はスレイヤーを脱退したドラムのデイヴ・ロンバードのバンドクリップ・インクに参加し、2001年から2005年にはフロリダのレスポンス・ネガティブに在籍していた。
  • ロブ・キャナヴィーノ (Rob Cannavino) (1990年-1995年)
  • メリット・ギャント (Merritt Gant (1990年-1995年)
    加入前はベイエリア・スラッシュメタルバンドのフェイス・オア・フィアーに在籍していた。
  • ジョー・コミュー (Joe Comeau) (1995年-1999年)
    オーヴァーキル脱退後、アナイアレーターにボーカルとして加入する(現在は脱退)。
  • セバスチャン・マリノ (Sebastian Marino) (1995年-2000年)

ドラム

  • ラット・スケイツ (Rat Skates aka Lee Kundrat) (1980年-1987年)
  • マーク・アーチボル (Mark Archibole) (1987年)
  • ボブ“シド”ファルク (Bob 'Sid' Falck) (1987年-1992年)
    デンマーク人。オーヴァーキル加入前は、元アイアン・メイデンポール・ディアノのバンド、バトルゾーンに在籍していた。
  • アンディ・ジョーンズ (Andy Jones) (1992年-1993年)
  • ティム・マレアー (Tim Mallare) (1993年-2005年)
  • ロン・リップニッキ (Ron Lipnicki) (2005年-2016年)

サポート・メンバー[編集]

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

ライブ・アルバム[編集]

  • 『レッキング・ユア・ネック - ライヴ』 - Wrecking Your Neck (1995年)
  • Wrecking Everything - Live (2002年)
  • Extended Versions (2002年)
  • 『ライヴ・イン・オーバーハウゼン』 - Live in Overhausen (2018年)

EP[編集]

コンピレーション・アルバム[編集]

  • 『ファック・ユー・アンド・ゼン・サム』 - !!!Fuck You!!! and Then Some (1996年) ※EP『!!!Fuck You!!!』にライブ・トラックを追加したもの
  • Hello from the Gutter - the Best of Overkill (2002年)
  • Historikill: 1995–2007 (2015年) ※ボックスセット

デモ[編集]

  • Power in Black (1983年)
  • Feel the Fire (1984年)
  • Rotten to the Core (1984年)

シングル[編集]

  • "Hello from the Gutter" (1988年)
  • "Live to the core" (1992年)
  • "Infectious" (1992年)
  • "I Hear Black" (1993年)
  • "Spiritual Void" (1993年)
  • "Fast Junkie" (1994年)
  • "The Rip 'n Tear" (1997年)

参加コンピレーション・アルバム[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]