カイサリア

カイサリア（希: Καισάρεια, 羅: Caesarēa）は紀元前1世紀に作られた古代都市の名前。その名は当時のローマの権力者アウグストゥス・カエサルの名にちなんでいる。カイサリアとよばれた都市はいくつかあった。

• 「カイサリア・マリティマ（海辺のカイサリア）」（希: Παράλιος Καισάρεια, 羅: Caesarea Maritima）と呼ばれたパレスティナの港湾都市。
• 「カイサリア」 上記カイサリア・マリティマの近くにある現在のイスラエルの町。
• 「カイサリア・フィリピ」（希: Καισάρεια του Φιλίππου, 羅: Caesarea Phillippi）と呼ばれたダマスカス近くの都市。現在のバーニヤース（Banias, シリア南西部のゴラン高原の都市）。
• 「カエサレア・マザカ」（希: Καισάρεια της Καππαδοκίας, 羅: Caesarea Mazaca）と呼ばれたカッパドキアの都市。現在のカイセリ（Kayseri, トルコ中央部の都市）。
• 「カエサレア・ヨル」（羅: Caesarea Iol）と呼ばれたマウレタニア・カエサリエンシスの首都。現在のシャルシャール（Cherchell, アルジェリア北西部の地中海沿岸の都市）。