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カグラザメ目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カグラザメ目
ラブカ Chlamydoselachus anguineus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 軟骨魚綱 Chondrichthyes
亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii
: カグラザメ目 Hexanchiformes
下位分類群
本文参照

カグラザメ目Hexanchiformes)とは、軟骨魚綱板鰓亜綱(ばんさいあこう)の下位分類群。ラブカカグラザメといった比較的原始的なタイプのサメを含む。背鰭は1基で、鰓裂が6対または7対と他のサメより多いのが特徴。水深1000m までの深海から見つかることが多い。現生種は7種。

分類

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カグラザメ目は2科4属7種を含む。ラブカ・African frilled shark・カグラザメ・シロカグラ・Atlantic sixgill sharkは6 対、エビスザメ・エドアブラザメは7 対の鰓裂をもつ。 ラブカ科を独立の目とする分類を使用する研究者もいるが[1]、形態的な系統解析手法や全ミトコンドリアゲノム解析の結果、ラブカ科は他のカグラザメ目のサメ全ての姉妹群となるものの、カグラザメ目に含まれるという単系統が強く支持されており、世界的にはラブカ目を認めない分類が主流である[2][3][4]

ラブカ科 Chlamydoselachidae

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ラブカ科 Chlamydoselachidae は1属2種。

カグラザメ科 Hexanchidae

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カグラザメ科 Hexanchidae は3属5種を含む。

脚注

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  1. ^ 中坊徹次, ed (2018). 日本魚類鑑. p. 34. ISBN 978-4-09-208311-0 
  2. ^ 須田健太 (2011). PhylogeneticrelationshipofthehexanchiformSharks(Squalomorphii:HeXanChiformes)(カグラザメ目魚類の系統学). 北方資料データベース. https://www2.lib.hokudai.ac.jp/gakui/2011/10240_suda.pdf 
  3. ^ K.Tanaka et al (2013). Evolutionary Relations of Hexanchiformes Deep-Sea Sharks Elucidated by Whole Mitochondrial Genome Sequences. Biomed Res Int. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24089661/ 
  4. ^ David A.Ebert,Mare Dando and Sarah Fowler (2021). SHARKS OF THE WORLD A Compleat Guide. WILD NATURE PRESS. pp. 96-101 
  5. ^ 沼口麻子, ed (2018). ほぼ命がけサメ図鑑. p. 169. ISBN 978-4-06-220518-4 

参考文献

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  • 仲谷一宏 (2011). サメ-海の王者たち-. ブックマン社 

関連項目

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